360度視界は見渡す限り水平線と空だけの終日航海が6日間。船は西へ西へと進み日付変更線を通過し、やっと7日目にカムチャッカ半島の南東部に位置するペトロパブロフスク・カムチャッキーに入港しました。アバチャ湾の奥にあり天然の良港で不凍港です。カムチャッカ半島はユーラシア大陸の一部でヨーロッパにもつながっていると思うと感動します。
途中ベーリング海では2回大嵐に遭いました。大きな船なので安心していましたが、大きな地震の横揺れのように横から波が叩きつける衝撃があり、船酔いする人も見かけました。こういった経験も太平洋横断クルーズの醍醐味と感じ入りました。
ペトロパブロフスク・カムチャッキーに入港9日ぶりに見る陸地。朝日に教会の屋根が輝いていました。
富士山か羊蹄山に似ているヴィリチェンスキー山
ノルウエイジャンジュエルは沖に投錨し、テンダーボートで上陸します。
オプショナルツアーの客を待つ観光バス
ペトロパブロフスクの市バス先ずは徒歩で港周辺を散策
レーニン広場の前を走る車とレーニン像レーニン像の下には、こんなボードが書かれていました。Россия Начинается с Камчатки! (ロシアはカムチャッカから始まる!)
クルトゥチノエ湖畔に建つ『聖ペトロ&聖パブロ』の記念碑。ペトロパブロフスクのいう地名はここから付けられたらしい。ペトロパブロフスカムチャッキーという地名は世界一長い地名なのではと思い、ガイドさんに尋ねたら一番長い地名はニュージーランドにあるとの事で上には上があるものです。
『聖ペトロ&聖パブロ』銅像とカリャーキー山とアバチャ山の麓に広がる美しい街並みの組み合わせが素晴らしい。
クルトゥチノエ湖に映る町と山が美しい
歩いて30分ほどでアバチャ湾沿いの海岸に到着。のんびり釣りをする人がいたり、海辺で日向ぼっこをしたり、散歩したりと市民の憩いの場。地元の人がノルウエイジャンジュエルを見に来ていました。
午後からは市内ハイライトとミリタリーミュージアムというオプショナルツアー(119$)に参加。訪れたミリタリーミュージアム
ミリタリーミュージアムの内部ロシア語だけの案内表示で何を書いているのかサッパリ分からず観覧しても無意味な場所でした。展示内容も乏しく、付け焼き刃的に観光ルートにしたとしか思えない。
昔の戦争の様子を伝える絵
地図には北方四島が載ってました。
続いて観光バスは高台へと進み展望台で休憩。眺望は抜群でノルウエイジャンジュエルを俯瞰的に撮影できました。
これと一緒に写真を撮るとお金をくれと言って人が突然現れます。
世界の主要都市までの距離が表示されていました。東京まで2,450km
続いて金色のドームが素敵なトリニティー大聖堂を訪れました。
ここは素晴らしい景色!!!つまらないオプショナルツアーに参加してしまったと後悔していましたが、ここからの景色を見て帳消しになりました。美しい景色は見ているだけで幸せな気分になります。
何と美しい景色!!!思わず絶叫!ペトロパブロフスクで最も見ごたえのある場所でした。
左からVilyucha(2,200m)、Koryak(3,456m)、Avacha(2,741m)、Kozelsky(2,189m)カムチャッカ半島は日本とほぼ同じ面積。その中に約160もの火山があるらしい。こんな壮大な山の景色は今迄に見た事がありません。
高台から見たペトロパブロフスク・カムチャッキーの街並み。ロシア風の箱型住宅が建ち並ぶ。カムチャッカは活動火山が無数に存在するためロシアでは珍しく地震の多い街なんだそうです。そのため高層ビルが建てられないし必要もない。
トリニティー大聖堂の中に入ると絵画が沢山並び荘厳な雰囲気。
大聖堂の外に出ると鐘が鳴っていました。鐘は手ではなくオルガンのペダルのような物を足で踏んで鳴らしておりビックリ!午前と午後に2回鳴らしているとのことでグッドタイミング!
帰り道に立寄ったショッピングセンター周りの道は舗装されておらずガタガタ。
ショッピングセンターの中にはキャッシングのATMも。ロシアでもクレジットカードが浸透しているようです。JCBのマークは見当たりません。
意外と近代的で小綺麗な土産物屋
土産物には可愛らしいロシア人形のマトリョーシカ
ショッピングセンター2階にはペトロパブロフスクといえども こんなファッショナブルな店舗が並んでいました。
午後7時に出港。ヴィリチェンスキー山が夕焼けに映え見送ってくれました。次の寄港地は日本の小樽。だんだん日本に近づいていきます。
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