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平成時代の客船史

平成元年に誕生しクルーズ元年の幕開けとなったふじ丸
Photo: 平成元年に誕生しクルーズ元年の幕開けとなったふじ丸

間もなく平成の時代は終わろうとしている。

昭和の時代にはコーラルプリンセス、にっぽん丸などが就航していたが、1万トンクラスが一般的で、初代及び2代目のにっぽん丸や新さくら丸などは中古船で賄われていた。

クルーズ元年

平成元年(1989年)にはふじ丸が就航し、「クルーズ元年」と呼ばれた。 以後平成2年(1990年)には おりえんとびいなす、3代目のにっぽん丸、平成3年(1991年)には初代の飛鳥、平成10年(1998年)には ぱしふぃっくびいなすというように続々と新造され就航した。2万トンクラスの新造船が就航するという事は当時としては画期的な事で大いに期待され、日本でも本格的にクルーズ産業が成長するかと思われたが、バブル崩壊もあり日本のクルーズ産業は長らく盛り上がらなかった。しかし平成18年(2006年)には5万トンの飛鳥Ⅱが初代飛鳥に替わり投入され一石が投じられた。

平成元年からずっと15万人~20万人という数を低空飛行してきた日本のクルーズ人口が平成29年に30万人を超えた。一般大衆が気軽に楽しめる「現代クルーズ」という北米生まれのレジャービジネスが日本にもとうとうやってきた事を感じる。

クルーズは高嶺の花から手軽なレジャーへ

 今迄はクルーズが高嶺の花であった日本でも多くの人がクルーズというレジャーを楽しむ人の裾野がやっと広がってきたようである。これまで日本の客船3社が育ててきた日本独特のクルーズマーケットも最近の集客状況は良好のようで外国客船との相乗効果により日本のクルーズマーケットは良い方向に動き始めているようだ。

クルーズ客船の大型化

 世界のクルーズ客船は大型化しており、結果的にクルーズ料金は低廉化し船酔いの問題も解消されつつあり、船酔いするからクルーズは苦手と言う人も少なくなってきた。

平成の初めの頃は7万トンクラスのノルウエーやソブリン・オブ・ザ・シーズが世界最大の客船であったが、現在は23万トンのシンフォニー・オブ・ザ・シーズが世界最大となり、隔世の感があり世界のクルーズ人口は急成長し、世界のクルーズマーケットは大きく変化した。

クルーズマーケットが飛躍の予感

 日本では2020年には東京オリンピック、2025年には大阪万博という一大イベントが待っている。これを追い風としてクルーズ客船が大いに活躍しそうだ。これらの一大イベントでインバウンドの旅行客を運ぶには飛行機だけでは限りがある。客船は飛行機の収容定員の10倍位はある。外国航路の客船ならクルーズを楽しみながら日本にやってきて宿泊先の心配もなく、身軽な服装でオリンピック観戦や万博見学が出来る。また日本発着の客船に乗れば日本各地を観光し、その途中でオリンピック観戦や万博見学を楽しめる。これから日本のクルーズマーケットは飛躍的に急成長する予感がする。

今年は即位祝賀の年であり、平成に替わった時との違いは大きい。なにしろ我々が初めて経験する天皇の生前退位で祝賀ムードも一層盛り上がる。何と言ってもクルーズは典型的な平和産業。

日本籍のカジュアルクルーズ誕生への期待

 しかしながら成長が期待される日本マーケットであるが、今のままでは外国籍の客船に占有されてしまう事が懸念される。新しい時代には低廉な料金で乗れる日本籍のカジュアルクルーズ客船が誕生し、日本のクルーズ人口も急成長し日本のクルーズマーケットが飛躍して欲しいものである。   <平成になって相次いで誕生した ふじ丸、にっぽん丸、おりえんとびいなす、ぱしふぃっくびいなす>

<写真は上段が初代の飛鳥、下段は おりえんとびいなす&ぱしふぃっくびいなす>

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