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戦艦大和の映画とテレビ番組を観て

 映画『アルキメデスの大戦』を観て来た数日後に偶然にもNHKBSプレミアムで『偉人健康目指せ 健康日本一!戦艦大和』という番組を観た。

 戦艦大和は『目指せ世界一の快適戦艦』をコンセプトに世界最大(排水量69,000トン、全長263m、全幅38.9m)の最新鋭の戦艦として建造された。 大きさからするとQE2位の大きさの戦艦が80年以上前の1937年に起工し1940年に進水。同型船の戦艦武蔵も相次いで日本人だけの力で建造されたことは凄いことだと思う。

 当時の戦艦の船内は蒸し風呂のような状態で海兵さんのベッドとかはなく天井からハンモックが吊り下げられ、蓑虫のように「く」の字型で寝て、睡眠不足やストレスで虫垂炎(盲腸炎)になる海兵さんが多かったらしい。 そこで乗組員の健康を第一に考え、安眠を重視し兵員室には冷房とベッドと風呂も設置され、トイレは個室化され、医務室には手術室も完備し飛躍的に改善された。

 ところが史上最大の戦艦も、進水後すぐには活躍するチャンスはなかった。トラック島に向かう時に魚雷攻撃を受け被雷による損傷個所修理に手間取り8ケ月も停泊。激戦のガダルカナルには大き過ぎてサンゴ礁で近づけず、レイテ沖海戦に参戦する時には容赦なく空から戦闘機の標的にされてしまった。強力な攻撃手段である46センチ砲発射の際には弾丸の破片で負傷した海軍兵もいたとのことである。 結局、実力を発揮する事なく撃沈された戦艦大和は大和ホテル、同型船の戦艦武蔵は武蔵旅館と呼ばれ揶揄されたらしい。当時、日本の軍艦は酒を積んでいたが、アメリカはアルコール禁止にしていたという事実にも考えさせられた。

 映画『アルキメデスの大戦』では戦艦大和が撃沈され沈んでいく衝撃的なシーンから始まり、何故戦艦大和を造ることになったかというストーリーで戦争と平和ということを改めて考えさせる内容であった。 連合艦隊司令長官山本五十六は、「これからの戦争は航空機が主体になり、巨大戦艦は不要になるであろう」と考え、無駄に大きい巨大戦艦の建造計画には反対し、対航空機戦闘案に賛成し、艦船よりも航空機の時代が来ることを予測して空母を重要視していた。しかし、海軍の中には大半が旧態依然として大艦巨砲主義派が多くて押し切られた挙句、世界最大の戦艦大和を造船させてしまい、結果的に敗戦につながってしまった。

 当時としては世界最大の最新鋭戦艦を造る事が出来た日本なのに今や日本の造船業は影が薄い。特にAIDAで失敗した三菱重工の痛手はあまりにも大きい。 ダイヤモンド・プリンセスや飛鳥Ⅱは三菱重工長崎造船所で建造されたのにダイヤモンド・プリンセスが「泉の湯」や「海寿司」を新設した時はシンガポールで改装され、飛鳥Ⅱのリニューアルの改装もシンガポールで行われる予定らしいが、せめて改装位は日本で改装出来る状況になって欲しいものである。

 現在の我々は快適な客船でクルーズを楽しむことが出来、本当に幸せである。先人の戦争でのご苦労を再認識し、世界が平和であることと健康的に暮らせることの大切さを改めて思い知らされた。 今回観た映画とテレビ番組は第二次世界大戦における日本人の過ちを考えさせる素晴らしい内容の作品であった。

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