横浜を出港してからの翌日は終日航海で船は広島に向けてひたすら西進。 出港時は台風の余波で時々雨も降りましたが、台風は日本海を北上して北海道付近まで遠ざかり雨は止みました。時々強い風が吹きましたが、さすが9万トン、全長294mの大型客船だけに大きな揺れはありません。
2日目のイベントとして日本クルーズ&フェリー学会のミーティングに出席し、今回参加者が一同に会し顔合わせをしました。
クルーズ3日目は台風の心配もなくなり予定通りの時間に広島に入港し、寄港地観光に出かけました。 最初の寄港地・広島での目標は呉までフェリーで往復する事と広島電鉄に乗る事です。
今まで広島には鉄道かバスで来ましたが、船で訪れるのは初めて。海から徐々に広島に近づいていく景色は感動的です。
クルーズ3日目午前8時に広島港五日市岸壁に着岸。
さすがは広島。新型のマツダ車ばかり!
五日市岸壁から会員の有志と共にタクシーに乗って宇品旅客ターミナルに到着。
広島ベイクルーズの銀河が停泊。
これから乗船する石崎汽船の旭洋丸が入港して来ました。
この旭洋丸は間もなく新造船の旭洋丸と置き換わる予定なので乗り納めになります。
<旭洋丸・シップデータ>
総トン数:696トン、航海速力:14.5ノット、
旅客定員:400名、自動車積載台数乗用車換算:40台
建造所:神田造船
石崎汽船・双胴船の高速船・瑞光
<瑞光・シップデータ>
総トン数:189トン、航海速力:32.0ノット
旅客定員:156名
建造所:日立造船(株)
宇品を9時20分に出港
旭洋丸の船内
間もなく新造船と置き換わるだけにシートも疲れています。
旭洋丸の救命・消火・脱出経路図
追い抜いていく石崎汽船の高速船・祥光
<祥光・シップデータ>
総トン数:189トン、航海速力:32.0ノット
旅客定員:156名、建造所:日立造船(株)
戦時中は日本一の軍港として栄え、有名な戦艦「大和」を建造した呉港。
自衛隊艦船が停泊し、軍港の面影が残る。
宇品から45分で呉港に入港。旭洋丸から てつのくじら館と大和ミュージアムを望む。
男らしい銅像と大和ミュージアム全景
残念ながら大和ミュージアムは定休日が火曜日で本日は大当たり!
戦艦「大和」の10分の1スケール模型(26.3m)が見たかったのに残念!
開館していれば観れた筈の「海底に眠る軍艦 大和と武蔵」
戦艦「陸奥」のスクリューと舵
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)
JR呉駅に程近い鉄橋を渡る呉線の227系電車
広島から呉まで普通列車で所要時間48分、鉄道距離は26.4km。
フェリーは時刻表上では45分なのでフェリーの方が呉線経由より3分所要時間が短い。
松山からやって来たピカピカの新造フェリー・シーパセオ
建造後まもない瀬戸内海汽船のシーパセオに乗船して宇品に引き返します。
<シーパセオ・シップデータ>
総トン数:902トン、全長61m、全幅13.6m、
旅客定員:300名、車輛積載台数:35台、
航海速力:15ノット、就航:2019年8月1日、
建造:神田造船所
シーパセオはPark on Setonaikaiをコンセプトに本年8月1日に就航したばかりの新造船。
上部が濃紺、下部が白色。セレブリティ・ミレニアムとは逆の配色が印象的。
煙突は右舷だけにあるユニークな船型。
「ひき波のはなれ」
思い思いに座り大きな窓から瀬戸内海の景色を楽しめます。
「そよ風のパティオ」は前方客室と後方客室を結ぶ半野外空間になっています。
3階のシャインデッキには、「しお風のガゼボ」と呼ばれるブースを6個配置。日除けと風除けを兼ねたベンチになっておりグッドデザイン。
「しお風のガゼボ」と呼ばれるブースがあるシャインデッキは瀬戸内海の景色を見るのに打って付け。
3階建てになっており屋上デッキには人工芝も。船上自体が公園のように寛げるイメージ
船舶番号と総トン数を示す銘盤と神田造船所の銘盤
船内案内図
靴を脱いで寛げるKOAGARI・エリア
至る所が斬新なデザインの素晴らしい内装
まるで鉄道で有名な水戸岡デザインのフェリー版みたいな感じがします。
様々な座席が用意され、船旅を楽しめます。
呉と宇品間の僅か45分の船旅だけで降りるのがもったいない気持ち。
変化に富んだ形状の船体と座席が魅力的なシーパセオ。
靴を脱いで半個室のような座席でグループで気兼ねなく寛げる座席も。
一人でボンヤリと海を眺めるのに最適な「パノラマ・カウンター」席
左はライブラリー、右は売店
本も用意され読書も
今迄の旅客フェリーとは大違いのあか抜けたトイレ
船尾から眺める航跡
シーパセオを下船してからはランチする時間も惜しんで乗り鉄に専念。
広島電鉄の電車一日乗車券(600円)を車内で購入し、乗り鉄して市内遊覧。
広島港(宇品)で懐かしい京都市電の車輛と再会
JR広島駅前
LRT・超低床電車の5100形グリーンムーバーマックス
この車両は5車体(3台車)連接1編成の構成。車内全長にわたって床面がフルフラット。
2005年にグッドデザイン賞を受賞
グリーンムーバーマックスの巧みな座席配置の車内
ランチで食堂に入る時間も惜しんで寄港地観光。車内のボックス席で弁当を食べながら乗り鉄しました。
グリーンムーバーマックスの運転席
サンフレッチェ広島のお膝元だけに車内放送はサンフレッチェ広島の選手がアナウンス。
電車一日乗車券の日付は乗客が自分でコイン等で削って明記
路線番号6と8の終点・江波駅で停車中の5100形と800形
一日乗車券を購入したので全線乗りたかったのですが、路面電車だけに駅も多く信号で停まる事も多いのでなかなか電車は進まず、全線乗車は出来なくて残念。最終乗船時間が4時半なので遅れたら大変!!!
限られた時間の3時間で乗れたのは黒線部分の路線だけでした。(7割位乗車)
五日市駅からは無料シャトルバスで船に戻り、広島での寄港地観光を終えました。
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