クルーズ9日目は最終の寄港地青森に入港です。秋田から青森にJR奥羽本線の特急に乗れば2時間40分(営業キロ186km)で着きますが、秋田を前日午後6時に出港し15時間かけて青森に午前9時に入港。
たっぷり時間をかけながら次の目的地に着くのも船旅の醍醐味のひとつです。青森では絶好のクルーズ日和でヘリパッドが開放され、青森の町並みや八甲田山の山並みを乗船客は思い思いに満足そうに眺めていました。
青森港はクルーズ専門サイトのクルーズマンズ・寄港地評価ではいつも高ランクにあるだけに地元の人達の歓迎は板についており横断幕や太鼓などで熱烈な歓迎ぶりでした。
青森市内や弘前や奥入瀬・十和田湖は既に観光しているので、岩手県の二戸を東北新幹線に乗って訪れることにしました。
晴天の中、青森入港時もヘリパッドが開放され、絶好のクルーズ日和です。
青森湾で津軽海峡フェリーのブルードルフィンが反航していきました。
青森港の入口はこんなに狭く、さぞかしパイロットや船長は大変だろうなぁと思いに耽りました
かつては青函連絡船の駅でもあったJR青森駅。
船は新中央埠頭に着岸。着岸して直ぐに下船し早足で15分位で青森駅に着きました。
岩手県に最速で行く為に東北新幹線を利用し、二戸まで乗車券と特急券を購入。
(青森⇒二戸1,940円+新青森⇒二戸の特急券2,910円=4,950円)
この電車に乗って新青森に向かいます。
JR東日本701系
新青森駅構内では ねぶたが歓迎。
青森に来たことを実感。
新青森から東北新幹線はやぶさに乗って113km離れた岩手県二戸へ。
車内案内の説明書
はやぶさは全車指定席で先頭車はグランクラス
こんなに席が空いているのに全車指定席とは!
さすが東北新幹線は速い!
船に1週間以上乗っていると新幹線の速さが異次元の世界に思えてきます。
東北新幹線二戸駅に39分で到着
二戸駅で降りた記念のスタンプ
二戸は昔々東北本線の夜行列車で通過しただけで初めて降りましたが、東北新幹線の駅があると言えども二戸駅前は人けがなく寂しい雰囲気
この地区はJRバスが活躍しているようです。
手前のバスは二戸~久慈間のJRスワロー号
二戸の観光案内地図
二戸市にあるのに何故、九戸城かと思ったら九戸氏の居城で豊臣秀吉天下平定最後の戦いと言われる九戸政実の乱の舞台となったらしい。
九戸城(福岡城)は駅から1km以上離れていて、時間的に歩いて行って帰れる余裕がないので観光案内を読んで九戸城に行った気分に浸りました。
「にのへ」に見る日本の心と原風景と題する観光ポスター
自然あふれるのどかな景色
「にのへ」に見る日本の心と原風景と題する馬仙峡の夏・冬景色の観光ポスター
馬仙峡には大きさ日本一の夫婦岩「男神岩」「女神岩」がある
「にのへ」に見る日本の心と原風景と題する観光ポスター
九戸城(福岡城)の桜
「にのへ」に見る日本の心と原風景と題する観光ポスター
天台寺の紅葉
これらの観光ポスターを見て二戸観光をした気分になって帰途につきました。
いわて銀河鉄道(盛岡~目時・営業キロ82km)の運賃表
青森から100km以上離れた所に来てしまっているので、地震が発生したりして鉄道が止まってしまったら船に乗り遅れてしまうと不安がよぎりました。
二戸から青森までの切符を買おうとしたら窓口でも目時までしか買えず青森までの通し切符は買えず、八戸駅の窓口で購入するように駅員に言われました。
二戸⇒目時:370円
目時から八戸までの乗車券は買えず、八戸駅で清算し青森までの乗車券を購入。
目時から青森まで通しで購入するより目時⇒八戸(680円)と八戸⇒青森(2,280円)に分割して購入する方が160円安いことが分かり、このようにして乗車券を購入
結局、二戸⇒青森までの乗車券は3,340円(営業キロ133km)。青森⇒新青森⇒二戸のJR乗車券1,940円より1,400円も高いことが判明。
この地区も東北新幹線ができた影響で第三セクターになり、盛岡⇔目時間はIGRいわて銀河鉄道という名称で運行。
二戸駅に停車中の八戸行きIGRいわて銀河鉄道の車両
IGR7000系
いわて銀河鉄道車内の路線図
いわて銀河鉄道の先頭車から のどかな車窓風景を眺めています。
東北新幹線と青い森鉄道の八戸駅に到着
八戸市民の木として八戸駅前に植樹されている常緑針葉高木「イチイ」の木
貴族のもつ笏(シャク)をこの木から作ったことから「一位」と名付けられたらしい。
青い森鉄道(青森~目時・営業キロ122km)
青い森701系電車
青い森鉄道車内の路線図
日本最古の防雪林(野辺地駅停車中の車内から撮影)
八戸駅と青森駅で降りた記念のスタンプ
二戸駅から青森駅に2時間半かかって無事に戻って来れてほっと一息。
青森駅から青森ベイブリッジ方向に向かって直ぐの場所にある「ねぶたの家ワ・ラッセ」に立寄りました。
館内に入ると2階吹き抜けになっており、ねぶた祭りでの受賞作品が展示されていました。
実物は立体的に凄い迫力。写真では実物のような迫力が表現できず残念。
この写真は優秀制作者賞 商工会議所会頭賞の「瓊瓊杵尊と木花咲耶姫」
展示されているねぶたはどれも表情豊かで見応えがあります。
この写真は最優秀制作者賞 ねぶた大賞の「紀朝雄の一首 千方を誅す」
他に笛と太鼓の実演がされたり、ねぶた祭りの映像が上映され、ねぶた祭りを見物に来たような気分になりました。
青い森公園の海岸からセレブリティミレニアムの真横をパチリ。
防波堤の先端から撮影
右側に見える半島は下北半島
青森県観光物産館アスパム13階の展望台に昇り、セレブリティミレニアムの雄姿を撮影し、青森での寄港地観光を終えました。
今回のクルーズでは実によく動き回りました。きっと乗船客1,700名の中では私が最長移動距離の寄港地観光をしたに違いない。
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