コロナで一気にDX化を推進?
日本はDX化にどれだけ遅れをとっているのかを、正確に受け止めている人の割合は低いと感じる。国内の外資系企業と国内大手企業のテクノロジー導入の格差すら相当激しのに、これが東京と地方となるともう手に負えない。
出発前に話題になった山口県阿部町で起きた誤給付事件で、町役場で使用している『フロッピーディスク』ということばが出てきてとても驚いた。。。そしてDX、DXと提唱しながら中央官庁でも相変わらずのちぐはぐな導入状況。これまで先送りにしていただけに容易に進めるのは難しい。
これまで乗船していたポナンがどうなっているかは不明であるが、今回、シーボーンの旅のツールは携帯にアプリを落とさなければ始まらない。日々のイベント情報やその日の食事メニュー、エクスカーション情報とその予約確認や寄港地情報もすべてアプリで対応している。もちろん、乗船客の中にはいわゆる『情報弱者』という世代が沢山いるので、デスクでその旨要求すれば『神対応』ならぬ『紙対応』をしてくれる。
一番衝撃的だったのは、毎回面倒ながら結構楽しんでいた緊急避難訓練が実地ではなく、部屋のビデオを見てね~、で終了となった点だ。そうか、飛行機に乗る際にも必ずあるSafety instructionはビデオで通用している。乗客が寝てようが聞いてなかろうが、実施したことに変わりはない。緊急時に何かあったところで聞いていなかった本人が悪い、ということで、救命胴衣を着用して、緊急出口へと集合する恒例行事もなくなっておりちょっと寂しい。
ペーパーレス化のみならず、クルーズ船による環境汚染への対応として、ペットボトルの水は廃止となり独自のプラスチックボトルで水は配られるようになった。だが、このプラスチックボトルにせよ、いつかは寿命がくるわけで通常のペットボトルとどのような違いでリサイクルしていくのだろうか。その辺りは不明である。 テイクアウト用コーヒーカップも使い捨てではなく、カップは陶器、蓋はゴム製を採用。
いずれにせよ、環境への取り組みなしにはクルーズ船の次世代からの支持は得られない。コロナが蔓延して人の動きが止まっていた時に環境が改善したと話題になっていたが、移動が再開し始めた今、課題はつきない。矛盾との闘いは続く。
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