船酔いはしないのか
クルーズにいくというとよく聞かれる質問だ。本当のことを書こう。大型船は揺れを感じなかった。というか微妙に感知していたのであろうが少なくとも航行中は認識していなかった。下船してホテルのベッドで錯覚の揺れを感じたときに初めて船に乗っていたんだなぁと認識できたくらいの揺れである。
Le Lyrialもさほど感じなかった。こちらも陸に上がってクルーズ船を見た瞬間、反射的に揺れを感じた程度である。
さて、本題は帆船ヨットである。小さいヨットゆえに天候に左右されやすく、揺れるときは相当なものだ。 荒波がマリーナにたたきつけるくらいの時は、ひそかに非日常を楽しんでいた。
が、ボニファシオを出航した直後からの揺れはすごかった。ディナー中、何人かは気分が悪くなり食事を中断したほどだ。そしてその夜は、何が何だかわからなかった。船は激しく左右に揺れ続け、棚に置かれているものがどんどん音を立てて転がっていく。キャビンの小さな丸窓は波しぶきが絶えず音を立てて襲ってくる。
こ、こわい、と恐怖の中、ディナーでいつもの量を飲んだ私はそのうち寝てしまった。
楽しかったのは翌朝である。台風一過の美しい朝、それぞれが自分がどんなに恐ろしい体験を自慢しあっていた。皆、同じ体験したのに。。。。ここまで揺れると客室の位置がどこでも変わらない。
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