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おひとりさま - カップル文化が根強いフランス船のおひとりさま事情

シリーズ  All About Cruises

元来アマノジャクな私は今流行りの造語が嫌いだ。XX女子だのXX活だの、なんでもくくるなって普段はくだまいているものの、こういう場になればなるほど便利なことばだと、つい表題に利用。

さて、MSC大型船に乗った時は人が多くて知る由もなかったが、そこは、わずか32部屋しかない帆船ヨットLe Ponantにあっては最初の鍵を渡された時点で、自然と2名のおひとりさまがいることがわかる。

Le Ponantは食事のテーブルに2名用は存在しない。つまり、毎度誰かと相席になる。必然的にというか自然にテーブルは英語圏とフランス語圏に二分化される傾向にあった。どちらも器用にこなせるアジア人の当方は、その日の気分で相席を楽しんだ。

おひとりさまはどちらもフランス語圏の年配のマダムであった。この二人が仲良くなるかというと、終始別行動であった。まぁ一人は、『愛と追憶の日々』でシャーリー マクレーン演じるオーロラのような派手なマダムで、一方はとても地味で静かに読書を楽しむマダムだったので相いれなかったのに違いない。それぞれ別の家族連れやカップルと食事のときは楽しんでいたみたいだった。

Le Lyrialは乗客数が3倍ほどの200名くらいであるが、やはり年配の男性と女性、計2名のおひとりさまがいた。この船のディナーはテラスのビュッフェかレストランを選べる。席も2人用テーブルが用意されており、自然のなりゆきで2人席に案内されるので、事前に約束でもしない限り、ムリクリ相席の楽しみはなくなる。おひとりさまは2名用テーブルにひとり掛けすることになる。だから、2名はとても印象に残った。

Le Ponantで知り合ったポナンの超リピーターカップルと相席をしたときに、女性の方が帆船が一番好きだと話した。なぜならリリアルやボレアルには劇場、エステ、スパ、ジムもあるし部屋も帆船より広い、だけど、おひとりさまの年配女性がやたらとアプローチしてくるのが面倒だから好きでないとのことだった。帆船だと自然に相席になるわけで、煩わしくないということなのだろう。

個人的には特に何か考えがあるわけではないのですが、こういう情報を求めている方もいるかと思い入れてみた次第でござる。

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