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ドレスコードという名の呪縛

シリーズ  Cruise fashion

Gala dinner プールサイドでカクテル
Photo: Gala dinner プールサイドでカクテル

 日本人のアキレス腱

フォーマルというドレスコードに拒絶反応を示す日本人は相変わらず多い。ましてや、GALA、なんて言葉がでてきたり、Black tie optionalなどというややこしい言葉には後ずさりしてしまう。

クルーズ旅行について一番聞かれるのがドレスコード。旅行社のパンフレットなどにはフォーマルは結婚式の服装という説明が未だになされているようだ。そもそも結婚式の服装にも温度差はあるだろうに、ほかの表現はないのだろうか。これではうまく伝わらない。

クルーズファッションの基本は人を不快にさせない、いつもよりお洒落、くらいの気楽なところから始めたらどうだろう。まあ、これが難しいから懸念となるのでしょうが、周囲とのハーモニーを保つことと、基本的に日本でやらないことは海外でもやらない事。例えば、フォーマルで浴衣は着ないだろうに。浴衣はプールサイドやカジュアルな夕べにはOKだけれど、カジュアル船を除くフォーマルナイトにはやはりそぐわない。日本の美しい着物文化が誤解されるのは哀しい。また、日本人に多いのがシューズの選択ミス。黒や茶のオフィス仕様のパンプスを合わせるのではなく、サンダルなどリゾート感のあるものが似つかわしい。ミュールもOK。かしこまりすぎた格好はリゾートにはしっくりとこない。

一部のブラックタイ着用率ほぼ100%というクルーズ船を除き、今はどこも堅苦しいルールには縛られない。多少の抜け感があるコーディネートで楽しめばいい。

最近、愛用しているアイテムが、マキシスカート。トップスの組み合わせで普段のディナーにも、GALAディナーでもどちらも対応できる便利なアイテムだ。リバーシブルタイプに至っては、一石二鳥でヘビロテアイテムである。

どうしても、こういうのが苦手であれば、普段愛用している、自分が落ち着くファッションにアクセサリーを添えて身を包めばよい。外国人が皆イケているわけではない。

ジーンズとイブニングドレスはどちらも一朝一夕に似合うものではないというのが長年の持論。着慣れないと着られてしまう。一歩踏み出したら楽しい旅が待っている。

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