元船長さんのぼやき
ポナンの旅はこれが4度目となった。船は新しく進化したが、残念ながら今回のクルーとサービスは発展途上段階でありツッコミ所が沢山あった。
今回元船長さんが乗っており色々と話す機会があった。彼はリタイア後は乗客として船旅を続けており、やはり我々と同意見かつ厳しい目線で口を切る。ポナンは新しい船を急激に増やしたはいいが、運航も客室もレストランも人の教育が追い付いていないのだと。各ダイレクターが機能していない、船長が乗客もクルーも見ていない。キャプテンは船の安全運航とともに、どのような客が乗っていて、それに対し従業員がきちんと機能しているかを把握する総合プロデューサーの役割を担う。こんな状況で顧客満足など得られるはずはない。
元船長ご夫妻は終着地イスタンブールで下船せずさらに旅を続ける。奥様がSpaの常連で、エステティシャンとの話で、イスタンブールからはメキシコから団体様が乗ってくる情報をキャッチ。3-4組のフランス語圏を除き、すべてのキャビンがメキシコからの乗客で埋まる。バランスが悪すぎるなぁと嘆く。
似たようなことは、オーストラリアでのマーケティングが功を奏しているが、この小さな船にオーストラリア人だらけになってしまい、フランス語圏の人々は縄張りを荒らされた感を否めないし、フランスを求めて乗ってきたオーストラリア人もここまで自国の人がいるのもなんかねぇ。。。と本音を吐く。
フランス語を話さない、フランス人の嗜好を学んでいない給仕たち。一人ひとりは皆一生懸命やっているのはわかっている、それを束ねる各セクションのダイレクターが人が機能していないのは致命的だ。どこの世界もグローバル人材育成は最大の勘所だ。
寄港地でもいろいろな国の人と話し同様の不満を聞いた。たまにはポナンを離れ、2020年夏のSeabournを半年後に控える。素敵な旅に巡り会えますように。
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