ルートと季節
ようやくパンデミックからエンデミックへと、クルーズを取り巻く状況も変化し世界各地の受け入れ情勢も緩和されてきた。いよいよ、クルーズを再開するときが来た。
まずは、大好きな地中海から始めよう。世界情勢が不穏なときではあるが、クルーズ船で巡り合ったヨーロピアンたちはすでに旅を楽しんでいる。
地中海を巡る旅は歴史を再確認する機会であり、時代を経て価値観が変わりゆく中で悠久の時の流れに触れることで、前進していくエネルギーがチャージされるのが最大の魅力だ。蝉の鳴くガシガシ音が早く聞きたくてしかたがない。
一方、冬に行くクルーズもまた恋し。 2018年のクリスマスから2019年の年明けにかけてカリブ海を巡ってみたくなり、ポナンのフランス海外県の島々を中心にめぐる旅に出たことがある。
カリブ海はハリケーンの時期を避けるため10月以降の旅となってしまい、なかなか休暇を取りにくい時期でもあるだ。しかも、フライトは直行便というわけにはいかず、乗り換えが多く、真冬のNY経由などとなれば雪が心配で、時間に余裕をもっていかなければならない。憧れのフランス海外県の話は『遥かなるかな マルティニーク』に記してある。いやはや、日本からは遠かったし、こうした島々がかつての宗主国の海外県にとどまること、独立することについて深く考えさせられた旅であった。
さて、西アフリカやスペイン、ポルトガルもめぐりたいところだが、こちらも秋口か春先になってしまう。いやはや、老後の楽しみに取っておくべきなのか? などと、思いを馳せているうちにこの度のパンデミック襲来。
いつか行こう、とか、いつかやろう、とか、いつかなどと言っていると、いつかは来ないかもしれない。人生何が起こるかわからないから、やりたいことをやれるときに、えい、やー、とやってしまおう。
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