事前情報収集その2です。
通称「東京マーチス」、正式名称「東京湾海上交通センター」ってご存知でしょうか?
海上保安庁第三管区海上保安本部の所属になります。
業務的には、こちらに詳しいですが、簡単にいってしまうと
浦賀水道の交通整理的な航行管制業務と、情報提供業務の2本を柱とする業務を行って
いる組織です。同様の組織は要衝とされる各地にあり、船ファンにとっては重要な情報
源になっています。
ココで何が解るかというと、横浜港にしろ東京港にしろ、外海から港に入ってくるには
「浦賀水道」というとても混雑していて狭い航路を通過しなければならないわけです。
そこの航行を管制している組織ですので、いつ何時にこんな船(名称、大きさ)が、
どちら向きで浦賀水道を通過するよっていう情報が開示されています。
届出のタイミングもあるので、直前にならないと載らないケースもありますが、最長で
一週間前から。大概は3日ほど前から一覧表で浦賀水道の通過時刻を見ることが出来ます。
来航予定になっている日の前日などに天候不順などで遅延や変更が予想される時には、
まずココをチェックして、通過時刻の確認をするのが定番になっています。
確認方法ですが、以下のページを使います。
「大型船入航予定情報」
※ちなみに大型船とは総トン数1万トン以上の船舶をさします。
ココを開くと、日付と取得日数というボックスが出てきます。
日付の欄に入港予定日、取得日数を1か2くらいに設定して"検索"ボタンを押してみて
ください。画面が切り替わって一覧表が表示されます。
表示されるのは、
「浦賀水道航路の南口入航予定船(北航船)」
「浦賀水道航路の北口入航予定船(南航船)」
のふたつ。北航船というのは文字の通りで、北向きに航行する船を示していて、これは
港側から見ると"入港してくる船"ということになります。逆に南航船というのは南向き
の船を指しますので、"出港していく船"ということになります。
浦賀水道の南口入り口というのは、つまりは浦賀水道の1番ブイの地点で、ほぼ久里浜
のあたりになります。東京マーチスに示されている通過時刻と言うのは、この地点の通
過時刻になりますので、各港によって示された数字に何がしかの数値を加えて到着時刻
を推測します。
横浜の場合、入港してくる船は、南口入航時刻におよそ2時間を加えた数字あたりで、
ベイブリッジを通過する時刻になります。着岸は更にプラス30分くらい。
(ちなみに東京港だと南口入航時刻から3時間ほどでレインボーブリッジになります。)
浦賀水道に入った船は、この入港予定船のリストから消えますので、間違いなく船が
港に向かっているという証左になります。
逆に言うと、予定よりも早い時間でリストから消えた場合は、入港時刻が早まるという
ことを示しています。
最近、飛鳥はこの早着が多くて、横浜港の入港予定の時刻が余りあてにならないので、
もっぱらこのマーチスの時刻を頼りにしています。
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