クルーズに持っていくカメラ

シリーズ書庫:クルーズ

私もちょっと飛鳥ボケで、次の記事のネタをどうしようかと悩み中なのですが...

とりあえず、今回は意外と好評を戴いた船内の写真について書きたいと思います。
ただし、これはあくまで私の考えで、皆様にお奨めしている訳ではありません。
「成る程....」と思っていただけたなら、真似していただければという程度の事です。

さて、今回の写真、実は殆どある一台のカメラで撮っています。
どんなカメラだと思いますか？

クルーズに持っていくカメラで考慮しなければいけないと思っていることがいくつかあります。

・コンパクトであること・明るいレンズを持っていること・フラッシュを炊かない設定が出来ること・広角撮影が出来ること・船内で充電が出来ること

他にクルーズの内容によって若干変わりますが、船内がメインということであれば上にあげた
５つが私にとっての必要条件になります。

一眼レフタイプはいろいろな面で確かに有利なのですが、ことクルーズに関してはいくつか
致命的な部分があります。なかでも最大の欠点は"かさばる"こと。本体だけで写真が撮れな
いのが一眼レフです。レンズを１本で済ませたとしてもその大きさはかなりの荷物になりま
す。今回のようにワンナイトであれば必要な荷物は減るのでまぁ使えないことは無いのです
が、夜の船内とかは雰囲気的に持ち歩きにくいんですよね。また、レンズの本数を減らそう
として万能タイプの高倍率ズームなんかをつけてしまうと、レンズが暗くて使いにくかった
りします。感度を上げられるので写真は撮れますが、費用対効果を考えると躊躇してしまう
組み合わせだったりします。となると、明るい交換レンズを数本ということになり、結果、
荷物が増えてしまうという循環に陥ります。

次に万能と思われる高倍率ズームを備えたコンパクトデジタルカメラですが....
このカメラの場合はレンズの暗さが問題になります。技術の進歩でコンパクトタイプでも
感度を上げられるカメラは増えてきましたが、上げた場合の画質という面では常用するに
はもう一つといったところというのが正直な印象です。いずれは解消されるでしょうけど
ね。まだ今は無理というところ。それと、寄港地観光があるならともかく、船内では望遠
って殆ど使うシーンはありません。まぁアップを撮ったり、象徴的な部分を切り取るって
いう作風であれば勿論使えますけど。

そして一番多いであろう、普通のコンパクトデジタルカメラ。
実はこれが一番のお奨めだったりします。
ただし、上に書いたような条件が満たせる機種ということになりますが....
一番難しいのは"広角撮影"でしょう。一般的なコンパクトデジタルカメラっていうのは、
だいたい35mm前後のレンズが最広角という製品が多いのです。
※35mmというのは一般のフィルムカメラに対しての換算値です。カタログなどに書かれています。
実はこのくらいのレンズだと、船内では思ったような広さの写真が撮れないのです。
船内は広いとは言っても限られた空間です。通常はカメラを覗いて入りきらなかったら
下がりますよね？これが出来ないのが船内なのです。ここで登場するのが"広角"レンズ
になります。先ほどの換算値で言うと28mmという数字を持っているレンズということに
なります。もっといってしまうとこれでも足りないくらい。船が小さくなれば成る程、
より広角のレンズが欲しくなります。

倍率を欲張っていないコンパクトデジタルカメラのレンズっていうのは、実はレンズも
明るいものが多いです。目安としてはF2.8よりも小さい数字のレンズならOKです。

あとはフラッシュを炊かない設定が出来ることですが、これはまぁ、今のデジタルカメ
ラなら大丈夫でしょう。

まとめると...

・コンパクトデジタルカメラ・28mm以上の広角レンズ・F2.8以上の明るさを持ったレンズ・ズームの倍率は少なくても良い

という感じになります。

で私が常用しているのがこのカメラです。

もともと28mmから使えるカメラですが、更に私はワイドコンバージョンレンズと呼ばれる
コンバータレンズをつけて更に広角にしています。換算値で言うと22mmくらいです。
写真はその"ワイコン"を付けた状態です。
写真はフルサイズで撮って、用途に応じて縮小しています。この方がどのサイズにするに
しても仕上がりは綺麗になると思っています。

このカメラも現在の進歩の早いデジタルカメラの水準からすると2世代ほど前のカメラです
けど、私は機能的に気に入っているので使い続けています。