言葉は知っていても、厳密な定義は意外と知られていないかも...
19世紀の中ごろに始まり、現在も続くブルーリボン。 北大西洋航路に就航する定期客船の速力記録保持者に与えられる栄誉ですが、実際には何を競うのでしょう。 1 イギリス・リバプール港沖からアメリカ・ニューヨーク港沖までの最短時間 2 西経20度から西経50度の間でログがたたき出した最高速力 3 アメリカ側の基点とヨーロッパ側の基点間の平均速力 4 北緯45度上を一定時間(24時間)内に航行した距離
19世紀初頭、初めて大西洋を横断した蒸気船は荒れた海には不向きな外輪船でした。その後、スクリュープロペラ船が開発され、またヨーロッパから北アメリカへの移民が増えたことも重なり、大西洋を横断する旅客運送事業が各国で盛んになりました。
やがて旅客獲得の条件としてスピードの優劣が争われるようになり、アメリカ〜ヨーロッパ間の最高平均速度を持つ船のマストにはブルーのリボンを飾れる、ブルーリボンの称号が創設されました。
1935年からは、イギリスの政治家ヘイルが寄贈したトロフィーが授与されることとなり、現在も行われています。
"ブルーリボン"(Blue Riband)、別名"大西洋最速横断記録"。
平均速力になっているのは、航路によって距離が異なるからです。
基本的には、西側の終着点はカナダ、アメリカ東海岸各港のいずれでも良く、東側の終着点はアイルランド、イギリス、西ヨーロッパのどこでも良いという規定になっています。まぁ伝統的にアメリカ側はニューヨークになっているようですが...
平均速力が30ノットを超えたのは1935年のノルマンディーが最初。
1952年にユナイテッド・ステーツがたたき出した35ノット近い平均速力は以後38年間破られませんでしたが、1990年にインキャット社製のウォータージェット推進の双胴船"ホバースピード・グレートブリテン"によって更新されました。
その後、"カタロニア"という同じく高速船を挟んで、現在は"キャットリンク5"という船がレコードホルダーになっています。(平均速力41.3ノット)
しかし、この種のウォータージェット推進船は汽船ではなく、かつ大西洋横断で定期運航されていないなどの理由で受賞を認めない人たちもいるようです。といっても受賞している訳ですから、ルール上、何の問題もないんですけどね。
ただ、ユナイテッド・ステーツは試験運転で40ノット以上をだしていたっていう話もあるようで、やはりユナイテッド・ステーツが本当の保持船舶なのではないかという意見も根強いようです。
勉強になりました。。<(_ _)>
そう考えると、明治初期から昭和初期までの海運業全盛期は・・・
時間という意味では遅かったんでしょうね。。
そうですね。でも日進月歩だったのは間違いのないところですから。
30ノットを基準に書いてしまったので逆にそう見えてしまったのでしたら申し訳なかったです。20ノットを超えたのは1889年なんですよ。この頃は年に何回もレコードが更新されているんです。
ブルーリボンのトロフィーはどういうわけかカーニバルパラダイスに所属(?)していて、現在はクィーンヴィクトリアに貸し出されているとか・・・どういういきさつなのでしょうね。
ユナイテッドステーツは今もフィラデルフィアに係留されていますね。
ブルーリボンライブラリですね...
あのトロフィー、たしかレプリカだったと思うんですが...
違いましたっけ?
内緒さん、サンクス!! v(^^)
あれはレプリカなんですか?
それをわざわざクイーンヴィクトリアに貸し出し?
本物はどこにあるのでしょう?
本物は勿論、レコードホルダーのところにありますよ。
パラダイスのトロフィーは、カーニバルのデザイナーであるJoe Farcusの一流のジョークだと思います。
そもそもパラダイスって、往年の名船をいろいろとパクってる船なんですよね。ブルーリボンもそうですが、ダンスクラブには"REX"でしょ...ピアノバーは"Spirit of America"だし。Queen Mary もパクってるし...(^^;)
そういう船なんですよ...
素敵な船知識♪
そうゆうことを知ってれば船の旅がますます魅力的になりますね。
こういうのって、自然と後から付いてくるモンですよ。
アニメだってそうじゃないですか。
見てるうちに、知らず知らず周辺の知識が増えていく。
趣味の世界ってそうじゃないですかね?
パクリ、なぁるほど、そうですよね。
まぁ、アメリカ流サービス精神っていうことで!!
コメントを投稿する
コメントを書く