寄港地での移動や観光についてお聞かせください。
フェアバンクス(アラスカ州)
今回予約したのは、クルーズの前に3泊4日のマッキンリーとデナリ、アラスカ鉄道のランドツアーが含まれたパッケージで、空港送迎もオプションでつけられます。飛行機は、早朝2時頃の到着。フェアバンクス空港にはプリンセスクルーズの受付カウンターがあり、何人か集まったところで、専用シャトルでプリンセスロッジへ向かいました。部屋は取っていなかったので、ロビーにある、火の入った暖炉の前のソファーで時間をつぶし、6時半開始の朝食を取りました。内容は一般的なアメリカンで、マフィン、自分で焼くワッフル、フルーツ、オムレツ、ベーコンなど。マフィンを持って帰る人がいたので、聞いてみたら、OKとのことで親切に容器もくれました。外は雨が降っていて、散歩にも行けず、さらにロビーで時間つぶし。チェックインは15時でしたが、12時頃には部屋に入れてくれました。その後はひたすら寝ていました。(フェアバンクスのエクスカーションは宿泊翌日だったので、内容は次の欄に記載しています。)
寄港地観光:船会社のショア・エクスカーション
所要時間:3~4時間
費用:無料
デナリ プリンセス ウィルダネス ロッジ
朝食は昨日もらったマフィンで済ませ、この日はパッケージに含まれる、外輪船でのチナ川のリバークルーズ。ずっと雨で心配していましたが、なんとか雲間に青空ものぞく天気になりました。ディズニーランドのウェスタンランドにあるようなショップが並んだ船着き場から、外輪船に乗り込みます。外輪船からは、途中、川沿いにある、犬の訓練施設では犬ぞりのデモンストレーション、また、アラスカインディアンの村を再現したチナ村ではサーモンを捕獲する仕掛けや、サーモンをスモークする様子を見学しました。その後、チナ村でいったん下船し、当時の生活などについて話を聞き、飼育されているトナカイを観察したあと、船に戻るとまた雨が降り出しました。もとの船着き場から、再びバスに乗り、次は、デナリプリンセスロッジへ。途中どしゃ降りの雨にもなりましたが、バスではほぼ熟睡。気づくとロッジに到着していました。たまに晴れ間も見えたものの、雪もちらつき、とても寒かったですが、ロッジから眺める、川、山の緑と白い雪、黄や赤に色づく木々や下草のコントラストは美しく、霧の中の景色もまた風情がありました 。(デナリのエクスカーションは宿泊翌日だったので、内容は次の欄に記載しています。)
寄港地観光:船会社のショア・エクスカーション
所要時間:3~4時間
費用:
マウント マッキンレー プリンセス ウィルダネス ロッジ
朝から、パッケージに含まれている、デナリ国立公園のウィルダネスツアーに参加しました。時間が限られていて、広大なデナリ国立公園のほんの入口までしか行かないツアーなので、動物はあまり見られないだろうと予想はしていましたが、雪が降ってしまったこともあり、今回出会えたのは、雷鳥のファミリーのみ…。茶色の下草と羽毛の色がそっくりで、言われても最初はわからないほどでした。雪をかぶって寒そうにしていましたが、雛鳥も数羽いてかわいかったです。赤く色づいた下草や雪をかぶった山々もきれいで、それなりに満足できました。ツアー終了後は、バスに乗り、マッキンリープリンセスロッジへ移動。マッキンリーに到着するころには青空が見られました。ロッジのロビーには、マッキンリー山が正面に見渡せるテラスがありますが、頂上付近を覆う雲はなかなか晴れることがありません。運良く雲が一時切れて、ほんの少しですが、マッキンリー山の山頂を望むことができました。マッキンリー山以外の青い山並みも美しく、ロッジの敷地内にある小さい丘を越えて川まで行くハイキングコースやコスモスの咲く庭の散策などを楽しみました。夜は少し星も見られましたが、残念ながら、前日には見えたという、オーロラは現れませんでした 。
寄港地観光:船会社のショア・エクスカーション
所要時間:4~5時間
費用:
ウィッター(アラスカ州)
この日は、ランドツアーのハイライト、アラスカ鉄道に乗り、スター・プリンセスの停泊している、ウイッティア港までの旅です。朝、マッキンリープリンセスロッジからバスに乗り、タルキートナ駅へ。駅、と言ってもホームもなく、吹きさらしの線路脇で列車の到着を待つことになるため、もし雨が降ったりしたら、かなりつらいのではないかと思います。自由席なので、できるだけ前のほうに並んで乗車し、進行方向側の座席を確保しました。前半は、山の中を走るので、特に見るものもなく、こんなものかと思ったのですが、後半は、氷河の残る山々や、黄金色に染まった平原、知床のトドワラの生まれる途中のような朽ちかけた木々が水辺に立ち並ぶ風景など、雄大な景色が次々と現れ、車窓に目を奪われました。しばらくすると、スター・プリンセスが見えてきて、ウイッティア港に到着。これで3泊4日のランドツアー、バスと列車の旅は終わり、7泊8日の船旅のはじまりです。乗船手続きをすませて部屋に落ち着いたときには、夜8時をまわっていました。
寄港地観光:船会社のショア・エクスカーション
所要時間:4~5時間
費用:
ハバード・グレイシャー(アラスカ州)
ヤクタット・ベイの奥にある、ハバード氷河への終日クルージング。曇ってとても寒かったのですが、上下ゴアテックスで防寒してバルコニーへ。ミニスイートはテレビが2台あり、最初は無駄だなと思っていたのですが、1台はバルコニー、もう1台はベッドのほうを向いているので、船頭にあるカメラ映像を流しているチャンネルに合わせておけば、部屋のどこにいても船頭の景色を確認でき、とても便利でした。
はじめて海から見た巨大な氷河は神秘的で、海は静かに凪ぎ、鏡のようにアイスブルーの氷河を映していました。氷河の崩落も数回ありましたが、音は聞こえてもタイミングよく目撃するのは難しく、見られたのは大小合わせて2回でした。氷河の一部が白い煙としぶきをあげながら海に落ちていくと、数秒後、ゴゴゴゴゴーと唸るような音が響き渡り、大自然の迫力が感じられました。
夜はフォーマルディナーで、プリンセスクルーズ名物のシャンパンタワーを見学。その後デッキに出て、雲と青い山並みをゆっくりとピンクに染めていく美しい夕焼けを堪能しました。
寄港地観光:
グレイシャーベイ(アラスカ州)
アラスカクルーズのハイライト、グレーシャー・ベイの終日クルージング。
最初ははりきって船頭にいましたが、この日も曇って非常に寒く、室内で時々温まりながらでないと身体がもたないと判断し、キャビンに戻って前日同様バルコニーから見学。マージェリー氷河では、前日よりさらに海が静かで、上下対になって氷河と山があるかのようにも見えるほどでした。海には氷河のかけらがたくさん浮かび、水鳥がその上で羽を休めていました。続いてグランドパシフィック氷河、ランプルー氷河などを見学し、湾から出る途中には、たくさんのアザラシが群れになって寝そべっている小さな島(岩?)もありました。
寄港地観光:
スカグウェイ(アラスカ州)
有名なホワイトパス鉄道には乗らず、よりリーズナブルな、ホワイトパスまで小さなバンでドライブするツアーに参加しました。途中、山から流れ落ちる滝や、峡谷を走り抜けるホワイトパス鉄道も見られました。いつもは殺風景という岩山も、雪をかぶって美しく、この時期にはめずらしいとのことでした。峠では、キンと風が冷たくて空気がおいしく、とても気持ちよかったです。これだけでも満足でしたが、なんと、帰りの道路では、黒熊に遭遇。ここまで、動物にほとんど出会えていなかったので、とてもうれしかったです。ツアー後は、こちらも「ディズニーランドのウェスタンランド」なスキャグウェイの町を散策。ホワイトパス鉄道の木造の駅舎(待合室には黒熊の駅長さんが!?)や、ゴールドラッシュ時代を再現したサロンなどを見学しました。
寄港地観光:船会社のショア・エクスカーション
所要時間:3~4時間
費用:5,000~10,000円
ジュノー(アラスカ州)
朝まだ薄暗いなか、ブルーからピンクに明けていく空を眺めながらの入港でした。プリンセスクルーズは、ホランドアメリカラインに比べるとアラスカで勢力が弱いらしく(?)、町から徒歩30分程度と、やや離れたところに停泊しました。プリンセスのスタッフに聞くと、シャトルバスは5ドルとのことで最初迷いましたが、乗ってみると、ジュノーの公共機関が運行しているらしく、無料でした。このシャトルに乗り、ジュノーで人気のアトラクションである、ロバート山のケーブルカー乗り場へ。数隻の大型船が停泊しているので大行列でしたが、以外と早く進みました。標高600mから、細長く入り組んだ美しい湾と雪を抱いた山並み、港に浮かぶ客船などが一望でき、青空に映えてとても美しかったです。山頂では、飼育されている白頭鷲を見ることができ、また、景色のよいハイキングコースも設定されていて、花や苔などの植物観察も楽しめました。その後は町を少し散策し、船に戻りました。
ディナーのあとには、やはりプリンセスクルーズ名物の風船イベント(アトリウムの天井に張った網にたくさんの風船を入れて下に待つ乗客に向けて落とす)に参加。
部屋に帰り、夜23時頃、満月がとてもきれいなのでバルコニーに出ていたら、煙のようなものが船の後方、上空に出現。煙にしては風で動かないし、薄くもならない、ひょっとしたら…と思っていたら、それはだんだんとはっきり緑色を帯び、ゆらゆらと動きながら伸びていきました。カーテンのように夜空を舞う、とはいきませんが、まぎれもなくそれはオーロラ。オーロラベルトのほぼ南端にあたるジュノーで、ついに念願のオーロラも目にすることができました。緯度の低い場所で見られたオーロラだったので、一部ピンク色にも変化し、とても美しかったです。残念ながら写真を撮ることはできませんでしたが、船で知り合った日本人ご夫妻がオリオン座とオーロラのツーショットのすばらしい写真を撮影されていて、とてもうらやましかったです。
寄港地観光:自分で
移動手段:船会社等のシャトルバス
移動時間(片道):30分未満
移動費用(片道):無料
ケチカン(レビジャヒヘド諸島 / アラスカ州)
バルコニーから美しい朝日を見て、しばらくすると、海に急に靄がかかったようになり、周りが真っ白に覆われてほぼ何も見えなくなりました。すると船が汽笛を鳴らしはじめ、周囲に存在をアピール。衝突の危険があるからだと思いますが、こんなことは初めてでした。そして、半分霞がかかったような幻想的な風景の中、ケチカンの港に入港。太陽が高くなるにつれて靄はきれいに晴れていきました。ケチカンでは、町からバスに乗り、昔のトーテムポールなどが展示された博物館に行きました。また、町の中心を流れる川の上に木材を組んで作られた通りと家並が続くクリークストリートを散策。そこから少し歩いたところにあるアラスカサーモンの養殖場ではサーモンラダーで鮭がジャンプして流れを遡る様子を見学しました。
翌日の終日航海中には、鯨の潮吹きや、小型の漁船について行くシャチの群れなどが見られました。また、日暮れには、船尾で、スター・プリンセスの航跡を追いかけてくる、たくさんのイルカに会うことができました。
寄港地観光:自分で
移動手段:バス・電車・タクシーなど
移動時間(片道):30〜60分
移動費用(片道):500~1,000円
バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)
早朝、まだ街明かりの灯るバンクーバーに入港。ツアーに申し込んでいたので、下船もスムーズだったと思います。
当日の飛行機で帰国するため、キャピラノ渓谷吊り橋とハイキング+空港送迎のツアーに参加。まず、スタンレー・パーク内のトーテムポール・パークにある8本のトーテムポールを見学。次のキャピラノ渓谷では、ワイヤーロープ で作られた長い吊り橋を渡り、ちょっぴりスリルと気持ちのよい渓谷の景色を楽しみました。続いて、ガイドの説明を聞きながら、マイナスイオンたっぷりの森を散策。その後、バスで空港に向かいました。
寄港地観光:船会社のショア・エクスカーション
所要時間:3~4時間
費用:5,000~10,000円
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