コスタ・セレーナ日本発着クルーズ乗船レポート【金沢発着】〈4日目:舞鶴〉
昨年、2023年に75周年を迎えたコスタ・クルーズ。 その歴史は1948年3月31日にイタリア・ジェノバからアルゼンチン・ブエノスアイレスへ、最初の客船SSアンナCが出航した頃に遡ります。
2024年6月19日〜23日「客船コスタ・セレーナ」(Costa Serena)での実際の乗船の様子をレポートします。 今回乗船した航路は、石川県金沢港を出発し、釜山(韓国)、下関(山口)、舞鶴(京都)を巡り、金沢港に戻るというものです。
なんといっても日本海の寄港地や、海沿いならではの美味しいものを楽しめるという、あまり日本海側に縁がない者にとっては小躍りしたくなるような珍しい航路。そして、一度も終日航海日がないという、クルーズを目的というよりも観光地ホッピングしたいという方の要望が叶う航程がなんとも思い切りを感じます。
下関も舞鶴も軍港としても有名で、そのあたりの背景が好きな方にも見逃せません。
関東圏にお住まいの場合は、なんとなく日本発着クルーズは、横浜港や東京港が当たり前と思いがちですが、金沢港からのクルーズに関しては、北陸や近畿、中国地方にお住まいの方々にとっても新スタンダードとなるのでは?と思える便利な航路となるだろうと感じます。
◆【4日目】では、舞鶴港の寄港をレポートします。
1. 舞鶴港の寄港地観光について
京都の舞鶴港「京都舞鶴港第2埠頭」の客船ターミナルに寄港です。
テントの下を歩いて進みます
1-1. 下船時間が15時過ぎ
今回のクルーズ航程では、午後に到着のパターンが多く、舞鶴港は午後15時すぎに下船となりました。
旅行代理店や、クルーズラインの主催する寄港地観光ツアーに参加の場合は優先的に下船することとなります。寄港地観光をメインに考える場合には、そちらも検討すると良いでしょう。
寄港時間が短めの場合
遠い目的地に行くのには時間が足りないかも?
=>個人で行動する際には、時間が十分にあるかきちんと確認しましょう。
船会社や旅行会社主催の寄港地観光ツアーが安心の場合も
=>ツアーの場合には、下船が優先されて、観光に十分な時間が確保されます。目的に合わせて利用しましょう。
1-2. 無料シャトルバスへ乗車で西舞鶴駅へ
西舞鶴駅行きの無料シャトルバスが運行されました。
15分間隔で乗車できたので便利ですね。
舞鶴港の関係者の方がたくさん現地係として動かれていて、誘導が分かりやすかったです。
15分おきの時間設定シャトルバスは西舞鶴駅行き
1-3. 寄港地観光の個人行動での拠点「西舞鶴駅」
駅の周囲には、お店はさほどなく、静かな駅周辺です。 タクシーもあまり待っている環境ではないので、注意したほうが良さそうです。
天橋立観光への拠点としても利用可能
西舞鶴港は、舞鶴港寄港の場合、日本三景として有名な「天の橋立」観光への拠点となります。 個人行動で、天の橋立観光をしたい場合には、「京都丹後鉄道」を利用し、「西舞鶴駅」から「天橋立駅」まで移動するのが良さそうです。
ただし、京都丹後鉄道の天橋立方面の列車は約1時間に1本ほど。時間に余裕を持って移動が可能かを確認して、計画するようにしてください。
駅前の時計塔は城下町の雰囲気を演出
2. 五老スカイタワーで「近畿百景」1位となった絶景を見る
「西舞鶴駅」から運良くタクシーに乗車で、「近畿百景」で1位となった「五老スカイタワー」に向かいます。(所用時間約20分ほど)
〈移動の際の注意〉
帰りのタクシーはほぼ、こちらには停まっていないものと思った方がよいとの、タクシーの運転手さんの助言により、復路は電話で時間予約をしておきました。
2-1. 五老スカイタワー
海抜300mの山に位置する、五老ヶ岳公園内に建つタワーです。 そして、海抜325mの高さの展望デッキからは、海岸の様子や街の風景などを楽しむことができます。
◆開館時間 4月〜11月 平日 9:00〜19:00 / 土日祝 9:00〜21:00 12月〜3月 平日/土日祝 9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで ※年中無休
◆入館料: 大人(高校生以上) 300円 小人(小・中学生) 150円 (身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳 をお持ちの方は、半額) ※団体割引等はございません。五老ヶ岳公園WEBサイトより
五老スカイタワー
美しい海岸風景
造船会社の様子もよく見える
3. 舞鶴赤れんがパークで、重要文化財を見る
「五老スカイタワー」で絶景を楽しんだ後は、あらかじめ地元のタクシーを時間指定でお願いしておいて、「舞鶴赤れんがパーク」へ。(所用時間約15分ほど)
海上自衛隊基地が周辺に位置しているため、歩いているだけで掃海艇などを間近に目にできます。 まさに軍港の街、舞鶴です。
〈移動の際の注意〉
帰りのタクシーは、クルーズの乗客のニーズが多い場合になかなかこちらには停まっていないとの、タクシーの運転手さんの助言がありました。復路は電話で時間予約をしておきました。
3-1. 舞鶴赤レンガパーク
「舞鶴赤レンガパーク」は、旧海軍兵器廠(へいきしょう)の倉庫として建造された、赤レンガ倉庫が残る場所で、現在はその倉庫は博物館やお土産物屋さんなどとして利用されています。
映画のロケ地
日本映画のロケーションとしてもよく利用されており、歴史的価値を感じる大切なエリアとなっています。
国の重要文化財
赤れんが倉庫群のうちの8棟は、国の重要文化財に指定されており、大変間近に過去の軍事施設の様子を目にすることができます。
タクシー下車後、まずこちらの掃海艇が目に飛び込み、舞鶴にいることを実感
赤レンガ倉庫はとても絵になり、そして歴史情緒を感じます
旧海軍兵器廠の倉庫は、現在ではお土産物屋さん
旧海軍兵器廠の倉庫ですが、そのうちの1棟は現在はお土産物屋さん。海軍ゆかりのお土産物や、自衛隊のグッズなどがたくさん並びます。
艦隊Tシャツがかっこよすぎて、ついつい購入です。 お土産物の中では、海軍カレーがダントツで人気の様子でした。
国際信号旗タオルかっこいい
4. とれとれセンターで、舞鶴の最後のお土産物をゲット
「舞鶴赤れんがパーク」で歴史を感じた後は、あらかじめ地元のタクシーを時間指定でお願いしておいて、「とれとれセンター」へ。(所用時間約20分ほど)
流しのタクシーは、赤レンガパークにほぼいない状況でしたので、個人行動の際にはタクシーをあらかじめ時間指定で予約をしておきましょう。
4-1. とれとれセンター
とれとれセンターは、舞鶴港で水揚げされた、とても新鮮な海鮮物をはじめ、加工品や名産品などが一度に揃うお土産物屋さんの直売所です。
海産物や加工品、名産品などは全国に配送が可能なので、クルーズのお土産にぴったりですね。
日本海側最大級の海鮮市場(480坪)を持つ、道の駅です。京都府随一の水揚げを誇る京都府漁協舞鶴魚市場の鮮魚仲買人が4人出店していますから、新鮮さ・安さ・種類の豊富さはどこにも負けません。
目の前に並べられているお魚・かに・貝・えびなどを、目の前で調理してもらい、その場で海鮮焼き・お刺身としてすぐ食べられるシステムが大好評です。
獲れたてのネタの寿司店、海鮮丼中心の食事処、舞鶴かまぼこ・ちくわなどの練り製品専門店、京都北部のお土産がそろう土産店、それに海鮮レストランも併設、舞鶴産の野菜だけのファーマーズマーケット「あぐり」があり、ご来場の皆様に満足して頂いております。とれとれセンターWEBサイトより
無事タクシーで、とれとれセンターまでの移動が完了です。
舞鶴ならではの海産物が並びます
お寿司屋さんもありますよ
とれたての魚が店頭に並ぶようです
魚やお土産を発送してくれるので、自分へのお土産にも
5. とれとれセンターからは、歩いて舞鶴港へ
とれとれセンターでお土産物を購入した後は、歩いて舞鶴港へ戻ります。
徒歩でお散歩くらいの程よい距離
客船もすぐ目の前に見えており、程よいお散歩というような距離です。
近くのコンビニも便利
近くにコンビニもあるので、必要なものを購入することができますよ。
客船が目の前にいると、すごくホッとしますね
※ 記事内に紹介されているクルーズ船や寄港地の情報については、記事執筆者の経験や情報収集に基づいた参考情報であり、実際の内容と異なる場合や、内容が変更されている場合があります。
※ 最新の情報については船会社や港湾の公式ホームページのご確認や、ご予約に利用される旅行代理店へのご確認をお願いします。