クルーズ旅行での服装やドレスコードはこれでOK【初心者向け】
クルーズ旅行をしてみたいけど船上での服装が分からない、何を着ればいいのだろうと悩んでいませんか?
クルーズ中の服装って? ドレスやタキシードがないとクルーズって乗れないの?という疑問から、時間帯別、イベント別の服装の解説など、クルーズ中の服装にまつわる基本情報をご紹介します。
また、実際のクルーズ旅行者の服装のお写真や、クルーズ旅行の服装にまつわるオススメ情報なども掲載していますので、ぜひクルーズの準備の参考にしてみてください。
1. クルーズのドレスコードについて
クルーズ中は「ドレスコード」と呼ばれる、「服装に関する規定」が各クルーズライン毎に定められています。
明確に分けられているわけではありませんが、クルーズ客船には一般的に、価格帯によって「カジュアル」、「プレミアム」、「ラグジュアリー」というランク分けがあり、高級船になればなるほど厳格なドレスコードが設けられることが多くなります。
しかし、高級船以外はタキシードやロングドレスなどといった厳格なフォーマルは不要ですし、クルーズ客船にもよりますが、著しく乱れたものでない限り日中の服装は自由ですので、それほど身構える必要はありません。
1-1. ドレスコードが重視されるのはアフターシックス
ドレスコードが重視されるのは基本的に18:00以降のアフターシックスの時間帯で、パブリックスペースやレストランなどに出かける際に、その日に指定されたドレスコードを守ることが推奨されます。
ディナー時にドレスコード規定を守らない場合には、レストランやバーなどを利用出来ないこともあります。
ドレスコードといっても、「男性は襟付きのシャツ」「女性はカーディガンやワンピース」を着用すればOKなどといったカジュアルなものから、客船によっては、「男性はタキシード」「女性はロングドレス」が必須などというようなフォーマルまで様々です。
他にも、最近のトレンドとしては、かしこまったドレスコードを出来るだけなくした、エレガント・カジュアルを売りにしている小型のラグジュアリー船などもあります。
1-2. ドレスコードの種類について
ドレスコードには「カジュアル」「セミフォーマル」「フォーマル」「エレガント・カジュアル」などの種類があります。
クルーズラインによって定義は異なりますが、おおよその目安としては下記のようになります。
(各クルーズラインのホームページや、出発前に届くメールの確認書や必要事項が書かれたテキストなどで事前によく確認し、服装の準備をするようにしましょう。)
ドレスコードの種類
- カジュアル
男性 スラックス/ジーンズ/シャツ/ポロシャツ
女性 シャツ/スカート/ブラウス/ワンピース/サマードレス/ジーンズ
- スマートカジュアル
男性 シャツ/ジャケット/ブレザー/スラックス/パンツ
女性 スカート/スラックス/ワンピース
- リゾートカジュアル
男性 スポーツウェア/ポロシャツ/ショーツ/リネンなどの軽い生地
女性 スポーツウェア/カジュアルドレス/スカート/カプリパンツ/ブラウス/ニットトップス/リネンなどの軽い生地
- セミフォーマル
男性 ジャケット・タイ
女性 カクテルドレス/パンツスーツ
- フォーマル
男性 ブラックタイ/フォーマルダークスーツ/タキシード/ディナージャケット
女性 イブニングドレス/カクテルドレス/和服
- エレガント・カジュアル
男性 ジャケット
女性 スカート/パンツ
1-3. 毎日のドレスコードの調べ方
例えば、日中は「カジュアル」でディナータイムは「エレガント・カジュアル」、ガラディナーと呼ばれる特別なディナーが催される日のみディナータイムは「フォーマル」などというように、クルーズ客船側が決めて、前日までに「船内新聞」で乗客に伝えられます。
ドレスコードは「船内新聞」で確認しよう
クルーズ中、「船内新聞」と呼ばれる、1日の船内のスケジュールや注意事項が書かれたプリントが前日夜に各客室に配られます。 紙面には、翌日夜の時間帯のドレスコードが記載されています。そちらを見て服装の準備をしましょう。
客船によって呼び名や、回数は異なりますが、例えば「ガラ・ディナー」と呼ばれるフォーマル着用のディナーは、一般的に6泊のクルーズでは1回程度、それ以上のクルーズでは2回程度開催されますので、クルーズの日数にも注意して旅行中の服の準備をするとよいですね。
2. 【船内編】シーンに合わせて服装を楽しもう!
クルーズ中、ドレスコードが「フォーマル」に指定されるディナーの回数(特別におしゃれをして夕食を楽しむ)は、ほとんどの場合クルーズ日数に合わせて1回〜2回ほど。
基本的に終日航海日に設定されることが多いです。
それ以外の日中は気軽な服装で過ごし、夜の時間帯には少しキレイ目な雰囲気を意識するのがクルーズ旅行を楽しめるコツ。 お持ちの服を上手に組み合わせておしゃれを楽しんでみたいですね。
こちらでは、朝昼日中の服装や、普段のディナータイムの服装、そしてフォーマルナイトの服装について、それぞれのシーン別にご紹介します。
2-1. 朝昼日中:過ごしやすい服装で
朝〜昼〜夕方まで、一番長い時間を過ごす日中の服装なので、着やすくてリラックス出来る服装をオススメします。 客船によって異なりますが、一般的に日中は男性はTシャツ、パーカー、短パン、ジーンズ、スニーカーやデッキシューズで過ごして構いません。
日中は船内で体を動かすイベントで活動的に過ごしたり、デッキの周りを散歩したりと活動的に過ごしたり、プールサイドでゆっくり読書しながらいつの間にか深い睡眠の時間になっていたりすることも。
リラックスした時間をすごすために、体に無理のない快適な服装で過ごしたいですね。
また、船内は冷房が効いていて、夏場でも肌寒く感じることがありますので、男女ともに日中用のパーカーやカーディガン、シャツやストールなどは必ず忘れずに準備するとよいでしょう。
2-2. ディナータイム:悩むけど気負わずに
フォーマルナイトでは、男性はスーツ(タキシード)、女性はドレスを着るけれど、フォーマルナイト以外の日には何を着ればいいのだろう?少し悩んでしまいますよね。
ここでは、フォーマルナイト以外のディナータイムについてご紹介します。
基本的にクルーズ中にはディナータイムになると、日中のラフなスタイルの服装から、指定されたドレスコードに沿った服装に着替えることになります。
フォーマルデー以外のドレスコードとしては、「カジュアル」や「スマートカジュアル」「エレガントカジュアル」などの指定をされることが多いです。
客船の雰囲気によってそのカジュアルさは左右されることもありますが、基本的に、男性だと襟付きのシャツ、スラックスやパンツ(客船によってはジャケットも)、女性だとセットアップスタイルやスカート、ワンピース、ロングパンツなどに、ネックレスやイヤリングなどでオシャレをするとよいでしょう。
ドレスコードと聞くとついつい悩んでしまいがちですが、ドレスコードで悩み疲れしてしまうようでは、せっかくのバケーションが台無しです。
ドレスコードの基本である「周囲の人を不快にさせない服装にする」ことさえしっかり守れば、後は自由にオシャレを楽しむべきです。
ご自身がお持ちの服装からクルーズに合ったコーディネートを楽しんでみてくださいね。
2-3. フォーマルナイト:思い切って好きなものを着てみる
クルーズ旅行に興味がある方にとって、フォーマルナイトは最初のうちは少し頭を悩ませるものかもしれません。ですが、クルーズ旅行に慣れてくると、楽しみなイベントのひとつになります。
ただ、基本的に高級船以外のクルーズラインでは、フォーマルナイトははっきり言って、肩肘張った服装は不要です。
タキシード着用の方はほぼいませんし、ノーネクタイの方がいらっしゃることもざらです。
男性の方のジャケットやスーツなどもそうですが、女性は特に、普段の生活ではあまり着ないような素敵なドレスやロングワンピース、パーティー用のヒール、そして存在感のあるネックレスやイヤリングを身につけるなど、思い切って自分の好きな服装で出かけましょう。
様々な国々から集まった乗客の方たちもそれぞれの民族衣装を着ていたり、派手な服装をしていたりするので、いつもは着ないような明るい色の服装を着ていても浮くことはありません。
和服を着ると海外の方に喜ばれるので、和服をお持ちの方はぜひこの機会に着てみるのはいかがでしょうか?
2-4. 服装指定の各種イベント:テーマを服で表現しよう
クルーズ中は、客船によって様々ですが、「テーマナイト」という、テーマが設けられたドレスコードでパーティーがおこなわれることがあります。
例えば「ホワイト・ナイト」では白い服装で全身コーディネートするとか、「トロピカル・ナイト」ではアロハシャツや南国風のコーディネートなど。
パーティーへの参加は絶対ではないので、是非興味があれば覗いてみてください。
2-5. 【高級船の場合】ロングドレスやタキシードの出番
フォーマルの度合いは、客船のランクによって異なりますが、基本的にはランクの高いクルーズラインになればなるほどタキシード着用率が上がります。
例えば客船クイーンエリザベスなどではタキシードやディナージャケットの着用率が90%近いこともあったり、女性は基本的にロングドレス着用、もしくは和服でも格式が高いものを着用することが求められます。
ただし、昨今では小型高級船を中心に、フォーマルを出来るだけなくしたスタイルを売りにしている客船も増えてきています。
3. 【寄港地・デッキ編】観光や自然観察に集中できる服装を心がけて
クルーズ旅行は、通常の陸の旅行では訪れることが難しいような観光地に行くこともあり、寄港地観光は重要なポイントのひとつです。
クルーズの行程中には野生動物が生息する海域を航行することや、デッキで自然観察をする機会もあります。
ここでは、そんな寄港地やデッキで過ごす際の服装についての情報をご紹介します。
3-1. 【寄港地】基本は自由だが観光地によっては注意が必要
寄港地での服装も、クルーズ旅行中の大事なポイントですね。
基本的に寄港地観光中の服装は自由となっていますが、観光先によって、女性は肌が出る服装について気をつけなければならないことがあるなど注意が必要です。 国内海外問わず、肌や場合によっては髪を出した服装だと寺院やモスクなど入場出来ない場所がありますので、そういった施設が観光先に含まれている場合には、夏でも必ず一枚は、長袖のシャツとスカーフを持って出かけるようにしましょう。
また、スニーカーやデッキシューズ、フラットシューズなどの歩きやすいシューズがオススメです。 寄港地観光では、予想外に歩く時間が長いこともあります。
夏冬関係なく、日差しが強い場合や突然の天候の変化に備えて、帽子やサングラス、雨具なども用意しておきたいですね。
3-2. 【デッキ】自然観察は気候にあわせた服装を
自然観察は長時間耐えられる服装を 例えばアラスカクルーズの場合は、氷河の観察や、クジラやラッコなどの野生動物の観察など、長時間デッキに出て自然とにらめっこするというようなシーンが多くあります。
氷河が轟音を響かせながら崩落していくシーンをスマホに収めたい、クジラが潮を吹いている様子をこの目で見てみたいなどという場合には、自分が想像していたよりも長い時間デッキに出て過ごすことになります。
しかもアラスカの場合、ベストシーズンは日本の夏!ということで、現地の寒さを低く見積もって日本を出発してしまうということも。 長時間デッキにいるとなるとダウンジャケットや手袋が必要なほどの寒さになることもあります。 逆に日差しが強い場合にはサングラスや帽子も必需品となります。
デッキに長時間出て過ごすことが多いクルーズに行く方は、寒さや暑さなどの余計な心配をせずに、自然観察に集中が出来る服装を心がけたいですね。
4. 写真で見る!実際のクルーズ旅行者の服装
ここまで、クルーズ中のドレスコードについて、様々な情報をご紹介してきましたが、実際にドレスコードを素敵に着こなしていらっしゃるクルーズ乗船客の方々のお写真をご紹介します。
「クイーン・エリザベス」有するキュナード・ラインのガラ・イブニングのドレスコードについてはこちらをご参考ください
※ 記事内に紹介されているクルーズ船や寄港地の情報については、記事執筆者の経験や情報収集に基づいた参考情報であり、実際の内容と異なる場合や、内容が変更されている場合があります。
※ 最新の情報については船会社や港湾の公式ホームページのご確認や、ご予約に利用される旅行代理店へのご確認をお願いします。