失敗しない上手な予約のコツと乗船後120%楽しむ方法(クルーズセミナー in 京都舞鶴港 2019[第2部])
2019年2月27日に京都の舞鶴市商工観光センターで、舞鶴市役所産業振興部による「クルーズセミナー2019 in 京都舞鶴港」が開催された。 当日は2部構成で、1部をコスタ・クルーズより、日本・韓国支社セールスマネージャーの竹内 哲哉 氏が、2部を株式会社ツアー・ステーション代表取締役の加藤 広明氏がそれぞれスピーカーとして登壇し、クルーズの魅力や予約のコツなどを紹介した。
★第2部の「失敗しない上手な予約のコツと乗船後120%楽しむ方法」についてお送りします。
2019年2月27日@舞鶴市商工観光センター
(談:司会)それでは第2部の講演に移らさせていただきます。
講師はクルーズアドバイザーの加藤広明様でございます。 加藤様は愛知県扶桑町でクルーズを中心に取り扱う旅行会社ツアーステーションを経営され、地中海、エーゲ海、アラスカ、ヨーロッパのリバークルーズなどこれまで900日以上のクルーズ添乗経験をお持ちであります。
また、観光庁の日本の魅力発信に向けたクルーズ着地型観光検討会のアドバイザーを務められるなど、日本のクルーズ文化の発展のためにご尽力されております。
本日は「初めてのクルーズ、失敗しない上手な予約のコツと、乗船して120%楽しむ攻略法」と題しまして講演をしていただきます。
それでは加藤様よろしくお願いいいたします。
(談:ツアーステーション 加藤 広明 氏) ただいまご紹介いただきました、株式会社ツアーステーションの加藤でございます。 本当にこの度は舞鶴港のみなさんのおかげでですね、このような機会にお呼びいただき、大変感謝しております。
さきほど少し、ご説明頂いたかと思うんですけれど、「初めてのクルーズ、失敗しない上手な予約のコツと、乗船して120%楽しむ攻略法」ということで、今コスタの竹内さんからもご紹介があってもう大分半分以上の方が乗ってみたいなと思っている方も多いと思うんですけど。
私どもはですね、愛知県のほうで創業以来今年で23年めになります。 クルーズの専門会社ということで、乗船日数も今ご紹介いただいたように海のクルーズの添乗でバルト海、地中海で730日くらいで、後はリバークルーズで合わせまして約900日くらい。
これは実際に失敗も含めた日数で必ずしも私の添乗の時にいいことばかりではないんですね。 失敗も、こうすればよかったなとかのことの方が多いかもしれません。
そんな苦い経験も含めながらですね、失敗しないということ。(をお伝えしたいです。)
手配歴の方は22年。 どうやったら乗ってから寄港地も含めまして、どんな楽しみ方が出来るかという、そんなことを中心にですね、竹内さんのように綺麗な写真とかではなくて、実際に私が撮ってきた写真とかをですね使って、ご説明 させて頂ければと思います。
まずは冒頭ですね、どうして愛知県の会社がこちらに来ているんだということですが、ちょっとそちらを触れさせていただきたいと思うんですけど、確か3年前になりますけれど、京都府庁の経済交流課の方が舞鶴港の市役所の方と、遠路はるばる弊社の方に来ていただいてですね。
ぜひ京都を一緒に盛り上げていただけないだろうかということで、小さな会社に来ていただいたということがありましてですね。
昨年11月にですね、日本で毎年おこなわれている日本で最大のメッセが名古屋でございまして、4日間あってですね、2日間は金沢港さんとやって、残り2日間は舞鶴港の皆さんにお力添えいただけないかと言ったところ快諾いただいてですね、はるばる名古屋に来ていただいてですねお手伝いいただいて。
ところが2日だけでなく、前の日からもやらせてもらえないかと言っていただいて。 本当に私はその時に助けていただきました。
今日はですね、そんなご縁もありますので、私の経験の中で舞鶴港の方々に一人でも多く、船の楽しみ方を、そして港湾、行政の方々にも何かヒントになればなと思って、今日はお話させていただきます。
1. ツアーステーションの紹介
こちらはうちの事務所の様子なんですけど。 添乗日数ですが、私が約900日。 スタッフもいれまして、1000日ということで、スタッフ3名なんですけれど。 とにかく旅行会社でも乗ることが仕事ということで、実際に自分たちで手配して実際に乗ってみる。
実際に乗ってみると、やっぱり現実は違うなということもあるもので。 そんなところをお話させていただきます。
今私がメインとしているところは、海外で地中海とかバルト海とか、そんなところです。 今日は私がご案内する資料も配らせていただいております。 こちらを使いながらお話させていただきます。
資料の「Cruisemans」というのがですね、こちらはどういうサイトかというと、現実的にひょっとしたらこちらに関係者の方がいたら怒られちゃいますけど、クルーズをメディアで発表している例えば雑誌とかテレビとかですと、「極上」とかあるいは「豪華」とか。 Cruisemansとは、日本で唯一のバイアスのかかっていない有益なクルーズ情報があるサイトですので、是非こちらの方で実際のご乗船者の方が寄せる情報を集めていただければと思います。
2. メディアではクルーズは「豪華客船ひとくくり」
多分どの番組を見ても、雑誌を見ても、ポスターとかを見ても、コスタとか、皆さんよくご存知のクイーン・エリザベスとか、プリンセスとかロイヤル・カリビアンとか色々載ってるんですけど。
とにかくどの番組を見ても、雑誌を見ても、全部良い船って書いてあるんですね。 恐らくクルーズが初めての方とかは、ポスター見たり、テレビ番組見たりすると全部一緒になっちゃうんじゃないかなと思うんですね。
その違いを、現実私も900日乗った中でですね、(経験したんですが)ずいぶん違いがあるというのをですね、認識いただきたいと思うんですね。
例えばとあるクルーズ媒体ですが、クルーズのあれこれが載っているんですが、竹内さんも先ほどおっしゃってたんですけどカジュアルクルーズを担当していますということだったんですが、クルーズには色々な種類がありまして。
決して、悪い船というのは1隻もないんです。 ないんですけど、ただ皆、さっきも昼食を食べながら喋ってたんですけど、皆どこのテレビ会社でも「豪華客船」という事でですね、艶っぽくなっちゃうんでしょうけど。
恐らくどれに乗っても大体同じような船なのかなと現状だと思っちゃうかと思うんですが、この中でカジュアルクルーズだとかプレミアムとか、色々違いがあるんです。
3. 船の違いを車の違いで説明します
恐らく今日お越しいただいた皆さんにはお車で説明したらよく分かると思うんですけれど、私も過去にレクサスに乗ってたことがあったんですね。今は手放しましたけど。
レクサスはレクサスでレクサスの良さがあるんですけれど、今日こちらに来ましたのは愛知県からルーミーっていう車でですねワンボックスカーで来たんですけど、これは全然違いますね。
全然違うんですけど、それぞれの良さがありますよね。 レクサスはレクサスの良さがあって、ルーミーはルーミーで本当に素晴らしい機能性を持ったですね、色んな車に違いがあるように、船にも違いがあって、それぞれ誤解なきように、自分に合った船を選んで楽しんでいただくと。
自分で理解して乗って楽しんでいただくと、そうするといやーこの船は楽しかったなあということになると思うんですけど、私もオーシャンクルーズ(海のクルーズ)で色んなクラスに乗って、20年前なんかは全部一緒だと思って乗ってたんですけど、ほんとにこんなに違うものなのかというくらい、実体験の中で違いを感じてます。
今ですね、大きな話になってしまうんですけども、私はクルーズエスコートといって、オーガナイズツアーですね、 お客様からクルーズの旅行に着いてきてと言われたりして、ご一緒するようなことも多いんですね。国際船の乗り継ぎが不安だからとか、そういったことで。
実際に海外のクルーズのキャビンを手前どもが船会社から直接買い付けて、国際線を買い付けてということをやっているので、船代がいくらかというのを正確に分かっているんですね。
4. 日本人以外の世界の人々はクルーズ=安い旅という認識
結論から言いますと、レジュメにあります「何故クルーズはこんなに安いのか?」という、普通に言うと逆でしょということなんですが、クルーズというと竹内さんもおっしゃってたように「高い」とかそういうイメージしかないんですけど、実はそう思っているのは日本人だけで、世界のほとんどの方はクルーズは安い旅という認識しかないんですね。
日本人はどうしてもコマーシャルとか、ちょうど2週間前くらいですかね、飛鳥Ⅱの世界一周が発売されましたが、テレビなんかで飛鳥Ⅱの世界一周1,200万円とかやっちゃうと、完全にイメージが固定化されちゃうと。
ただ現実的には世界400隻の中ですね、約5〜60%はカジュアル船なんですね。 コスタさんのように1泊あたり大体1万円程度でですね、移動の交通費も食費も全て含めて1万円程度。
日本に来たこの船だけが特別に安いということじゃなくて、そもそもクルーズというのは非常にお値打ち似できているということです。
ただですね、色々旅行会社さんからコースがたくさん出ていて、今日も市内の旅行会社さんが来ていらっしゃるけれども。
ちょうど今年のシーズンも始まりますけど、コスタさんの地中海ですね。 添乗員付きになると、40万〜50万になって、色々のっちゃってるんですね。
この内訳を我々が仕入れをしている中でブレークダウンすると、現実的に部屋代を見ると、この舞鶴港さん発着と同じくらいなんですね。
1泊70〜80ドルくらい。すなわち1万円前後ということなんですね。
5. 日本から外国客船に乗船出来る夢のような時代
かつて10年前くらいに、ダイヤモンド・プリンセスのプリンセス・クルーズの社長で木嶋さんという方がいらっしゃって。 その方とお話した時に、国際線を省いちゃって、添乗員を省いちゃって、とにかくクルーズって安いんだって立証したいよねっていう話があったんですね。
その時に、じゃあ船を外国から日本に持ってきて、まあ今日のように舞鶴港から発着すると。 そうすれば国際線がいらなくて、料金もざーっと削ぎ落としていくと、部屋代だけが残るわけですね。
ということはすなわち世界の人々がマイアミからアメリカ人が船に乗るとか、あるいはヨーロッパの港からヨーロッパの人が乗るとかと同じプライスで日本人も楽しんで頂けるねという。
なので何故こんなにクルーズは高いのか?じゃなくて、安いのか?ですが、そもそも安いんですね。
そこでコスタ・ジャパンさんも色々と工夫して飲み放題とか色々付けたりとかしてフリードリンク付けたりだとか。
舞鶴港さんが協力してくれて駐車場まで無料で貸すとか。
そういう国はさすがにないです。
6. 世界の客船数
世界地図なんですけど、大体どのあたりに船が浮かんでいるかというと、世界中いろんな船があるんですけど、何艘くらいですかね?
(お客様)200?
いい線いってますね。 もう一声、どうですかね?
(お客様)300?
打ち合わせ通りみたいで今日はやりやすいですね。 もう一声、どうですかね?
(お客様)500?
打ち合わせ通りみたいですね。 実はその間をとって400隻くらいなんですね。
いろいろ船にも定義があるんでね、我々と一緒にやっているこういった船ですね。
今世界中で何が起きているかというと、ものすごい出来事が実は起きているんです。この400隻ですね、私がこれまでフライ&クルーズで地中海、ジェノバ、ベネチアにいったりとか、コスタさんとか乗ってきました。プリンセスさんでアラスカ行ったりとかもよくやりました。 その船がですね、ちょっと飽和状態なんですね。
クルーズの海域が。
7. 世界の客船が次に目指す海域は極東アジア
地中海も行った、アラスカも行った、とそういう方が多くなってしまった時に、今日は京都府の経済課の方も来ていらっしゃいますけど、舞鶴港さんは港のインフラの整備を頑張ってやってらっしゃいますように、そういったことが東アジア中心に整備が進んできて、このチャンスを船会社が見逃すまいということで、これまで地中海だとかアラスカだとかに配船されていた船がどんどん日本を中心とした極東アジアの方に比率が傾いてきているんです。
その時にインフラが整備された清潔で安全な日本。食の美味しい特に日本海、これは船会社としても外せなくてそんなことが背景にあってどんどんどんどん増えてきているんですね。
話がちょっと全然マッチしてなくて申し訳ないんですけど、そんな状況が起きておりますので、私がこのように海外に行ったときの写真なんですけど、これはトルコのイスタンブールですね。
で乗っていた船がどんどんどんどんこっちに来てるわけですよね。
私もコスタさんとか地中海とかで昔よく乗ってましたけど、20年も経ちますと、そんな船に日本から乗れるなんてましてや皆様地元の舞鶴とかから乗れるなんてピンとこないかもしれないですけれど、私にとっては本当にすごい時代に来たなと思っております。
こちらはリバークルーズなんですけど、こんなのも乗ってましてですね。 日本はクルーズ全体を考えるとアメリカの10年前を追ってるなと思って頂ければ分かりやすいと思います。
アメリカの方が最初からクルーズ、クルーズといっていたわけではなくて、まさに舞鶴港さんがおこなってらっしゃるようなドライブ&クルーズですね。
マイアミの駐車場に車を停めて、週末ウィークエンド土曜日にクルーズに乗船して1週間過ごすというようなそんな感じで。
ちょっとこれは全然違う話なんですけど、私のお客様は中部セントレア空港なんですけど、今私どもは中部セントレア空港にクルーズターミナルを作って、舞鶴さんと連携しながらクルーズ愛好家達を空から呼び込んで、どんどん舞鶴さんとかと連携しながらクルーズを楽しんでいただこうとそんなことを考えています。
この、船には色んなランクがありまして、ここにシルバーってあるんですけど、舞鶴さんにもシルバーって何回か入ってくると思うんですけど今お伝えしたのは車で言うとレクサスみたいなものですよね。
コスタさんはこちらにありますけれど、これら全部違うんですけど、乗り方を間違っちゃうとあれ?違うなってことになるんですよね。
テレビとか雑誌だと全部スポンサーがあってできるだけ艶っぽく紹介するんですよね。 やっぱりそういうのは明らかに違うよっていうのを分かって乗らないと船の上で、私もよく添乗に行ってカウンターでクレーム出してる人見ますよ。
それは多分雑誌とかテレビを見てこれこんなに艶っぽいと思って乗ったのに(っていうことですよね)
船はそれぞれの良さがあるんで、結論から言うとコスタさんは本当に良い船だなと、コスタさんの良いところはとにかく先ほど服装の話とかもありましたけど、一応服装とかは旅行会社さんからガイドブックが送られてきてこういう時にこういうのを着なさいと書いてあるんですけど、ああいう格好をしている人は現実的に少ないかなと言う感じですね。
例えばフォーマルの日の服装ね。 これは3割〜4割くらいかなと。
それ以外の方は国際的なマナーだけきちっと守って頂いた上でリラックスして過ごしていただければ。
対してシルバーとかになるときちんとして、女性の方だと背中の開いたドレスとかおしゃれに華やかに着飾ってますよね。
ところが全部一緒になっちゃうと、乗ってみるとちょっと違うなと。
皆さんも家とかだと高いメーカーさんで買えば間違いないなみたいなのあるじゃないですか。 積水さんだと間違いないなとか。 でも船はとりあえず高いものに乗っておけば間違いないなということではなく、自分には全然合わないなと言うことにもなりかねないという。
なのでそのへんをきちんと認識して、コスタさんはそういう面ではね、そういったカジュアル船は全体の80%という資料ですね。
8. 異なるクルーズ・スタイル
クルーズのスタイルというのはどういう風になっているかというと、今まさに日本から例えば舞鶴から出発して舞鶴に到着する外国客船ですね。
あとは外国船は地中海バルト海とか国際線で行って乗るスタイル。
あとは飛鳥さんとかぱしふぃっく・びいなすとかの日本船。
大きく分けてこの3つのパターンがあると思っていただいて。
今日は外国客船で、コスタさんを中心とした日本発着クルーズというのがテーマということなんで、日本の旅のスタイル。
3世代で行くクルーズも最近人気です。 女子旅とか社員旅行とかも人気です。
先ほどのコスタさんもおっしゃってましたけど、3人目4人目とかとかなるとずいぶん安いですね。 例えば仮の話で女子旅とかは、女性のお客様は考え方がしなやかなんですよね。
1人目、2人目が72,800円で3人目4人目が半額だったら36,400円になっちゃうんですね。 で合計したものを割り勘しちゃえばいいじゃんとなると、1人54,600円になるんですよね。
という感じで女子旅になるわけです。
必ずしも女子旅って年齢関係ないんです。 こないだも50代と60代の女子旅がすごく盛り上がっていました。
9. クルーズは社員旅行にもお勧め
これが去年の夏に添乗に行った社員旅行なんですけど、びっくりしましたね。
一昨年にメッセでコスタさんのセールスをやってた時に知り合った会社さんなんですけど、元々会社の60周年で約500人でシンガポールに社員旅行にいくって決まってたんですね。
社長さんとそんな立ち話をしていたら、うちもそういう事ができるか?って聞かれたんで、うちはクルーズ専門なんでというお話をさせていただいて。
じゃあ何が出来るのっていうお話になって、クルーズなら何でも出来ますよということになり、結論から言うと費用が1人全部で15万くらいだったんですよね。食事とかもついてるところ、ついてないところがあって。
ところがコスタさんのお話をしたら全部ほんとにこの金額で付いてるの?って話になって。 こりゃすごいわという話になってその話がひっくり返っちゃって。
私の感想としては、社員旅行と船は相性がいいですね。 社員旅行は社長さん、部長さん、新入社員さんとかいろいろな人が一緒にいきますけど、最近の新入社員さんとか若い方はあんまり行きたくないですよね。
でも船の社員旅行だと乗るところまでは皆一緒に手続きをして、乗ってしまえばその後自由でということにしていただいたっていいわけですよね。
ただし、集合時間と集合場所。 本社に朝の7:00に来ていただいてその時は金沢港からだったんですけど、金沢港までバスで移動ですということで。
やっぱり会社の経営者の方とすれば、社員旅行で事故でも起こると大変なので、やはり連れて行く、お金を払う側としては安全性というのを考えていますよね。
船ほど安全なセキュリティが完全に守られている旅というのはないですし、いい思い出になりますよね。 人生80年の中で恐らく外国客船に乗る機会は少ないんじゃないかなと思いますよね。
意外と見ていたら、私も添乗に一緒に行って打ち合わせとかしていてもご年配の方の方が元気なことが多かったですね。
こうやって私どももツアーデスクを出させてもらって寄港地の楽しみ方だとかそんなお話をさせてもらったりしたんですけどもね。
10. 親子3世代のクルーズ旅行の楽しみ方
こちらのご家族なんですが、さっきクルーズの一覧表がありましたね。 この船の表の一番上の、車でいうとレクサス級ですとご紹介した船のシルバー・シーによくご一緒させていただくお客様なんですけど。
モナコのTシャツ来てますけれど、一昨年モナコのクルーズも行ったんですよね。 でも最近お体が弱くなっちゃって、車椅子になる前にモナコグランプリに是非行きたいとおっしゃっていただいて、フライ&クルーズでモナコに行って、シルバーシーをご利用いただいて。
すごい良かったよということで喜んで帰ってきていただいたんですよね。
その方に、親子3世代で思い出作りでどうですか?とご提案させていただいて、それ面白いねとおっしゃっていただいて、コスタさんにご乗船いただいて。一番良いお部屋をご利用いただいて。
楽しい楽しいって言っていただいて、お孫さんもおじいちゃんおばあちゃんに楽しい楽しいってすっごく喜んでいただいて。
奥様とお2人で行かれた(シルバーシーの)ご旅行も十分感動されたと思うんですけど、恐らくそれ以上に3世代で元気なうちに、みんなでいくコスタのご旅行っていうのが感動されたんじゃないかなって思います。
ですから、お客様達の中で乗った事がある人っていうのもたくさんいらっしゃるかと思いますが、今まではラグジュアリー船に乗ってた方にも、是非考えていただきたいんですけど。
11. 乗船後120%楽しむ攻略法
ここからは乗船後120%楽しむ攻略法ということで。
まず船にのっていただいたらやっていただきたいことがデッキプランですね。 皆様が良くご旅行行かれる時に「るるぶ」とかご覧いただくと思うんですけど、街歩きのときに見る地図と一緒ですね。
これを持ってですね、船内新聞、どこでどういったプログラムがあるのかと見ていただいて。 クルーズの上手な楽しみ方のコツっていうのが駆け込み乗船だけはやめて下さいね。
例えば14時から乗船開始しますと案内書にあったら、30分から1時間くらい前に港には来ていただいて、早めに乗っちゃうというね。 早めに乗っちゃえばすごくゆったりとして船内見学とか出来ます。
私も22年前にクリスタルっていう船に乗ったときのことなんですけど、バンクーバーに16時にきてくれって書いてあったんで真面目に16時に行ったんですけどね、ほとんどの人は乗り込んでて、私達が最後でしたね。
他の人達はほとんど12時くらいには船に乗ってて。 そんなところからデビューしたというほろ苦い思い出があるんですけど。
乗ってすぐに何するか?というとですね、避難訓練があるんですよね。 慌てて行くと、避難訓練もばばばばっと進んでしまう気がして、目が回ってしまうように忙しい時間になってしまうんですよね。
それを早めに乗ってしまえば新聞を読みながらですね、過ごしていただけます。
あとは船のバックヤードツアーを、コスタさんはネオロマンチカは有料にはなってしまうんですけど、普通見られないような面白い裏側とかを、ゴミの分別エリアだとか冷蔵庫とか見れて、こういったプログラムを楽しんでいただくことが出来ます。
あとは竹内さんが一押しのピザですよね。 私もそう思います。 もちろんメインダイニングでのお食事とかは全てクルーズ代金に含まれていますが、それ以外にちょっと有料なんですけどピザだとかもお勧めです。
これは1枚7ドルくらいだったかな?
石窯ですよね。色んな船に乗ってきましたけれども、石窯は火を使っているんですよね。 船は何が怖いって火が怖いんですけど、大体そういうのは神経質になっていて、普通は電気とかでやるんですけど、やっぱり電気とは違いますね。
石窯で火で焼いたピザは。 ましてやイタリア船でね。全然違いますよね。
楽しみ方のコツで、「クルーズ船内を如何に切り取るか?マイ・クルーズ・スタイルをつくる!」というものなんですが、コスタさんはどっちかというと割と陽気なんですよね。 でちょっと言うと、人によってはうるさいなと感じる人もいたんですよね。 でもそういう人はにぎやかでうるさいところに行ってたんですよね。 そういう所にいかなきゃいいんですけど、行ってたんですよね。 静かな場所も船の中にはいろいろあるんですよね。
なんで、船の中を如何に切り取るか?っていうことになると、コスタさんの強みであると思うんですよね。 夏休みとか3連休とかに合わせて子供向けの縁日のイベントとかで盛り上げたりして。 でも一方でワインバーとかに行きますと、ピアノの生演奏で素敵なジャズが聞けたりとか。
本当に艶っぽい時間を過ごせますよね。
あとはスパとかですね。高級リゾートとかに行ったらずいぶんと高い金額で利用することになると思うんですけど、そういう方がいいな、とかあるいは陽気な方がいいなとか。
船内プログラムを見たときに自分で切り取る(ことが重要です)
私はどっちかというと静かに大人の雰囲気で楽しむとか、私達は陽気なのが好きだから陽気なイベントにどんどん参加しようだとか、船の中は自分で切り取ると。
これが出来るのがコスタさんの強みかなと思います。
他の船は大体ラグジュアリー船なんて特に、どこに行ってもラグジュアリーで静かで、シーンとしちゃって。
これは自分が行ったときの写真なんですけど、60代70代のお客様と朝6:30からラジオ体操ですね。
スポーツクラブなんですけど、こういった形でですね。
これは先ほどの社員旅行で朝水平線を見ながらヨガをやりましょうと。
この時間なんてまだまだお休みタイムの方も大勢います。 前の日夜12時くらいまでワインがんがん飲んでてとてもじゃないけど6:30になんて起きられないよという方もいますからね。
まあ、そこら中に自分に合った楽しみ方というのがあるんですよね。 朝早く起きたい人は爽やかに過ごせばいいですし。
これは釜山で橋をくぐったときの写真ですね。
本当は橋を自分たちで持ち上げているような写真を撮ろうとしたんですけどなかなかうまくいかなかったんですけどね。
港町ならではの各寄港地への入港シーンで、これは釜山のケースですけれども。
この中で、舞鶴港で船から実際に入港した経験があるという方どれくらいいらっしゃいますか?
(お客様挙手)
ありがとうございます。 これはやっぱりさすがに少ないですね。
12. 舞鶴港の入港シーンはストックホルム並みに綺麗で感動
ちょっと大げさかもしれないですけど、北欧のバルト海とかアラスカとか行くんですけど、北欧のバルト海だと日本人が良く知ってるノーベル賞受賞式のおこなわれるストックホルムありますよね。 その港に入る時、ずーっと約2時間くらいかけてアプローチするんですけど、それを船の上から見るとものすごい綺麗なんですよね。
舞鶴は本当に海からのそんな様子を初めて見たのが3年前なんですけど、本当に感動したんですよ。 わあ日本のリアス式海岸っていうのはこんなに綺麗なんだと。 そのヨーロッパとは違うんですけど、舞鶴港さんは本当になんとも言えないほど綺麗なんですね。
皆さんも是非ふるさとを海からアプローチしていただくと、きっとご自分のふるさとの魅力を再発見出来ること間違いないと思います。
13. 寄港地観光をより楽しむ方法
「寄港地観光をより楽しむ方法」ということですけれど、3つの楽しみ方があるんですね。
まずは「船会社主催のオプショナルツアーに参加する」 そして「自分流に自由に楽しむ」 最後に「船内でのんびり過ごす」ということです。
大体クルーズに申し込んで、初めての方は寄港地によった時に何すればいいんですか?と旅行会社に聞くと旅行会社の方であんまり乗った経験がない方なんかだと、オプショナルツアーの冊子があるんですけど、この中から選んで下さいという案内になるんですね。
まあそれはそれでいいですよね。
ところがですね、舞鶴港をはじめとした港みなとで本当に新設に地元の人が観光案内をしていただける体制というのがどこの港にも整っているんですよね。
例えばこれは釜山なんですけれども、釜山は行政で予算を出して、これがいいか悪いかは別として、免税店までフリーのシャトルバスを出しているんですよね。
ですからツアーじゃなくてこういうのに乗っちゃって、釜山の下町に行って、プルコギとかカルビとか食べてというこういうこともありかなと思うんですよね。
ロッテ百貨店でね、バスで連れてってくださるんでね、地元の人達が買うところで食材とかを買ったりだとかね。
そんな楽しみ方もできますよね。
これは博多の一風堂さんなんですけども、
まあこういったところを自分で探して行くのもおもしろいですよね。
パスポート持って乗らなきゃいけないんで難しく考えがちですけど、基本的に内航航路なんで日本ですよね、寄港地は。
こちらの写真は社員旅行のですね、寄港地観光は色んな楽しみ方があるなと逆に教えていただいたんですけど、これなんだと思います?
これ釣り竿なんですけど、びっくりしたんですが、舞鶴では僕らは釣りを楽しみたいんだって方がいらっしゃって。
色んな楽しみ方が出来るのがクルーズですね。
ちょっと時間が迫ってきたんであれですけど、
14. 上手な予約のコツ
「上手な予約のコツ」ということなんですけど、ちょっと重要なことだけ先に。
大体早く申し込んでくださいということです。
希望通りのお部屋を取ろうとしたら大体1年前から予約が始まって、9ヶ月前くらいにはほぼ終わっちゃうかなと思います。
本当に自分が気に入ったものを申し込みたいということでしたら1年前から9ヶ月前くらいです。 もちろん他のいろいろな部屋とかは予約出来るとは思いますけれど、あくまで希望通りのということですね。
なぜかというと、世界のクルーズ愛好家が日本の海域の魅力に気づいちゃってるんですよね。
日本語のパンフレットだけ見ていると私達日本の中でしかセールスしてないのかなと思いきや、ダイヤモンド・プリンセスさんなんか見て分かる通り、世界中でセールスしてますんで、私が地中海やアラスカに行くようにですね、今まで地中海やアラスカなどに行かれてた世界中の方々が日本の海域の美しさとか魅力に気づいて来たんです。
海外の方は予約がものすごく早いんですよね。 その方々にどう勝ち抜いていかなきゃいけないかという課題がありまして。
大体日本人の方ですとご旅行の2−3ヶ月前くらいにお問い合わせがあるんですよね。 ほとんどその時期だと勝負決まっちゃってるわけですよね。 で、かと言ってそんなに早く申し込みって出来ないですよって方が大半だと思うんですよね。
15. 旅行業法と約款を上手に利用する
「旅行業法と約款を上手に利用する」ということがあるんですけど、これどんなことかというと、よくクルーズ旅行のパンフレットの一番うしろのページに乗っている文字がずらーっと書いてあるところのページです。 難しい言葉をちょっと使ってしまって申し訳ないんですけど、約款というのはお客様方と旅行会社との約束事というと約款なんです。
法律的に守らないといけないことなんです。
パンフレットに約款がずらっと並んでいるんですけれど、これをさーっと読んで理解出来る人ってほとんどいないと思うんですけど、一番重要なことは何かと言うと取消料がいつからかかるかというのが一番重要なんですけど。
どんなことでも重要事項説明というのがあると思うんですよね。 薬だとか不動産とか。
我々旅行業界で一番重要なことっていうのはここなんですよね。 取消料がいつからお客様かかるんですよっていうのははっきり言っとかなきゃいけないんですよね。
逆に言うとこれコスタさんの場合は90日前まで無料って書いてあるんですよね。 それでよかったですよね?
(竹内氏)大丈夫です
ということは、本当にいけるかどうか分からないけど、まずは予約をとっておくということですね。 で、その後で旅行会社から必ず取消料はいつからですよと教えてもらえるので。
そこで気をつけてほしいことは例えば出発日が8月17日だとしたら、そこから90日前ってぱっと答えられる人はいないと思うんですけど、具体的に何月何日だと覚えて置くことが大事ですよね。
ここまでがキャンセルしても大丈夫だと。
さらに重要なことはきちんとカレンダーとかに書かないと忘れてしまうと思うんで、きちんとカレンダーとかノートとかに、赤字でその日を丸つけて。
で、さらにその日の1週間前くらいにも印をつけて、この日までにお父さんに最終確認を取るとか。 お母さんに最終確認を取るとかやっておかないと、仮にその日が日曜日だとしたら、旅行会社さんに電話しても休みだったりとかになると取消料発生日あけての月曜日だったら、すみませんもう取消料20%かかっちゃうんですという話は現実的によくある話で。
ですから取消料、約款をうまく利用するということですね。
全く検討もつかないのに予約しちゃうっていうのはよくないなと思うんですけど、50:50くらいだったらもう予約しちゃってもいいんじゃないかなと思うんですよね。
で、本当にいけるかどうかの調整は取ってから考えると。
もうキャビンがないにも関わらず、ずーっと家族会議を開いている人もいますから。
で、腹が決まって、お父さんが張り切って今年は行くぞって、孫も皆連れていくぞってなって、翌日旅行会社に意を決して訪ねて、すみませんその日空いてないんですけど、とか言われて。
そういうのはよく現実にある話なんで。 とにかく早く予約を取ってということが大事かなと思います。
まあ、もっと話したいことがたくさんあるんですけど、いずれにいたしましても本当にお世辞抜きで舞鶴港さんは駐車場も無料で、しかもこれだけの料金で国際線にも乗らずに外国客船に乗れるということはそうそうあることではないんで。
また、皆さん方が乗らなくとも、是非このふるさと舞鶴に来てもらって、泊まりは学生時代の友達にちょっと私のところに泊まって、舞鶴から出港しなよと。 見送りいくからと。
なんて言ってでも舞鶴から乗っていただくとか、それに皆さんも一緒に乗っていただくと尚いいかなと。
そして舞鶴がクルーズの聖地となるよう是非、皆様方に応援していただいて、皆様方お一人おひとりの力が重要になってくるんで。
最後までご清聴いただいて、ありがとうございました。
(司会) ありがとうございました。 さすが900日間のクルーズ経験から語られた内容で、クルーズを担当している私でも知らないお話がたくさんで本当に勉強になりました。
16. 質疑応答
それではここからはせっかくですので、本日ご講演いただいた竹内様、加藤様へのご質問タイムとさせていただきます。
それではお二人にご質問ございませんでしょうか?どうぞ。
(お客様)どうも、楽しいお話ありがとうございました。私は何回かロマンチカに乗らせていただいたんですが、今度は4月に乗る予定で予約をしているんですが、こうゆう新しいパンフレットを見ると、自分が予約した時点とどっちがお得なのかな?と迷うんですが、値段とかを見比べた方がいいんでしょうか?
(竹内氏)基本的に先にご予約頂いたお客様が得をするようになっているので、予約をし直して頂く必要はございません。ですが、あまり人気のないお日にちとかは船会社としましてもお客様にたくさんご乗船いただかなくてはいけないので、料金を下げたりして販売し直すことなどもございます。その場合でも以前にご予約いただいている方も同じ料金に下げますので、予約をし直していただく必要はございません。 返金するなど、かならず損がないように調整させていただきますので、ご安心ください。
(加藤氏)船はとてもセキュリティも高くて、ですが外国船となるとハードルも高くなるのかもしれないですけどね。 とある港さんでやっておられるのは応援隊、見送隊みたいなものを作ってですね、回数を決めてカードを作って、それがスタンプが満杯になった方から優先的に見学会にご招待とかそんなことをやってるみたいですけどね。
コスタさんの日本海クルーズで行く4つの港で、コスタの船体が全て港から見ることが出来るのが舞鶴さんだけなんですよ。
そういうのはあんまりなくて、海外でもあんまりないんですけど、やっぱり自分も被写体になって船体も入れて写真を撮りたいっていうのもねあるかと思いますけど、いろいろなフェンスがあったりだとか、邪魔なものがあったりとか。
舞鶴さんの場合は対岸の駐車場のところからばっちしなんで。
あとパスポートの話なんですけど、確かにコスタさんは外国客船なんでパスポートが必要なんですけど、船乗った瞬間イタリアって感じで楽しめますね。
(竹内氏)イタリア人も働いているんですけど、アジアのクルーもたくさんいて、すごくホスピタリティーがあるので、日本人の方は比較的英語が得意でない方も多いと思うんですけど、語学が堪能ではない方でも十分楽しめると思います。
(司会)それでは、改めまして本日講演をおこなっていただいた竹内様、加藤様に改めて大きな拍手をお願いします。
(会場拍手)
※ 記事内に紹介されているクルーズ船や寄港地の情報については、記事執筆者の経験や情報収集に基づいた参考情報であり、実際の内容と異なる場合や、内容が変更されている場合があります。
※ 最新の情報については船会社や港湾の公式ホームページのご確認や、ご予約に利用される旅行代理店へのご確認をお願いします。