病気や怪我をしたら?クルーズ旅行中の医療事情【初心者向け】
クルーズ旅行中に、病気や怪我をしたらどうすればいいの?
旅行先でアクシデントがあったらと考えると、心配になりますよね。
そこで今回は、クルーズ旅行中に病気や怪我をしてしまうなどの緊急の場合の対処や、船内の医療事情について、外国客船での内容を中心に、ご紹介していきます。
1. クルーズ客船には医師が常駐
旅先で怪我をしたり、病気になったりすると、とても心細く、不安になると思います。
でも、ご安心ください。クルーズ客船には医師や看護師が常駐しているので、いざという時に診療を受ける事が出来るのです。
1-1. 医務室(メディカルセンター)があるから安心
クルーズ客船には医師が常駐しているだけでなく、医務室も備えられています。
医務室のオープン時間はあらかじめ決まっており、船内新聞に医務室の場所や時間などの詳細が記載されているので、乗船したら確認しておきましょう。 緊急の際には、同じく新聞に記載されている緊急連絡先に電話をすることで、基本的に24時間対応してもらえます。
船内の医務室で、十分な治療が出来ないと判断された場合には、予定外の港に緊急で寄港したり、ヘリを要請することもあります。
1-2. 利用時に注意すること
船内は基本英語対応。診療も英語で!
日本発着クルーズなどでは、船医も日本語対応もしくは通訳有りということもありますが、基本的に、船医は英語対応となります。
持病のある場合には、万が一のために、主治医からの英語の処方箋を持参したり、病状や常服薬を英語で説明出来るメモがあると役立つかもしれません。
健康保険の対象外!海外旅行保険への加入がおすすめ
医療サービスの利用料金は、もちろんクルーズ代金には含まれていません。
時間外対応などには追加代金がかかったり、処置によっては高額となることもあります。
たとえ日本発着クルーズだったとしても、健康保険の対象にはなりません。 海外旅行保険へ加入している場合には、保険請求が出来て、お金が返金されることもあるので、必ず明細書をとっておくことをおすすめします。
2. 船酔いが心配、、、実際どうなの?
初めてクルーズ旅行に行く場合、「船酔い」が心配の種だという方も多いのでは?
船上で感じる揺れ、酔い止め、そして揺れを感じにくい部屋があるのか?についてご紹介します。
2-1. 大型客船になればなるほど揺れは感じにくい
クルーズはすごく揺れるんだろう、というイメージを持っている方もいるかと思いますが、たしかに クルーズは揺れるタイミングはあります。
とはいえ、常にガンガン揺れているというわけではなく、例えば、小型船に乗船した場合、夜間などスピードを出して航行している時に、エンジンの振動による揺れを感じたりすることがあります。
出航や着岸の際に、船体を横向きに動かす時や、強風や荒天で海が荒れている時には大型船でも揺れを感じることがありますが、大型になればなるほど揺れは感じにくくなります。
フィンスタビライザー
揺れの感じ方は人それぞれになってしまうかとは思いますが、私自身、大型客船によるクルーズでは、船酔いになるほどのひどい揺れを感じたことはありません。
ひどい揺れが起こりにくいのには、大型客船に装備されている「フィンスタビライザー」という減揺装置で、揺れを小さくしているというためです。
海域や季節、天候などにもよる
例えば世界で最も荒れる海域と言われる「ドレーク海峡」や、比較的、年中穏やかと言われる「瀬戸内海」など、クルーズの航行する海域によっても随分と揺れの度合いが違います。
秋冬シーズンのクルーズは、海も荒れるため、揺れも大きくなってしまいますし、台風や、大雨、強風などの悪天候にあたってしまうと、やはり揺れを感じやすくなります。
初めてクルーズ旅行をする方で、船酔いが心配な場合には、まずは穏やかな海域を選び、秋冬や台風シーズンを避けるのが無難でかもしれません。
2-2. 酔い止め薬がもらえるので安心
船内には酔い止め薬も用意されています。 無料でレセプションで配布される場合と、有料で販売されている場合がありますので、船酔いをしたら船内のクルーに相談してみましょう。
船酔いしそうで心配だという方は、酔いを感じる前に、出航前からあらかじめ酔い止めを飲んでおくなどして、船酔いの予防をすると良いでしょう。
薬の他にも、船酔いに効くツボもあるので、事前に調べておくと安心感も増しますよ。
2-3. 客室によって揺れ感じ方はちがう?
一般的に、より低層の中央のエリアの客室は揺れを感じにくい位置だとされています。 船酔いが心配な方は、クルーズの予約時に、客室の位置に気をつけると良いかもしれません。
人にもよりますが、遠くの景色を見た方が、酔いが収まる場合がありますので、心配な場合にはバルコニー付きの客室を選んだり、デッキに出て気分転換するのも良いでしょう。
3. まとめ
クルーズ旅行中の医療事情について、ご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
客船内に医師が常駐し、医務室もあるので、怪我や病気をした時にも安心な環境が整っているということがお分かりいただけたでしょうか。
もちろん、医務室のお世話にならないのがベストですが、万が一の時に、旅先で病院を探す必要がないというのは、クルーズならではの安心材料と言えるのではないでしょうか。
※ 記事内に紹介されているクルーズ船や寄港地の情報については、記事執筆者の経験や情報収集に基づいた参考情報であり、実際の内容と異なる場合や、内容が変更されている場合があります。
※ 最新の情報については船会社や港湾の公式ホームページのご確認や、ご予約に利用される旅行代理店へのご確認をお願いします。