【乗船Day4】ホーランド・アメリカ、客船アムステルダム、ハバード・グレーシャー・クルージング
「ホーランド・アメリカ・ライン」(Holland America Cruise Line)は、1873年にオランダとアメリカの郵便、カーゴ、そして人々を輸送する客船会社「ダッチ・アメリカン・スティームシップ・カンパニー」(Dutch-American Steamship Company)として創業。当時の本社はオランダのロッテルダムであった。1872年10月15日に最初のクルーズ、ロッテルダム〜ニューヨーク15日間の航程を出港させた。1989年から親会社はカーニバル・コーポレーション(Carnival Corporation)となっている。
◆ 2018年9月16日〜9月23日「客船アムステルダム」(MS AMSTERDAM)によるシアトル発着の8日間のクルーズに乗船した際の様子をレポートします。 今回乗船した航路は、ホーランド・アメリカのベースとなるアメリカ・シアトルを出発し、8日間をかけてアラスカのグレーシャーベイや主要寄港地を巡る、アラスカ・インサイド・パッセージ・クルーズです。
アラスカといえば氷河、そして野生動物、そんなイメージが目の前でありのままに広がるのがインサイドパッセージの醍醐味。寄港地は、ハバードグレーシャー、シトカ、ケチカン、カナダのビクトリアで、アラスカのインサイドパッセージの決定版と言えるコースを選びました。
アラスカのクルーズは春〜夏にかけてシリーズとしておこなわれているため、今回乗船した9月16日発のコースは、客船アムステルダムがおこなう今年最後のアラスカクルーズです。
◆【乗船Day4】では、ハバード・グレーシャーの航海日の様子をレポートします。
1. ハバード・グレーシャーとは?
ハバード・グレーシャー:
ハバード・グレーシャーはカナダのユーコン・テリトリー、ヤクタット湾の北、アラスカ南部中央に位置する、全長は約122km、高さ約90m、幅9.6kmの氷河である。
カナダ最高峰である、マウント・ローガンからも氷河の支流は続いている。
2. インサイド・パッセージとは?
インサイド・パッセージ: グレイシャー・ベイ、ジュノー、ケチカン、シトカ、スキャグウェイが主な寄港地となるインサイド・パッセージは、アラスカの内側通路、つまりクルーズや船が通航する「内側航路」のことである。
インサイド・パッセージは、アラスカの中でも温暖なエリアで、レイン・フォレストと呼ばれる森にはベリーなどが豊富に実り、それを食べるために熊も生息しているような、動物たちにとって食料が大変豊かなエリアである。
また、暖流の影響で鮭が大量に採れるため、元々トリンギット族、ハイダ族などの先住民が住んでいた。
インサイド・パッセージは、クジラ、ハクトウワシ、トド、シャチや熊など野生動物の住処であり、今でもアラスカの文化を感じつつ、大自然の中で動物に出会える唯一無二なエリアであることは間違いない。
いよいよ、待ちに待ったハバード・グレーシャー・シーニック・クルーズ・デー アラスカ・クルーズのいちばんの目玉となる1日です。 そんな特別な1日を迎える乗客の皆さんは、心なしか朝からそわそわしてる気さえします。
船内のスクリーンに映されるMAP
3. アラスカの自然形態のレクチャー
シアターでは、「アラスカの自然形態」のレクチャープログラムがありました。 氷河がどのようにできるのか、なぜあんなに青くて綺麗なのか。 アラスカにはどんな動物が住んでいて、何を食べて生きているのか、など想像以上にじっくりと解説してくれます。
これから見られるアラスカの大自然には皆さん興味津々。満席です。
解説はEXCガイド。他にも質問があったらいつでもデスクに来てねと言っていました。
船内の特徴的な場所といえばやはりここ、アトリウム
4. 船内の鑑賞お勧めスポットを探る
ハバード・グレーシャーに近づく時間までの間にも、周りの山々や大自然を楽しみながら過ごします。 そのために乗客の皆さんは思い思いの場所を確保していました。
早い時間からデッキチェアは埋まっており、乗客自らチェアを海側に向けて準備万端に。
動物が見えるかもしれないので皆さん双眼鏡を必死で覗きます
立派な山々が近づいてきます
寒いので、氷河に着くまで体を温めることにしました
誰もこんなことやってませんでしたので使い放題です
船の前方のこちらのデッキも人気スポットです
5. 氷河鑑賞の一番人気は甲板
甲板も出入り自由で、やっぱりここが一番人気!
徐々に氷河のかけらも出現。ワクワクします。
ついに氷河に到達です!
想像以上の迫力で、氷河が崩れ落ちる轟音が響きます
操舵室の船長(左)
とても天気が良くて、素晴らしい氷河の写真が撮れるよと船長からのアナウンス。
しばらく氷河の前で止まって、じっくり鑑賞します。 それにしても本当に良い天気です。 氷河が崩れる度に轟音、そして乗客たちの歓声が響きます。
中々氷河全体を入れた写真は難しいものです。
しばらくすると、船は旋回してルートを戻ります。
みなさん、思い思いの場所で鑑賞です。
けっこう落ち着く場所です。
6. アラスカ・イン・コンサート(Alaska In Concert)
アラスカの大自然を目の当たりにした今日1日の締めくくりは、ホーランドとBBCのパートナーシップにより実現した、Earth Experiencesのミュージック・ショー。
大迫力の動物たちの野生の顔、また思わず微笑んでしまうような動物達のふとした仕草など、なんとも言えない目線で撮影しているBBC Earthの映像と、ホーランド・アメリカ・ミュージック・バンドの繊細な音楽とがとてもフィットしていて、すごく面白いコンサートでした。
大迫力の映像と生の音楽が臨場感たっぷり
今日のあの子
※ 記事内に紹介されているクルーズ船や寄港地の情報については、記事執筆者の経験や情報収集に基づいた参考情報であり、実際の内容と異なる場合や、内容が変更されている場合があります。
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