クルーズは大好きで何回か参加した事はありましたが、個人で行くのは初めてでした。ニュージーランドクルーズには前から興味があったのですが、期間の長いクルーズはバルコニー付きのお部屋にしたかったので、お値段がちょっと高価になってしまい躊躇していました。8月にIACEを訪問して、担当のS様に色々と教えて頂きながら今回バルコニー付きの部屋でのニュージーランドクルーズが実現しました。
今度の旅はホーランドアメリカラインのノールダム号と言う客船で、乗客数は1900人程、その半数はオーストラリア人でアジア人は本当に少数派、日本人は私達を含め5名ほどでした。夕食の席はオープンシーティングで乗船するまではちょっと心配したのですが、好きな時間に行っても、"Table for Two, please."と受付でお願いすると10分待つ事もなく2人席を用意してもらえました。
毎夜のメインエンターテイメントもバラエティに富んでいましたし、色んな所で様々なエンターテイメントがありました。私達はBB king Blues Club Band のいるバーで毎日ジャズを聴くのが楽しみでした。私達はお酒を飲む事が出来ないのですが、もちろんそんな人たちもバーで音楽だけを楽しむ事も出来ます。こんなことはクルーズならではですよね。私達が一番心配していた停泊港での観光について日を追って紹介したいと思います。
11月22日 シドニーサーキュラーキー港出港
シドニーのオペラハウスを見ながら出港です。緊急避難訓練をした後、まず船の中を探検しました。この船には、ステーキが美味しいと評判のピナクルグリル(29ドル)とイタリア料理のアマレット(10ドル)と言う有料のレストランがあるので予約をしながら船の中を見学しました。一回の探検ではなかなか覚えきれない位の大きな船です。なぜか夜の10時頃の出港になったので、部屋のバルコニーより暮れゆくオペラハウス周辺の景色を堪能しました。幸先ラッキー。
23、24日 終日航海
厨房見学やアフタヌーンティー、ジャズバー等を楽しみました。
25日 フィヨルドランド国立公園
ミルフォードサウンド、ダウトフルサウンド、ダスキーサウンドとほぼ一日かけて航行。 年間降雨量の多い所でもあり雨が降ったり、晴れたり。朝食は部屋でのんびり食べながら、景色を見ます。その後、プールサイドに行ったり、デッキ周りを散歩したり、9階のリドと言うレストランでお茶をしながら景色を堪能しました。
26日 ポートチャーマーズ(ダニーデン)
私達は出発前からダニーデン駅のホームページで予約を入れていたので、ダニーデンより電車に乗ってプカランギまでの渓谷の旅をしました。海ばかり見ていたのでニュージーランドの山々や野原に咲くエニシダのような黄色い花や羊たちの群れ、川の流れや地層を見ながら3時間ほどの電車の旅を楽しみました。見下ろすと深い渓谷、とてもスリリングでした。夕方、出港する時はオタゴ半島のペンギンコロニーを見る事も出来ました。
27日 アカロア
強風のため上陸できませんでした。とても残念だったのですが、その後航行中にイルカが船の脇を泳いでいる光景に出合いました。これですっかり幸せな気分になりました。
28日 ネイピア
街が用意した無料のシャトルバスでネイピアの街へ。小さな可愛い街はクリスマスの飾りつけがされていました。小さな町なのに国立の水族館があります。50メートルに及ぶガラス張りのトンネルは動く歩道に載って楽しむ事が出来ます。その他にもニュージーランド固有のペンギンや飛べない鳥キウイ等の展示があり見ごたえ十分な水族館でした。
29日 ウェリントン
港から街が近いので個人で街歩き。国立テパパ博物館でマウイ文化の展示を楽しみ、ウインドーショッピングをしながらケーブルカー乗り場へ行きました。頂上駅より植物園の中を歩き、ローズガーデンへ。春を迎える南半球の植物園は花も盛りでとてもきれいでした。
30日 タウランガ(ロトルア)
船のオプショナルツアーに参加してロトルアを訪れました。火山活動の成す様々な活動を見る事が出来ました。帰りに車窓から、ゼスプリの本社や広大なキューイ畑を見ました。
12月1日 オークランド
オークランドは街の中に港があるような街。私達は自由行動。バスに乗ってオークランドの大きな公園へ行き、そこのウィンターガーデンを歩きました。街の人々の憩いの場所と言われる温室のガーデンはとても美しい所でした。そこからぶらぶらとオークランドギャラリーへ行き、近代美術を鑑賞しました。その後南半球で一番高いタワーへ上りオークランドの街や私達が乗っているノールダム号を眺望しました。街はクリスマスで華やいでいましたのでウインドーショッピングをしたり、スーパーやお店に寄って船へと戻りました。
2日 ベイオブアイランド
とうとう最後の寄港地です。ここの街も無料のシャトルバスで街まで連れて行ってくれます。ここでは近くの島へ船で行く事や、ヘリコプターでの観光、マリーンスポーツ等いろいろ楽しむことが出来ます。短い寄港時間でしたので、私達は近くの島へ船で遊びに行き美しい海辺と街を散策して船に戻りました。
3、4日 終日航海
シドニーに向け2日間、終日航海です。 フォーマルナイトがあったりアフタヌーンティーを楽しんだり、船のタオルホールディング(タオルで作る動物のぬいぐるみ)の教室に参加したりしました。
5日 シドニー
早朝、オペラハウスを見ながら、ハーバーブリィッジをくぐりシドニーの新しいホワイトベイターミナルに戻ってきました。
以上のような行程であっという間の2週間船の旅を楽しみました。ニュージーランドの港は船のお客さんがその土地を楽しめるように気配りされていました。シャトルバスが出ていたり、下船すると近くに仮設のインフォメーションが有って各種ツアーに申し込めたり。ホーランドアメリカは乗客の年齢層がカジュアル船に比べると比較的高い事もあり、ゆったりと落ち着いた旅が出来たように思います。ニュージーランドの旅は個人ツアーでも楽しめたと思います。色々と相談に乗って頂いた担当者のS様有難うございました。