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クルーズマンズではじめよう
給仕係の方は肉体的に収入面でも大変そう。 船上で日本人ウエイトレスとお話したことがあるのですが、「日本でもハードな部類の職業についていたのですが、船のこの仕事に耐えれれば、日本に戻れば大概の仕事は耐えれます」。
彼女の仕事は契約制で、6か月無休でその後に2か月の休暇(無給)。賃金は日本人とか関係無しで発展途上国の方と同一体系。賃金ははっきりと教えてくれませんでしたが、顔つきや反応具合から3食居住施設等完備でおよそ10万円/月でしょうか(あくまでも個人的予想です) 仕事は毎日8~12時間、ディナーでも翌朝のビュフェレストランでも仕事の姿を見かけたことがありましたね。「特に終日航海日は忙しい」。
「船酔い中も仕事しなければならないので、医務室で酔い止めの注射を受けたけど、船酔いか、薬でフラフラなのか、とにかく、気分が更に悪くなって二度とこの類の注射は受けません」。 「部屋は数人でシェア。自分は日本人同士で価値観が一緒で良かったけど、外国人だと気まずい時も・・・」。
「寄港地観光は日単位ではなく、時間単位でしか上陸(休む)できない」 そういえば、風光明媚な寄港地ではコックの服装のまま、甲板に出て来て互いに寸暇を惜しむように写真を取り合ったり。フィリピン沖では陸地に最接近した所で(仕事途中であろう)フィリピン人が甲板に大勢出て来て携帯、士官「大目にみてます」。
そんな彼女も「船の食中毒やノロウイルスは最悪」。「部屋も廊下もトイレ化、その掃除を主に担当するのが客室係りの方、とても大変そう」。
テレビのクルーズ船紹介番組を見ていて、最初にハードだと思ったのは厨房のスタッフですが、実際に最もハードな仕事じゃないかと私が思ったのはクリーニングスタッフです。
毎日、各部屋から出されるベッドカバーやシーツ、バスタオル類だけでも膨大なのに、レストランからのナプキンやテーブルカバーに乗客から依頼されたクリーニング品まで、一晩で仕上げて、翌朝には返却する訳ですから休みは無く大変だと思います。
しかも、職場は船体の最下層に近い場所のようですから、船がどんな風光明媚な場所を航行していても全く関係無いでしょう。
責任だけなら大変なのは多くの乗船客を預かるキャプテンや一部の上級幹部となるでしょうが、彼ら彼女らには名誉と職責に見合う給料が支給されている筈ですし、下級でも幹部になっていれば将来があるでしょう。
それに対して、下層デッキで太陽を見ることもなく働く人たちにはそれに見合うだけの待遇と十分な報酬が提供されていないのは、帆船の時代から現在までいつの時代でも変わらない事実だと思います。
責任の重大さという面では間違いなくキャプテンでしょう。
ただ、労働的なきつさと言う面では、いわゆる運航部門の下士官に相当するクルーが大変なのでは?
※ホテル部門は陸上のホテルと大差ないと思うので。
具体的には二等、三等の航海士や機関士さんが相当するかと。
上級士官からのプレッシャーと、部員達からの突き上げをくらうまさに中間管理職ですからね。経験の浅さを若さと体力で補うみたいな...
乗船した時に見てると、そういう人たちって、結構いろいろなところに駆り出されてる印象があります。
乗客、乗員、船体これらすべての管理責任を持つキャプテンではないでしょうか。体もですがメンタル的に数千人の安全を守るなんて かんがえただけで沈没しそうです。