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三菱重工がアイーダクルーズの客船建造で大赤字を出したそうですが、何故そのような事態になったのですか?

1 回答
回答日時: 2018/10/12

本当のところは三菱重工の役員でもなければ分らないでしょうが、報道を見る限り個人的には営業時の見積りの甘さと自社技術への過信に工程や職人等への管理能力不足が招いた結果だと思います。 第2次世界大戦以前は浅間丸等の豪華客船を建造していた三菱重工が50年振りに建造した客船が現在・飛鳥Ⅱとなっているクリスタル・ハーモニーで竣工は1990年。 次に建造したのは2004年に竣工したダイヤモンド・プリンセスとサファイア・プリンセスの2船ですが、ご承知の方が多いように、当初、ダイヤモンド・プリンセスとして造っていた船は2002年10月に火災事故を起こして納入不能になり2船目をダイヤモンド・プリンセスとして納入、事故を起こした船は火災部分の改修工事後、サファイア・プリンセスとして竣工しています。 そして受注した船がアイーダクルーズの2船、アイーダ・プリマとアイーダ・ベルラです。 この間、10年以上なのにアイーダクルーズの2船の受注金額1,000億円は、若干小さいダイヤモンド・プリンセスとサファイア・プリンセスの受注建造費よりも少し高い程度だったようです。 これを勝手に推測すると、三菱重工はアイーダクルーズの船をダイヤモンド・プリンセスよりもランク下のカジュアルクラスの船と見て、韓国企業との競争もありかなり甘い見積りを出したのでしょう。 ところが、実際に建造始めると船体とエンジンは何とかなっても船内の艤装工事は予想を大きく超えていたと思います。 何故なら、発注者側の仕様変更だけでも大変なのに最近のクルーズ船はカジュアルクラスの船でもパブリックスペースは高級化していますし、船室内のWIFI設備は当然ですから配線設備も大幅に増加、上層デッキにはプールだけではなくレジャー設備も必要です。 その結果、最新の大型クルーズ船の建造は船を造るというより海に浮かぶレジャーランド付き大ホテルを造るといった方が正しいでしょう。 そんな事、防衛省等とのお堅い仕事が多い三菱重工は真剣に検討していなかったと思われますし、レジャー関連設備の技術者なんてほとんど不在だったのではないでしょうか。 そしてさらに追い打ちを掛けたのが膨大な工程の設計監理と一時は数千人が建造に携ったといわれる工員や職人の管理だったと想像します。 大型船は当然、船体と主要な構造物は鉄ですが、客船ですからパブリックスペースや船室には木材やプラスチック等の可燃物が大量に使われますので、船内の艤装工事では溶接工と内装工、配線工が同じ部屋で鉢合わせなんて事もあったでしょう。 それらをコントロールするだけの知識と経験を持った管理者も少なかったと推測しています。

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この質問について

 質問日:2018-10-04
 質問者: 匿名

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