非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。
クルーズマンズではじめよう
最近のクルーズ船のドレスコードはカジュアル化が進み、ドレスコードを無くしたりフォーマルもゆるめで厳しさはなくなりつつあるようです。 しかしキュナードの場合は英国の伝統がまだしっかり残っており、ガラ・イブニング(フォーマルナイト)の18:00以降は皆さんフォーマルウェアでドレスアップされ華やかな夜の世界に変身します。
クルーズのコース、お客様の出身国等によっても違うと思いますが一般的に男性ならタキシードないしはデイナージャケット、ダークスーツにネクタイ着用又は和服(紋付羽織袴、着物に羽織等着流しは普段着なのでNG)です。 因みに2019年4月の日本発着のクイーン・エリザベスではタキシード着用率は70%位だったと思います。(上のグリルクラスは90%以上だと思います) 女性の正装はあまり詳しくありませんが、イブニングドレス、カクテルドレスに日本人なら和服(訪問着、付け下げ等ミスは振袖)が外国人にも人気で喜ばれますね。 しかしあまり堅苦しく考えずにおしゃれを自分自身が楽しむ気持ちで参加されると良いと思います。
又、キュナードはテーマナイト(参加しなくてもOK)ではボールルームでブラック&ホワイトボールとかマスカレード・ボール(仮面舞踏会)等があるのでテーマにちなんだ小物を用意して参加すると楽しめます。 注意点としてスマート・アタイアー(インフォーマル)でも男性は上着を着用しないとキュナードの場合レストランには入室出来ません。
今の時代、クルーズでフォーマルと言う表現をどう捉えるかは、難しくなっていると思います。 その昔、日本で一般に言う男性のブラック・ジャケットは略礼服で、正式にはフォーマルではない、フォーマルだとタキシードが必要、と教えられてバーゲンでタキシードを購入しました。
キュナード自体も近年は明らかにフォーマル度が下がっていると思います。
2005年に初めてワールド・クルーズの区間乗船でQE2に乗った際には、8割以上の男性がタキシードやディナー・ジャケット、女性はロング・ドレスと言う印象で、タータンチェックの民族衣装のフォーマルを着た方も居ました。2008年にサウサンプトン発着のショートクルーズに乗船した際も、同じような感じだったと記憶しています。
その後、2009年にニューヨーク発着でQM2に乗船した際は、少しカジュアル風な感じではあるものの若い人もドレスアップしていると感じました。アメリカでは、高校や大学の卒業パーティーに出るために、ドレスやジャケットなどの衣装を作り、持っている人が多いのでクルーズはこの衣装が活躍するのだそうです。
その後、2018年に念願のQEのワールド・クルーズの区間乗船で大阪発着に乗船した際は、明らかにフォーマル度は低下していました。
正直、あれっ?って言う感じでした。飛鳥IIと同じか、負けてるかもしれません。
航行する地域や季節によっても異なると思いますが、その要因の一つとして、旅行会社が独自に作るパンフレットや乗船案内などで、特別にフォーマルな衣装を揃える必要はなく、ダーク・スーツでも構わない、と説明していることも背景にはあると思います(大手旅行会社の説明会で実際にそのように話していました)。
キュナードはかつて英国の上流社会で行われていたサービスを船内で提供することをテーマとしています。そのテーマを自分自身が楽しむための衣装が、フォーマルなのだと思っています。
日本でフォーマルな装いの場として最もポピュラーなのが、結婚式や披露宴です。男性は殆ど略礼服で、変化はネクタイや蝶タイ、ポケットチーフによるものです。女性は新婦よりも目立たない範囲でのドレスアップとなります。言わば他人のためのフォーマルです。
ところが、クルーズは自分自身が非日常の空間と時間を楽しむ、自分のためのフォーマルです。キュナードはその場を提供してくれています。例えば、テレビドラマのダウントン・アビーは20世紀初頭の英国貴族社会がモデルです。タイタニックの事故からも年数が経っておらず、キュナードがタイタニックから継承するホワイト・スター・サービスはまさにこのドラマの世界観なのではないでしょうか。
ディナーの前にフォーマルに着替えるシーンがドラマでも出てきますが、船内の生活と同じです。我が家の場合、グリル・クラスではないためにバトラーはいませんが、着替えてキャビンを出れば気持ちは同じです。
日本人の特徴として、横並びと言う意識があります。他人がどんな格好をするかは気になります。ですが、本来はフォーマルな時間と空間を用意しているキュナードのテーマを、自分自身が楽しむための衣装を準備すれば良いと思います。
コースによりけりなのかもしれませんが、私が乗船した地中海/7日間のフォーマルは至って普通でした。
タキシード率は決して高くはなく、普通のネクタイの人もかなり多く、カクテルドレスは皆無に近いです。
ドレスが少ない理由の一つは年齢層の高さでしょう。
ご年配の女性が多いので、本格的なカクテルドレスよりもスパンコールを全体にあしらったジャケットやロングスカート等をお召しになっている方が多く、華やかさは大振りなアクセサリーでプラスしているようでした。
グリルクラスは違うかもしれませんが、一堂に会するキャプテンズパーティーでもタキシード率は低かったので、私が乗船したコースではそこまででもなかったのでしょう。
出港地やクルーズのコースによって違うのは当然で、メインダイニングのブリタニアレストランの男性のタキシード着用率は平均すると7割前後でしょう。 感想ですが、イギリスやヨーロッパ系の人が多いクルーズとアメリカやオーストラリアの人が多いクルーズでは前者の方がタキシードの着用率が高く8割前後だと思います。 また、アッパークラスのプリンセスグリルやクイーンズグリルではどのクルーズでも9割以上と思った方が良いと思います。 女性の服装については疎いので何ですが、ディナーですからカクテルドレスの方は確かに少ないでしょう。 ほとんど方がロングドレスで日本人の女性の中には着物の方も多いです。
1.フォーマルスーツというのは具体的には礼服やダークスーツになります。華やかなネクタイやポケットチーフなどで変化を付けていただくんもよろしいでしょう。
2.略礼服はシングルでもダブルでも構いません。 蝶ネクタイにつきましては雰囲気に併せてお持ちいただいてもよろしいでしょう。必ず必要という訳ではございません。通常のネクタイでも構いません。ワイシャツは通常のもので良いのです。またチョッキにつきましても、必ずしも必要ではございません。
3.プリンセス・グリルはブリタニア・レストランよりお洒落をお楽しみいただく方が多くなります。 そのためタキシード着用率はブリタニア・レストランより多くなりますが、通常の礼服などでも十分お楽しみいただけます。
以上が模範解答に属する内容のものと言えます。
ブリタニア・レストランおよびそれよりハイレベルのレストランでの夕食時には、ジャケットを着用(ネクタイも必要です)する事。フォーマルナイトの折にはタキシードを着用すれば礼を失する事はありません。 フォーマルスーツと言う観点に立てば、羽織、袴は悦ばれると思います。