非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。
クルーズマンズではじめよう
乗ったことは無いので実際にはお会いしていませんが・・・
来年3月の引退が決まってますが、大人気の船長で船長とのダンスを楽しみに乗船される方もいらっしゃるという話です。
日本にもクイーンエリザベスの船長としていらしている方で、女性初ということでも注目されました。
番外編
あの悲惨な座礁事故を起こしたコスタ・コンコルディアの船長。
船長にあるまじき行為をとった人ですが、その素顔は非常に庶民的で上下関係がはっきりしている船の中でも下の者の事も常に気遣い、大変気さくな人だったそうです。
それ故に引退を控えた乗組員への餞があのような結果に繋がったのかもしれませんが、事故の後にコスタに乗った際に仲良くなったクルーは口々に「あの船長がまさか」と肩を落とす人が多かったのが印象的でした。
キャプテンがクローズアップされるケースが多いのはキュナードでしょうね…(^^;)
とりわけ有名なのはコモドール・ワーウィックでしょうか。
キュナードは"コモドール"いわゆる"提督"と言う呼称を使います。ミリタリー的には将官クラスですね。
ワーウィック船長は、親子2代にわたるキュナードの提督です。
かつQM2の初代船長でもあります。
私が2003年に乗ったQE2での船長で、そのクルーズを最後に(シンガポールで下船されました)QM2に移られてます。
キャプテンではありませんが以前クリスタルに乗船していた習田副キャプテン(写真一番右)は忘れる事ができません。クリスタル・ハーモニーでのアラスカが私のほろ苦い海外クルーズデビューでした。クリスタル本社のオフィシャルな航路には 「グレイシャーベイ」が入っておりそれをウリにお客様にご案内していたにも拘わらずどこでどうなったのか、グレイシャーベイには当初からクリスタルは入港せず「トレーシーアーム」入港であることが乗船後発覚・・・ ホントに何が何だか解らない状態の大変な状態でしたが、習田キャプテンが「トレイシーアーム」の入港は技術的に難しいエリアですが、事情を察して最善を尽くして最高のポジションまで入港にチャレンジします・・・と。デビュークルーズでの習田副キャプテンからの薫陶は今でも胸にしっかり刻み込まれております。
正直なところ有名なキャプテンとはどういう人をいうのかな?というのが本当のところ。
常識的な事を書くと、立派なキャプテンとはクルーズ船に限らず船主や乗船客、乗組員、貨物船なら荷主からも信頼されて無事故で全航海を終える人の筈。
その結果、操船技術や人格がどんなに優れた船長でも国際紛争にでも巻き込まれない限り何事も起こさずに引退しますから世間的には有名になりません。
まして、私らは単なる乗船客ですからキャプテンの評価なんてできませんと書くと、この臍曲がり!と怒鳴られそうなので、私どもにとって思い出の多い船長というとキュナードライン初の女性船長でクイーン・エリザベス号の 船長Inger Klein Thorhauge(インガー・クレイン・トーハウガ)氏となります。
ナンダ、結局、普通に有名人を選ぶのかといわれそうですが、私どもがクイーン・エリザベス号に初めて乗った時の船長が彼女で、その後、バルト海クルーズでも、そしてアラスカクルーズでも船長は偶然にも彼女でしたから多少の縁はあります。
彼女はフェロー諸島生まれのデンマーク人で、16歳のときにScandinavian Seawaysの士官候補生になって以降、各種の船を経験、クルーズ船業界に転職してからもP&Oやプリンセスの船に乗ってから2011年にキュナードライン初の女性船長としてクイーン・ヴィクトリア号の船長になり、2014年からクイーン・エリザベス号の船長を務めているそうですから生粋の船乗りと言えるでしょう。
余談ですが、日本だと大型船の船長になるには商船高専や大学の海事系学部を卒業していないとまず不可能ですから、欧米の海運界には、少年を学校に行かせるのではなく士官候補生として船に乗せて鍛えて船長にしたという帆船時代の風習がどこかに残っているんだと思いました。