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クルーズマンズではじめよう
半世紀以上も前なら船から出るゴミや下水(汚水)は海に捨てるのが常識?でしたが現在は国連の国際海事機関(International Maritime Organization)が1973年に採択したマルポール(MARPOL)条約によって国際的に厳しく規制され、罰則も有りますから、クルーズ船に限らず国際航海の大型船がゴミやシャワーやキッチン等から出る生活排水以外の水を無条件に捨てる事は違法行為になります。
そのマルポール条約には船内から出る廃棄物の種別、投棄海域、投棄物の形状まで処理の方法や条件が定められており、プラスチックや不燃性のゴミは投棄禁止になっています。
また、可燃性のゴミは焼却して灰にし、食物は粉砕して、下水も何らかの殺菌処理をしてからなら投棄可能ですがそれにも海域や形状、成分等の規制があって無条件ではなく、少なくとも各国の港や領海内で投棄することは不可能でしょう。
さらに、諸条件に適合しないものは船内にきちんと保管して陸上に持ち帰り処理することになっています。
クルーズ船の場合は大勢の乗客や乗組員がいますから条約を特に厳守し、規制のない生活排水であっても殺菌処理をしたり領海を出てから捨てる等の配慮をしている筈です。
なお、我が国にはマルポール条約採択以前に制定された海上汚染防止及び海上災害防止に関する法律(略称:海上汚染防止法)があり、さらに細かく規制されています。