すでに回答を書かれた皆様のおっしゃる通りでクルーズに何を求めるかで満足度が大きく変わってきます。
私は海と船そのものが好きなので、どんな船でもクルーズでも乗船できれば幸せなのですが、そうでない方ですと「豪華客船という言葉を信じない」という事と「満足度は価格にほぼ比例する」というのが現実でしょう。
例えばクイーン・エリザベス号が豪華客船といってもパブリックスペースはともかく、船室の広さは、上級のスイートルームでも最高級以外は50㎡未満、一般的なバルコニー付きだと25㎡未満で日本の少々高めのビジネスホテルのツインルーム程度か以下です。
それなのにスイートルーム以外はシャワーのみでバスタブはありません。
正直、船室だけですと、横浜港に係留されている氷川丸等の古い客船の船室を知らないと何でこの程度で豪華客船なんだと絶対に思います(氷川丸でもチャップリンも使ったという特等船室は立派ですが)。
また、レストランもスイートのアッパークラスでないと広いレストランで、場合によっては大きなテーブルに他の方と同席ですから、普通のホテルの結婚式披露宴や宴会とそう変わりません。
それじゃ、何故、クルーズが良いのかというと、私の意見は下記の通りです。
1.陸を離れた海という広い空間に身を置く解放感がある。
そのため、ワンナイトや2泊3日程度のショートクルーズは別にして終日航海の無いクルーズより1日でも終日航海が有るクルーズをお勧めします。
2.見知らぬ港や街にスーツケースを持ち歩くこともなく行ける。
寄港地観光の良否はクルーズ全体のイメージを変えますから自分が行きたくない街や全く興味の無い港に寄港するクルーズは避けるべきでしょう。できれば、初めての街や思い出の有る街、飛行機や列車ではまず行けない寄港地があるクルーズをお勧めします。
3.船という狭い空間を共有しているというで客同士に一体感がある。
船が大きい程希薄化するので、初めてのクルーズは10万トン未満のクルーズ船が良いと思いますし、トン数に較べて乗客定員が多い船も避ける方が賢明だと思います。
以上ですが、船酔いが激しくて楽しめないという方でない限り、雑魚寝に弁当持参が常識だった20年以上も前の連絡船やカーフェリーでは無いのですから、どのようなクルーズでも楽しみは有る筈です。