私はボート造船には詳しいものの、本船造船には精通していないので何とも正しい答えになるかは分かりませんが、造船所というより『どこで設計されたか、デザインされたか、どんなオーダーを発注元より受けたか』で決まってくると思います。 Fincantieriで造られた......
私はボート造船には詳しいものの、本船造船には精通していないので何とも正しい答えになるかは分かりませんが、造船所というより『どこで設計されたか、デザインされたか、どんなオーダーを発注元より受けたか』で決まってくると思います。
Fincantieriで造られたカーニバルCLと、コスタCの船ではディテールを除き同じ設計のものがいくつも散見されますし、同造船所で作られたグランドプリンセス等と三井造船で作られたダイヤモンドプリンセスの造形が近似しているのも、造船所よりも元の設計に大きく依存しているものと存じます。
また、Meyer Werftで造られたディズニーCLの船とノルウェージャンCL、AIDAの船から共通点を見出そうとすると、一部ブリッジ(操船室)の造形に類似性が見られる場合はあるも、予備知識無しで外観から造船所を判断するのは難しいでしょう。
とどのつまり、新造船建造時に共通化を図って建造費を安くあげるか、デザインからゼロスタートで設計し、高額ではあっても新たなコンセプトを導入するのか、CLの経営判断によるところが多いかと。
因みに新鋭CLである【Virgin Voyages】の1番船【Scarlet Lady】は、Fincantieriで造られましたが、そのヤバい「OnlyOne」のデザインを見た時、造船所の特定をするのはほぼ困難な事です(笑
大型同型船を多量に作る傾向は今後も続くのか、それともコスタ スメラルダの様にLNG動力を採用するような新たなECO SHIPが登場するのか、外観は一緒でも動力システムなどが変わると、そこに造船社の得手不得手があり、イニシアチブや勢力図が変わる場合もあるので、私もこれから色々注目していこうと思います。
以上、長文にて失礼しました☆