プリンセス・クルーズは14万トンを超える大型客船から3万トンクラスの小型客船まで16隻の船を保有している。
各客船の歴代ゴットマザーにはウェールズ公妃ダイアナ、オードリー・ヘプバーン、ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃などのロイヤルファミリーが務めていることなどから見ても、クルーズラインとしての格式と信頼が高いと言える。
2016年4月、カーニバル・コーポレーションはイタリアのフィンカンティエリ造船所と2隻の最新客船の建造の契約を結んだ。
この2隻は4、5隻目のロイヤル・クラス客船で2019年に客船スカイ・プリンセス（Sky Princess）が、2020年にエンチャンテッド・プリンセス（Enchanted Princess）が受け渡しとなる予定。
2017年の1月下旬、カーニバル・コーポレーションはさらに2隻の客船の建造を発注。
1隻はプリンセス・クルーズ（ディスカバリー・プリンセス）に、もう1隻はホーランド・アメリカ・ライン（リーンダム）となり、ホーランド・アメリカ・ラインは2021年5月に、プリンセス・クルーズは2021年10月に受け渡しとなる。
2018年7月、ロイヤル・クラスより更に大型175,000トンの客船2隻をフィンカンティエリ造船所に発注。
同社では初となるLNG燃料船であり、これらの受け渡し予定は2023年、2025年。
2020年2月、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）にてダイヤモンド・プリンセス（Diamond Princess）の乗客に陽性反応者が確認された。
同船は2月5日～2月19日まで日本厚生労働省管理下の元、乗客の船室待機を命じられ運航中止に陥った。
また同月、グランド・プリンセス（Grand Princess）、3月にはルビー・プリンセス（Ruby Princess）にも乗客から陽性反応者が確認され、世界中の客船が運航中止に追い込まれ、同社は同年の5月まで→10月まで→12月まで→翌3月まで、(日本含むアジアは7月まで)と中止を延長していった。
# 客船クラスについて
## 「ロイヤル・クラス」（ROYAL CLASS）
* ロイヤル・プリンセス（Royal Princess）、2013年6月16日就航、142,229 トン、フラグシップ（旗艦）、3代目
* リーガル・プリンセス（Regal Princess）、2014年5月20日就航、142,229 トン、2代目
* マジェスティック・プリンセス（Majestic Princess）、2017年3月31日就航、143,700 トン、中国名「盛世公主号」（ShèngShìGōngZhǔHaò）
* スカイ・プリンセス（Sky Princess）、2019年10月20日就航、141,000 トン、2代目
* エンチャンテッド・プリンセス（Enchanted Princess）、2020年9月30日引渡し(未就航)、141,000 トン
## 「ダイヤモンド・クラス」（DIAMOND CLASS）
* ダイヤモンド・プリンセス（Diamond Princess）、2004年3月13日就航、115,875 トン
* サファイア・プリンセス（Sapphire Princess）、2004年5月16日就航、115,875 トン
## 「スーパー・グランド・クラス」（SUPER GRAND CLASS）
* カリビアン・プリンセス（Caribbean Princess）、2004年4月3日就航、112,894 トン
* クラウン・プリンセス（Crown Princess）、2006年6月14日就航、113,561 トン、2代目
* エメラルド・プリンセス（Emerald Princess）、2007年4月11日就航、113,561 トン
* ルビー・プリンセス（Ruby Princess）、2008年11月8日就航、113,561 トン
## 「グランド・クラス」（GRAND CLASS）
* グランド・プリンセス（Grand Princess）、1998年5月26日就航、107,517 トン、就航当時世界最大の客船
## 「コーラル・クラス」（CORAL CLASS）／2016年拡張工事前のパナマ運河を通過できる最大クラス
* コーラル・プリンセス（Coral Princess）、2003年1月17日就航、91,627 トン
* アイランド・プリンセス（Island Princess）、2003年7月12日就航、92,822 トン、2代目
##建造船
* ディスカバリー・プリンセス（Discovery Princess）、2021年10月就航予定、143,700 トン
* （未定）、2023年就航予定、175,000 トン、同社では初となるLNG燃料船
* （未定）、2025年就航予定、175,000 トン、同社では２船目のLNG燃料船