感動した寄港地を一つ選ぶのは非常に難しいですが、敢えて選ぶとすればグレーシャーベイ(アラスカ・米国)です。グレーシャーベイに入って最初に感じたのは、その圧倒的なスケール感、雄大さと神秘性でした。周囲を4千メートル級の山々に囲まれ、陸からのアクセスを......
感動した寄港地を一つ選ぶのは非常に難しいですが、敢えて選ぶとすれば
グレーシャーベイ(アラスカ・米国)です。
グレーシャーベイに入って最初に感じたのは、その圧倒的なスケール感、雄大さと神秘性でした。周囲を4千メートル級の山々に囲まれ、陸からのアクセスを拒絶する湾、その中を船は恐る恐る奥へと入っていきます。船の推進する音以外全く音のない無音の世界です。250年程前までは湾全体が氷河に覆われていたと記録にあります。それがどんどん後退して今の姿になっていると思うと、絶滅危惧への思いも大きな理由です。何万年も前に生まれた氷河が轟音とともに崩落する光景に、抗いようのない自然の摂理を感じます。そして、この大きな自然の中に沢山の生き物が今生きていることにも思いを馳せます。地球上他にこのような環境がないこと、希少性の高さもここの魅了だと思います。入港隻数を制限するなど環境保全に努めていますが、これからもこの素晴らしい自然を人類の財産として守っていってほしいと思います。
今まで訪問した中では、ガイランゲル氷河(ノルウェー)、コトル(モンテネグロ)、ドブロブニク(クロアチア)、パナマ運河(パナマ)ボラボラ島(タヒチ)なども素晴らしい寄港地でした。