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クルーズマンズではじめよう
なぜ、今回のクルーズを選ばれましたか?
3月のチューリップクルーズを体験して、その夢のような究極のここちよさにすっかり心を奪われてしまい、今度はライン川中流域の古城クルーズに行きたいと思って、帰国後すぐにサイトを検索。昨年夏から初冬にかけて起こった大規模な渇水により、バス移動やルート変更、中止を余儀なくされるなど、多くのクルーズが影響を受けたこともあってか、11月のクルーズが大幅値引きされ、S5からS1スイートまで同一価格。運良く最後のS1スイートのギャランティーを確保できたので即決しました。2回目の乗船を終えて帰国した今も、同じルートでもいいから、また乗船したいくらいです。ラインとドナウの2路線しか就航していないのが、本当に残念です。
実際にご乗船されていかがでしたか?評価とご感想をお聞かせください。
お食事、ダイニング
Waterside
メインダイニング。朝食、ランチ、ディナーは主にこちらでいただきます。どの時間帯もオープンシーティングで、朝食とランチは自由席、ディナーは入口で2人席など希望を伝えると、空いた席に案内してくれます。
朝食は、ビュッフェ形式。ジューシーな厚切りハムと半熟たまごが絶妙なエッグベネディクトなどをテーブルオーダーでき、オムレツはビュッフェコーナーのオープンキッチンで焼いてくれます。パンケーキ、ワッフル、フレンチトーストは日替わりで用意されました。表面はカリッと、中はふわふわしっとり焼き上がったマフィンも美味しかったです。
ランチは、ハンバーガーや日替わりサンドイッチ(ケサディーヤ、ツナメルト、ビーフサンドなど、どれも美味!)をテーブルオーダーできる他は、ビュッフェ形式で、その場でカットしてくれるポークやビーフのロースト、魚料理、付け合わせ、サラダにデザート。また、オープンキッチンではパスタを作ってくれます。
ディナーは、前菜4種、スープ、メイン5種(本日の肉、魚、郷土料理、オールタイムメニュー2種)、デザート2種から自由に組み合わせて注文。前回、4コースにすると待たされる、と書いたと思いますが、今回は、3コース(前菜2種、あるいは、前菜とスープ+メイン)で注文をしたところ、最初の2回、2皿目を飛ばしてメインが来てしまいました。(間違えのせいで、レストランの担当のひとりと仲良くなれたので、それもまた楽しい思い出ですが。)今回のシェフは背のとても高いオーストリア人で、3月に比べると見た目、味付けもよりスタンダードな欧州風になったように思います。一部前回と同じメニューもありましたが、ロブスター、ドーバー・ソールなど、いずれも絶品で、見た目、味とも大満足でした。細部も気を配っていて、じゃがいもを使った付け合わせなども、とても美味しく感じました。
The Bistro
遅めの朝食から、軽めのランチ、軽食まで利用できるカフェになっています。夜はBistro Debussyという小皿料理のレストランとして営業します(メニューは毎回同じで、要予約、チャージ無料)。夕方までは様々な種類のコーヒー、紅茶とアレンジメニューを注文できます。ふわふわミルクとシナモンの香りの「チャイティーラテ」を毎日飲みに行きました。
The Pantry
Watersideの手前にあるセルフサービスコーナー。コーヒー、紅茶やハーブティーなどをカップに入れて持ち出せます。朝はペストリーや果物、その他の時間帯はクッキーが置いてありました。
ルームサービス
24時間いつでも対応してくれる、ハンバーガー、ラザニア、ホットサンドイッチ、ピザ、シーザーサラダなどに加え、軽めの朝食、ディナータイムにはWatersideのメニューが注文できます。乗船日には、バーゼル市内を散策してランチを逃してしまったので、チーズバーガーを注文。出来立てアツアツの分厚いパテに、バンズもバターで焼いてあり、ポテトもほっこりサクサク。また、下船日も、出発が早かったので、朝食代わりにシーザーサラダと日替わりスープを頼みました。3月の反省を踏まえて多少冷めても美味しく食べられそうなものに限定。サラダにトッピングしたタイガーシュリンプがぷりぷりで、大満足な最後の朝食になりました。
サービス、スタッフ
スタッフは、笑顔のサービスで、フレンドリー。3月乗船で顔見知りになったスタッフも多くいて、うれしかったです。ダイニングスタッフには、日本郵船が親会社の頃からクリスタルに勤めていてリバーに移ってきた方も多いようで、日本に親近感があるようでした。日本語を1日1語と覚えていたスタッフさんに、12月16日から日本のツアーが来ると思うから日本語でサービスしてあげてね、と伝えたら、無理だよ、君が来たらいいのに!、と。もう隅々まで知り尽くしているので、できたら添乗したい(笑)。
客室
通常の客室係に加えて、全ての客室レベルにバトラーサービスが付いています。前回と比べると、特に期待を超えるサービスはありませんでしたが、お願いしたことはスピーディーに、またこちらの好みやくせを観察し、それにあわせてサービスしてくれました。(たとえば、2日連続バスタオルをベッドに置いていたら3日目から1枚増やしてベッドに置く、洗面台に炭酸水を置いていたらそこに新しいボトルを増やす、など)
レストラン/バー
スタッフは皆親切で気が利き、スムーズなサービスでとてもよかったです。(ダイニング欄に書いた通りのようなこともありますが!)最終日のメインのホタテ料理だけは、出てくるまでとても時間がかかりました。最終日なので名残惜しく、ダイニングに長くいるのもまあいいかと、おとなしく待っていたら、気を使って、シャンパンを追加してくれました。
お部屋
デッキ3のS1デラックススイート(308)。クリスタルリバークルーズでは、どの客室レベルにも床から天井までの大きい窓が付いています。窓は電動式で、窓と網戸を半分まで下げることができます。(寒いので1度も開けませんでしたが。)23平米とリバークルーズ船としてはとても広く、ベッドもフルサイズのシングル。照明がたくさん付いていて明るく、グリーンとシャンパンベージュを基調としたファブリックで、高級感ある落ち着いた雰囲気になっています。ライティングデスク脇には、ウィーンの高級スーパー、ユリウス・マインルのコーヒーメーカーが置かれています。デスク下の開き戸を開けると、ソフトドリンク、白ワイン、ミネラルウォーターなどの入った冷蔵庫があり、引出しには、ワイングラスやカップなどが収納されています。デスク横には壁掛けのインターラクティブTV、ベッドサイドにはタブレット端末が設置されていて、当日のWatersideのディナーメニューやエクスカーションのスケジュールを確認できます。(ルームサービスはエラー表示になり、利用できません。電話のみ。)また、無料Wifiが使用できるので、自分のスマホからも専用HPにアクセス可能です。シャワーブースも広く、レインシャワーとハンドシャワーがあり、使いやすかったです。シャンプーなどのアメニティーやバスローブ、スリッパ(ふわふわ)はエトロ製。クリスタルの特徴である「キモノ(浴衣)」もありました。3月に利用したプチスイートで足りなく感じた収納も、ウォークインクローゼット完備でたっぷり。スーツケースもばっちり収まります。
ベッドに横になりながら、目の前の移り行く川の景色を眺めるのは、最高にリラックスできる、至福のひとときでした。
船内の施設、アクティビティ
施設
2018年と就航間もないので、船内どこもとてもきれいです。デッキ3の船尾に屋内プール、デッキ1にフィットネスルームとエステサロンがあります。
アクティビティ
夕食後に、デッキ3のパームコートで、オペラ歌手(テノール)のコンサート、クルーズ・ディレクターによるエルトン・ジョンやビートルズのコンサートがありました。前回のディレクターはクラシックが専門でしたが、今回はポピュラー専門。エルトン・ジョンがとても上手かったです。(前回のディレクターが最終日に乗船し、2人で夕飯を食べながら引継ぎをしていたみたいなので、またしばらくはクラシックがメインかも。)数回、寄港地に関するテーマの教養講座、カクテルの作り方講座も開かれました。
寄港地での移動や観光についてお聞かせください。
バーゼル
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港からクリスタルリバークルーズの送迎バスで、Crystal Debussyの停泊するSt. Johanns Torの船着き場へ。市庁舎のあるマルクト広場まで、市電も走っていますが、徒歩でも15分くらいの距離です。そこからバールフュッサー広場を通って、St. Alban Torまで行き、川沿いの道をぬけて大聖堂へ。旧市街をぐるりと散策して船に戻りました。
ストラスブール
停泊地は、ライン川沿いの、ストラスブール市街からバスで20分くらいの場所で、クリスタルのシャトルサービスがありました。午前中は、市内散策と運河クルーズツアーに参加。一度ランチに戻り、16時のバスで再び街に出て、プチフランス地区の夜景を堪能。17時半に大聖堂前でツアーガイドと合流して、大聖堂の貸切観光とパイプオルガンコンサートに参加しました。
ゲルマースハイム
ハイデルベルグ城と市内散策半日ツアーに参加。ハイデルベルグ城のそびえる山上までケーブルカーで行き、展望テラスからネッカー川と町を眺め、有名なワインの大樽を見学。その後はバスで街に降り、昼過ぎの集合時間まで自由散策。青空のもと、アルテ橋から、ハイデルベルグ城と秋色に染まる山々やネッカー川の風景を堪能しました。
マンハイム
船でランチの後は、Schwetzingen Palaceのバスツアーに参加。シックで豪華な宮殿内部をガイドツアーで周り、広大な庭の一部を少しだけ散策しました。
リューデスハイム・アム・ライン
リューデスハイム徒歩とケーブルカーというツアーに参加。ただ、11月はクリスマスマーケットの時期までケーブルカーが運休するため、クリスタルのバスで、ニーダーバルドモニュメントのそびえる丘の頂上まで行きました。眼下には、ライン川と黄金色に彩られた一面のブドウ畑が広がります。その後、バスで再び街に戻り、名物のリューデスハイマーコーヒーをいただける、つぐみ横丁のレストランへ。このコーヒーは昔、奥様がお酒を飲んでいるのがばれないように考え出したものらしく、真ん中がくびれたような特徴ある恰好をしたカップに、コーヒー、アスバッハという地元産の強めのブランデーを注ぎ、下が見えないくらいたっぷりの生クリームを載せ、チョコレートコポーが散らしてあります。甘くて口当たりはよいけれど、あまり飲むと歩いて帰れなくなりそうでした。その後マルクト広場などを少し散策し、川沿いを15分ほど歩いて、船に戻りました。午後3時にはリューデスハイムを出港し、このクルーズのハイライト、古城が川岸の左右に次々現れる、ロマンチックラインを下りました。心配した雨霧もなく、全ての見どころをトップデッキから眺めることができました。
コブレンツ
夜7時頃、ライトアップされた山上のエーレンブライト要塞を眺めながら、ライン川からモーゼル川に入り、大きな橋のたもとに停泊(中心部から徒歩10分くらい)。ディナーのあと、Electoral Palaceで行われるクリスタル貸切コンサートに参加しました。The La Finesse String Quartetという、綺麗でかっこいい女性4人の弦楽四重奏団による、オペラからハードロックまで幅広いジャンルの演奏でした。翌朝は、すごい濃霧で数百メートル先も見えにくい状態。参加したエーレンブライト要塞ツアーでは、テラスから、遠く山並みまで見渡せる…はずでしたが、それは望めず。有名な、モーゼル川とライン川の合流地点、ドイチェス・エック(ドイツの曲がり角)は、なんとか無事写真に収めることができました。しばらく粘りましたが時間切れとなりバスで山を下り始めると青空が見え、快晴に。バスから降りると、すぐまた街に出て、要塞から眺めたドイチェス・エック、旧市庁舎、大聖堂などをめぐり、船に戻りました。午後2時にはコブレンツからケルンに向けて出港。ランチの間は、窓からエーレンブライト要塞を眺め、その後は、陽が出てほんのり暖かさも感じるトップデッキでリクライニングチェアに横になり、目の前に360℃広がるライン川の景色を堪能しました。日が傾くと、さすがに寒くなりましたが、夕陽に照らされて紅く輝く山並みやブドウ畑、古城、教会の尖塔が覗く村々の景色にとても離れがたく、毛布にくるまり夕陽が落ちるまで眺めていました。
ケルン
陽が落ちてからは船内に戻り、部屋の明かりを消して、ベッドに横になり夕景を眺めながらのんびり過ごしました。ケルン市街に入りしばらくすると、目の前に、ライトアップされた迫力あるケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋が現れ、その橋をくぐってすこし進んだところに停泊しました(大聖堂から徒歩15分くらい)。翌朝は、ツアーをキャンセルして、自分たちでケルンの中心部を散策。日曜日のミサにあたってしまったため、午後1時まで大聖堂の内部を自由に見て回れず、あまり効率よく観光できませんでしたが、反面、入口でミサの終了を待つ間、聖歌隊のキャロルや、パイプオルガンの荘厳な響きをたくさん聞けてよかったです。市内の各所では、クリスマスマーケットの準備の真っ最中で、しかも、中に入れないように囲われているので大回りしなければならずちょっと不便。外から眺めるだけでしたが、これが全てオープンし、夜に灯りが燈ったらきっと壮観だろうなと思いました。
アムステルダム
前回と同じく中央駅から徒歩10分くらいの港に停泊。この日ははじめて霧雨のぱらつく天気になりました。予約した運河ツアーはキャンセルして、前回訪れていない、アンネフランクの家や西教会のある地区を散策。中心部に比べて観光客も少なめで、落ち着いた街並みを楽しみました。途中、レッドライト地区でも見なかった、本物のお姉さんがいらっしゃる飾り窓が2軒ほど目に入ってしまい、どきどきしました。その後1度船に戻り、パッキングを終わらせて夜景を見に再び街へ。ほんのりクリスマスムードの装飾に彩られた街の景色を眺め、旅を締めくくりました。
予約・手配に利用した事業者の対応や利便性はいかがでしたか?
今回のクルーズは、どのような方にオススメですか?
グルメ、観光、すばらしいサービス。非日常の贅沢が得られます。このルートは、リューデスハイム~ケルンのロマンチッククルーズがハイライト。朝焼けから、夜の街の灯りまで、部屋にいながらにして美しい景色が楽しめます。本当に居心地がよく、全ての方におすすめです。
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