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クルーズマンズではじめよう
クルーズ航程
- 2014/11/21 — チビタベッキア(ローマ県)
- 11/23 — ケルキラ島(コルフ島)
- 11/24 — コトル
- 11/25 — ドゥブロヴニク
- 11/27 — ヴェネツィア
- 11/28 — ヴェネツィア
CERTIFIED mr. jun's 1st time voyage
2014-11-21 カップル・ご夫婦で 海側バルコニー 2
一昨年末の飛鳥Ⅱクリスマスワンナイトクルーズでクルーズに俄然目覚めた我が夫婦。
昨年はにっぽん丸に乗って再び飛鳥Ⅱにも乗ったから今年は外国船に乗ろう!どうせ乗るなら世界一有名な客船クイーン・エリザベス号でしょうと安易に決めました。
ただ初めての海外クルーズなので個人手配は無理、ツアーで行くしかないと判断し、インターネットで検索すると阪急交通社の「クイーンエリザベス・アドリア海5カ国周遊クルーズ10日間」というツアーに行き当たりました。
ローマに1泊後、チビタベッキア港から船に乗りメッシーナ海峡を抜けてギリシャのコルフ島、モンテネグロのコトル、クロアチアのドブロブニクに寄港しイタリアのヴェネチアで1泊後下船というクルーズ。
コルフ島やコトルに関する知識は正直なところ全く無かったのですが、ドブロブニクはアニメ「魔女の宅急便」のモデルになった街と聞いていましたし、ヴェネチアは以前から一度は行きたいと考えていましたので楽しめそうです。
しかも料金表を見ると船室を海側バルコニーにして諸税等を加えても2人で100万円以下で収まりそうと判り直ぐに予約しました。
食事については大満足と言いたいのですが、生憎なことに私はローマに到着した頃から体調に変調をきたしていて乗船後2日間は満足に食べられず、本来の食欲が戻ったのは4日目以降でしたし味覚の戻りはもう少し後でしたから何とも評価できません。
ただ、驚いたのは最初のディナーの際に渡されたメニューが前菜、サラダ、主菜、デザートをそれぞれ選ぶ形だったことです。
日本船は基本的にお仕着せか洋食か和食の二者択一でしたから少々戸惑いました。
また、アルコール類の注文をウェイターが全く受け付けず、巡回してくるソムリエに頼まないといけないのにも戸惑いました。
なお、デッキ9にあったビッフェ形式のリド・レストランの料理の種類と見た目の美しさはさすがに世界的に有名な客船と感激しました。
ツアーなので基本的な案内は添乗員さんという事もありスタッフの方と交わる機会が少なかったのですが、部屋のクリーニングスタッフや廊下等ですれ違うスタッフも挨拶をちゃんとしてくれ全体的に嫌味の無い手慣れた対応をするという印象を受けました。
特に日本人スタッフの方やブリタニアレストランのヘッドウェイターの方は親切でクルーズ初心者を安心させてくれました。
また、添乗員さんからは「部屋に入るクリーニングスタッフは厳選されているので不正な事は絶対にしません。室内に置いた宝飾品等が無くなっていると思っても盗られたのではなく、置き場所を間違えているか他の荷物に紛れたかベッドの下に落としたかだから丁寧に探してそれでも見つからなければ私にまず連絡してください。直接フロントに申し出ると船のセキュリティースタッフが来て室内を徹底的に探されますよ。」と言われたのにも驚きました。
海側バルコニー
バルコニー付きの部屋でしたが、室内の雰囲気は上品でインテリアも感じの良いものでした。
バスルームもきれいに清掃されていましたが、残念だったのはシャワーがハンドタイプではなく固定式だったこと。
欧米人には問題無いのでしょうが、湯船に浸かるのが当り前の日本人には痒いところにもお湯が届くハンドタイプに変更して欲しいものです。
また、洗面台に日本船なら置いてある歯ブラシやクシやひげ剃り等が無いのもお国柄でしょうか。
2日目の終日航海日には乗船10回以上というツアーの添乗員さんによる船内見学会があり、船内の概要だけは掴めたので、その後は自分たちで各所を探索しました。
素晴しいと思ったのはロイヤル・コート・シアターで舞台の広さと座り心地の良い客席は船内とは思えない本格的なものでしたし、デッキ10の最前部に有るコモドアー・クラブというラウンジも高級感満載でした。
また、デッキ2にある英国風パブ、ゴールデン・ライオンやデッキ3のロイヤル・アーケードという諸ピングモールも雰囲気のある落ち着いた造りで感心しました。
なお、6日目の終日航海日に実施された有料の舞台裏見学ツアーは英語ガイドのみということで迷ったのですが参加してみたところ、日本人スタッフの方が来てくれて通訳と独自のガイドをしてくれ大変助かりました。
1名120ドルと高いのですが、医務室やシアターの舞台裏、食料貯蔵庫、クリーニング施設等の見学にブリッジでは船長さん(このときは女性船長でした)との記念撮影、そしてコモドアー・クラブでのお茶に記念バッチ付きでしたから満足でした。
ツアー自体にはヴァチカン観光を主体にしたローマ半日観光が付いていたのですが、私たちは2度目だったのと私自身の体調不良で団体での移動が厳しいため別行動を選択しました。
ヴァチカンの入口であるサンタンジェロ橋のたもとでバスから降り、行った先はナヴォーナ広場から古代ローマ建築の重要な遺構であるパンテオンとフォロ・ロマーノに円形競技場のコロッセオ。
サンタンジェロ橋からコロッセオまでは直線距離で2km程なので、少々ふらつきながらもゆっくりと歩いて行き、コロッセオからはタクシーで昼食場所のホテルに行きました。
昼食後、バスで1時間程のチビタベッキア港へ、ここチビタベッキアには添乗員さんの説明によると江戸時代の初め仙台藩からローマ法王への使節として派遣された支倉常長の像が有るそうですが、時間の関係でその辺の観光は無く、港の入口近くに停泊していた船に乗船しました。
バスで港から南に10km程行ったオーストリア皇妃エリザベートゆかりのアヒリオンヒ宮殿を見学した後、海岸線を通ってカノ二というところに有る展望台に行きましたが、ところどころにローマ時代の遺跡もあり島の長い歴史を感じました。
定番の観光コースのカノ二展望台は修道院が有るヴラヘルナ島や海に突き出した空港の滑走路が見える素晴しいビュースポットでした。
その後、世界遺産の旧市街に行き、そこで船のシャトルバスの乗車場所と時間を聞いて解散。
私たちは16世紀にヴェネチアが造ったという要塞の脇を通って旧市街の中心をブラブラしてからシャトルバスで帰船しました。
朝、起きてカーテンを開けるとビックリ、直ぐ近くに陸地があります。
慌ててバルコニーに出て見ると断崖の間を船が抜けていて話し声が聞えてきそうなところには釣り人がいて再びビックリしました。
そんなコトル湾に入った船は最奥で投錨、私たちはテンダーボートで上陸しました。
ツアーガイドの案内で入った城壁に囲まれたコトルの旧市街は中世の香が満載で時計塔、聖トリファン聖堂等の観光名所以外も興味津々。
主な名所を見学後、街の広場で自由解散となったので、城壁に沿った裏手の断崖の中腹に有るビューポイントという聖母教会まで行こうかと思ったのですが、残念ながら体調が悪かった私の体力では見上げたところでとても無理と判断。
せめて平らな旧市街だけでもとゆっくり歩いて城外に停まっているテンダーボートに戻ると、係員に、もう帰るのか、という顔をされました。
なお、ここでクルーズの良さを本当に感じたというのは、フラフラ気味でも船に戻れば自分の部屋が有りベッドに入って眠れること。
これが移動の度にホテルが変わる旅行であれば絶対に望めない贅沢と思いました。
ドゥブロヴニク港は期待に反して新港らしく風情に乏しい港で少々ガッカリでしたが、クロアチア海軍の小型艦が停まっていました。
下船後、バスに乗って20分程走り、旧市街の外で降りてロープウェイに乗り最初に行ったのは標高412mというスルジ山というところで、赤い屋根が並ぶ旧市街は画に描いたような素晴しい眺めで感激したと同時に宮崎駿監督のアニメ「魔女の宅急便」の舞台という話しも実感できました。
その後、城壁囲まれた旧市街に入ってオリフリオ大噴水やフランシスコ修道院を見学してからフリータイムになりました。
街の建物には良く見ると内戦の名残りらしい弾痕もありましたが、全体的には美しく、私たちも頑張って城壁歩き(有料)をしました。
ここは海に面した世界の大観光地ということで入港風景が楽しみだったのですが予定よりも1時間近く早めに港口に到着したので何とまだ日の出前。
まさかこの時間に入港しないのでは、という思いも実らず船はサン・マルコ運河へ。
ようやく姿形が見え始めたドゥカーレ宮やサンマルコ広場を残念な思いで眺めていました。
下船後はツアー専用のボートでサンマルコ広場の近くまで行き、サンマルコ寺院やベネチアングラス工房等を見学してからフリータイムになりました。
私たちは多分日本人が多く行くであろうJCBカードのステッカーが貼ってあるレストラン見つけてイカスミパスタの昼食を食べてから地図を片手にリアルト橋に行きました。
リアルト橋から見るカナル・グランデの見事な眺めに感嘆しながら狭い街だからと土産物店等を見ながら適当に歩いてシャトルボート乗り場まで行こうとしましたが、これが結構甘くなく建物に挟まれた狭い路は太陽の方向が分らず、右に左に歩いているうちに反対方向に歩いていたりで日暮れになり危うく迷子にもなりそうになりました。
それでも日暮れ前には何とかシャトルボート乗り場に着いて船に戻り、ホッとして夕食を食べる事ができました。
終日航海日が2日有るので体調を崩した私でもゆっくりベッドで終日休め、何とか回復した体で寄港地観光を楽しめましたし、最終地の世界的大観光地であるヴェネチアは船で1泊できますから時間を気にせず観光できます。
チビタベッキア港を出港した翌日の火山島ストロンボリ島やメッシーナ海峡の通過はクルーズならではの眺めを堪能できますし、アドリア海の風景と寄港地の入港風景は素晴しく、海外クルーズが初めての私たちは大満足でした。
ただ、残念だったのは季節的に日の出が遅くヴェネチア入港が夜明けになったり、街をふらついているうちに日が暮れそうになったことなので、行かれる場合は日の出日の入りの時間を確認してから予約してください。
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