日本、クルーズ4社連携で国際クルーズ拠点6港を選定
国土交通省は、今後官民連携で整備を進める国際クルーズ拠点として横浜港、清水港(静岡)、佐世保港(長崎)、八代港(熊本)、本部港(沖縄)、平良港(沖縄)の6港を選定した。
国土交通省は昨年末に「官民連携による国際クルーズ拠点形成計画書」と題したクルーズ船社と港湾管理者の連名での事業計画の募集を開始していた。
今回の選定はその募集をうけてのもので、評価の結果、応募のあった6案(6港・4船社)すべてが国際クルーズ拠点として認められる形となった。
今後、クルーズ船社と港湾管理者の連名で提出した事業計画に基づき、2019~2020年を目処に必要な整備をハード面およびソフト面から進める。
今回の国際クルーズ拠点のスキームでは、クルーズ船社に対して投資を促し、投資の見返りとして投資対象施設の岸壁の優先利用権を15~20年間にわたって与えるなどの施策を通し、政府の掲げる「2020年に訪日クルーズ旅客500万人」の目標達成を狙う。
国際クルーズ拠点に選定された6港と、連携するクルーズ船社名は以下のとおり。
◇ 横浜港
・連携クルーズ船社は郵船クルーズとカーニバル・コーポレーション ・施設運用開始は2019年 ・寄港回数目標は2025年に200回 ・大桟橋を郵船クルーズが飛鳥2の母港として優先利用 ・新港地区はカーニバルが日本発着クルーズの拠点として優先利用
◇ 清水港(静岡)
・連携クルーズ船社はゲンティン香港 ・施設運用開始は2020年 ・寄港回数目標は2030年に105回 ・ゲンティン香港傘下のクルーズラインが北東アジアクルーズの寄港地・発着地として利用
◇ 佐世保港(長崎)
・連携クルーズ船社はカーニバル・コーポレーション ・施設運用開始は2020年 ・寄港回数目標は2024年に300回 ・カーニバルが東アジアのハブターミナルとして機能する拠点港の形成を目指す
◇ 八代港(熊本)
・連携クルーズ船社はロイヤル・カリビアン・クルーズ・リミテッド ・施設運用開始は2020年 ・寄港回数目標は2030年に150回 ・ロイヤル・カリビアンが九州の大型客船の受け入れ拠点として整備を進める
◇ 本部港(沖縄)
・連携クルーズ船社はゲンティン香港 ・施設運用開始は2020年 ・寄港回数目標は2030年に104回 ・ゲンティン香港が中国・台湾発着クルーズの拠点として整備
◇ 平良港(沖縄、宮古島)
・連携クルーズ船社はカーニバル・コーポレーション ・施設運用開始は2020年 ・寄港回数目標は2026年に310回 ・カーニバルが中国発着クルーズの主要寄港拠点として整備
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