ロイヤル・カリビアン社、海運業界におけるバイオ燃料の使用テストに成功

今週、ロイヤル・カリビアン・グループは、海運業界における代替燃料導入の取り組みにおいて大きな前進を遂げました。同社はヨーロッパで12週間連続のバイオ燃料試験を完了し、より低炭素なエネルギー解決策を見出す取り組みにおいて重要な段階を迎えました。ロイヤル・カリビアン・グループのジェイソン・リバティ社長兼最高経営責任者（CEO）は、これを代替燃料の旅における重要な瞬間と位置づけました。同氏は、この試験の成功により、同社のビジョンであるネット・ゼロ・クルージングの実現に一歩近づいたと述べました。

この間、ロイヤル・カリビアンのシンフォニー・オブ・ザ・シーズ（Symphony of the Seas）は、燃料の一部としてバイオ燃料を混合する試験に成功した業界初の船となりました。試験はバルセロナで行われ、同社は船内システムがすべての運航基準を満たし、品質や安全性に問題はなかったと報告されました。この試験により、バイオ燃料混合燃料は、ヨーロッパ中の船舶が使用できる信頼性の高い低排出エネルギー源であることが実証されました。

ロイヤル・カリビアン・グループは昨年からバイオ燃料の試験を開始し、この夏にはシンフォニー・オブ・ザ・シーズとセレブリティ・エイペックス（Celebrity Apex）の2隻に試験を拡大しました。これらのバイオ燃料は、廃油などの再生可能な原料を浄化し、燃料油と組み合わせることで製造され、よりクリーンで持続可能な代替燃料となります。このテストは、バイオ燃料の持続可能性を保証し、関連する排出削減量を検証する組織である国際持続可能性炭素認証（ISCC）の支援も受けています。

試験の成功を受けて、同社は今秋にも欧州航路でさまざまな種類のバイオ燃料の試験を継続する予定です。バイオ燃料を確保するため、同社はサプライヤーや港湾との提携を模索しています。この厳しい試みは、30年以上前に始まった同社の持続可能性の旅の最新章を描くものです。