シルバーシー・クルーズ、クルーズ業界初のハイブリッドエンジン搭載船を2023年に就航へ
- ロイヤル・カリビアン・グループのシルバーシー・クルーズによるハイブリッド船、2023年デビュー予定
- 燃料電池システム、バッテリー技術、液化天然ガス(LNG)を使用した「プロジェクト・エボリューション」と呼ばれる船級。
- 前クラスと比較して、2人部屋あたりの温室効果ガス排出量を全体で40%削減
- EEDIはIMOの要求値を25%上回る。
- Meyer Werft Shipyardとのパートナーシップで開発された世界初のプロジェクト
ロイヤル・カリビアン・グループの超高級ブランド、シルバーシー・クルーズは、2023年夏にクルーズ業界初のハイブリッドエンジン搭載船をデビューさせる予定です。プロジェクト・エボリューション」と呼ばれるこの新クラスの船は、燃料電池システム、バッテリー技術、液化天然ガス(LNG)を主燃料とするデュアル燃料エンジンなど、3つの動力源を用いて運航します。この画期的なアプローチにより、港に停泊している間、船内から排気ガスを出さないことが可能となり、これも業界初となります。
Project Evolutionは、港での排出量を削減するだけでなく、2名1室利用時の温室効果ガス排出量を従来の船級と比較して40%削減することを達成します。また、この船級は、国際海事機関(IMO)の要求するエネルギー効率設計指数(EEDI)を約25%上回る値を達成する予定です。このような持続可能性への取り組みは、革新的で環境に優しい技術の開発を支援してきたマイヤー・ウェルフト造船所とのパートナーシップによって実現されています。
主電源を補い、船舶のホテル負荷を担う燃料電池システム、よりクリーンな燃焼のLNG燃料推進システム、燃料節約に最適化したバッテリーバンクなど、先駆的な取り組みが行われています。また、新開発のマイクロオートガス化システム(MAGS)は、船内の廃棄物量を減らし、焼却処分の排出量を削減することができます。
ロイヤル・カリビアン・グループは、30年以上にわたって持続可能性に取り組んでおり、世界自然保護基金(WWF)や国連の「持続可能な海洋経済に関するハイレベル・パネル」などの組織と密接に連携しています。同社は、環境フットプリントの削減と世界の海洋保護活動の支援という意欲的な目標を掲げています。
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