旅行代理店のサイトで見つけた、3泊4日で1万円のMSCスプレンディダ横浜発釜山行の激安クルーズ。
あまりの安さにワクワク半分、ドキドキ半分で出かけた旅の乗船記の前編では、クルーズ船や船内設備とお部屋について、1万円クルーズの実際をお伝えしました。
3泊4日で1万円の激安『豪華』客船に乗ってみた(前編)<MSCスプレンディダ乗船記>
後編では、クルーズ旅の重要な要素の1つであるレストランを含む船内サービスについてどのようであったかをレポートしつつ、結論アリだったのかナシだったのかまとめをしたいと思います。
また、記事の最後にはこれから申し込めるMSCの片道クルーズについても紹介しますので、どうぞ最後までお付き合いください。
安さの秘密はどこに?検証!激安『豪華』クルーズの実際<後編>
前編で取り上げた
- 不安①:クルーズ船や船内設備がショボかったりしないか
- 不安②:条件の悪い部屋に割り当てられたりするのではないか
の続きです。
不安③:レストランや船内サービスが微妙だったりしないか
クルーズ旅の楽しさは寄港地観光だったり、船内エンターテイメントだったりと人それぞれあると思いますが、船のお食事も外せないですよね。
過去にセール価格のクルーズ商品において、「食事はコースディナーが利用できずビュッフェのみ」という条件が付いているプランを見たことがありますが、今回はそのようなことはなくメインダイニングの利用もちゃんと料金の中に含まれていました。
クルーズと言えば毎晩のコース料理!
これが含まれているのはポイントが高いです。
ちなみに申し込み時に、1回目 or 2回目で食事回の希望が出せるか旅行代理店に確認したところ、さすがにそれはできませんでした。
乗船日当日にチェックインの際にもらう乗船カードで食事の時間が確定したのですが、当初私たちは1回目(17:30~)が割り当てられていました。
時間を変更したい人はダイニング会場で手続きができるとのことだったので、2回目(19:30~)の時間のほうがよかった私たちは変えてもらいました。
席も相席ではなく2名掛けのテーブルでした。
とてもありがたかったです。
お料理は1皿1皿のポーションが小さめだったため、品数をたくさん選べたのがよかったです。
味については、正直感激するレベルとまではいかなかったですが、普通にはおいしかったです。
ある日の前菜
ディナー時に一緒にサーブしてくれるパンの種類がたくさんありました。
さすがイタリア船だけあってフォカッチャが一番おいしかったです。
そうそう、イタリアといえばピッツァですね!(あえてピザではなく・・・)
ビュッフェコーナーのピッツァの種類の豊富さは圧巻でした。
さすがイタリア船なピッツァ
レストラン以外の船内サービスについても、特に不便に感じる点はありませんでした。
たとえ1万円クルーズであっても、キャビンは1日2回こまめにお掃除してくださいましたし、乗下船時のスーツケースの搬入搬出サービスの流れも想定通りでした。
日本出発ということもあり、船内の日本語サービスはとても充実していました。
船内新聞、レストラン・バーのメニューは全て流暢な日本語で書かれていましたし、船内放送、ショーのあいさつ、避難訓練も日本語で実施してくれました。
メニューが写真付きだったのはこれまで乗船した船の中で初めてだと思います。
せっかく日本語で書いてあっても、おしゃれすぎるメニュー名だと結局どんな料理かわからないこともあるので、写真があるのはとてもいいですね。
ある日のダイニングメニュー
レストランのウエイターさんは他の船同様、様々な国籍の方が従事していましたが、日本人クルーもレストラン内を巡回しており、時折日本語で質問しているお客さんも見かけました。
レストラン以外のパブリックスペースでも同じような感じでした。
また、日本語だけでなく、日本食があったのもよかったです。
朝食は海を見ながら優雅に納豆をいただきました。
外国船でも納豆が食べられる幸せ
番外編:1万円クルーズで旅行代理店はどこまでケアしてくれるか
今回のクルーズは、前編に書いた通り旅行代理店経由で申し込んでいます。
私は旅行が趣味というか、企画も含めて趣味なので、調べ物をしたり乗船チケットなどを印刷したりする手間や、何かあった時のトラブル対応をあまり負担に感じていません。
そのため普段は可能な限り個人手配をしていますが、今回は旅行代理店を通しているので逆にどのようなことをサポートしてもらえるのか気になりました。
結論を先に言うと、「1万円クルーズのケアは1万円分」と感じました。
例えばこんなことがありました。
- 申し込み当初、海側キャビンがすでにキャンセル待ちだったので、内側キャビンにしたが、その状態で海側キャビンのキャンセル待ちができるか確認したらすでにキャビンを予約している人は別キャビンのキャンセル待ちはできないと言われた。
- 乗船する船のパンフレットの送付をお願いしたら、こちらでは手配しないので自分でその旅行会社のサイトのパンフレット申し込みページから頼むように言われた。そこは確認済で、なかったから問い合わせたのに・・・。
「このくらいは旅行会社に助けてもらいたい」と希望するレベルをダメ元で相談したつもりですが、もし過剰な要求であったならすみません。(とりあえず先に謝る)
もちろん格安クルーズであることは重々承知なので、これらの対応ができないこと自体については全く不満はなく、そりゃそうだよな、という感じで受け止めています。
また、安いプランだからちょっと制限がかかっているのかなと思った体験もありました。
- MSCクルーズの予約番号が最終確認書類送時点まで教えてもらえず、前もって寄港地ツアーの検討ができなかった。そもそもちゃんと予約が確保されているのか不安になった。
- 最終確認書類が届いたら乗船チケット上の下船港の表記が天津になっていた。後日、釜山下船は区間乗船なので乗船してから自分で下船地をレセプションに申し出るようにと言われた。
例えば飛行機を使った格安旅行でも、オーバーブッキングしておいて最後に調整ということはあると思うので、もしかしたらそれに似た事情があるのかもしれません。
強いてリクエストするならば、今回のプランを掲載しているサイトのほうにあらかじめ予約番号は直前まで教えられないとか、区間乗船のため自分で下船の手配をしてくださいなどと書いてあれば安心できたかとは思います。
いろいろ書いてしまいましたが、少なくとも印刷された乗船券・バゲージタグやMSCのクルーズガイドの送付はしてくれたので、個人手配の時よりはもちろん楽でしたし、旅行会社だからこそ出せるお値打ちプランであったとも思うので総論では感謝しています。
下船した釜山港
まとめ
結局、激安『豪華』客船はアリかナシか?
大いにアリです!
私はこれがクルーズ乗船12回目で、そろそろそれなりに目も肥えてくる頃かと思いますが、今回のクルーズ旅がこれまでのものに比べて見劣りする点は特にありませんでした。
クルーズの日程、船内設備、サービスのどれをとっても満足度が高く、かなりお得な旅でした。
安さの理由は?実はこれが最安値ではなかった!
申し込み時点から下船まで、ずっと「なんでこんなに安いんだろう・・・?」ということを考えていたのですが、最後まで決定的な理由は分からずじまいでした。
今回参加したプランは、旅行代理店サイトでたまたま見つけたので、値下げをしてこの値段になったのか、もともとこの価格で売り出していたのかは不明です。
プランが横浜から釜山への片道クルーズのため、周遊クルーズに比べて比較的リーズナブルな設定になっているということはあるかもしれませんが、それにしても安すぎだと思います。
さらに出発2週間前くらいのタイミングで、もっと驚くニュースもありました。
なんとさらに安いプランが出たのです。
私が申し込んだところとはまた別の旅行代理店が、同じ乗船日で最終下船地の天津まで行く5泊6日のコースを9,999円(+港湾税25,000円)で発表しました。
休みの自由が利く人は直前割引は見逃せないですね。
今回のクルーズは他にも多くの旅行代理店が取り扱っていたようで、中には独自の船内ツアーや、船内に常駐の相談デスクを設けている会社もありました。
同じ船でも旅行会社によって付加サービスに幅があるので、船旅が初めての方や手厚いサービスを望む方は、どこから申し込むのかというのも重要な選択であると感じました。
おまけ:2020年に乗れる!MSCの片道クルーズ情報
今回乗船したMSCスプレンディダは冬に中東を経て、2020年はヨーロッパに行ってしまいますが、来年春~秋にはまた別のMSCクルーズがアジアにやってきます。
2019年に就航したばかりの新造船「MSCベリッシマ(MSC Bellissima)」です。
船内ではあのシルク・ドゥ・ソレイユのショーも見られるそうです。
今回の記事で取り上げたような片道クルーズも3本予定されています。
乗船日 日数 コース 2020年6月12日(金) 3泊4日 横浜→上海 2020年10月14日(水) 3泊4日 青島→東京 2020年11月22日(日) 4泊5日 横浜→神戸→上海気になった方はぜひ旅行代理店に問い合わせてみてください。
私は今回MSCクルーズの船に乗るのは初めてでしたが、とても気に入ったのでクルーズ中に上記の情報を調べて、実は船内で次の予約をしてしまいました!
日本から最新の船に乗れるのは大変貴重なチャンスだと思います。
今回は3泊4日で1万円の激安クルーズレポートの後編をお届けしました。
最初はどんな安さの秘密があるのか少々不安もありましたが、結果特に理由がわからないという逆サプライズで非常に楽しい旅でした。
今から来年のクルーズも大変待ち遠しいです。
ちなみに格安でないクルーズ旅行のお値段については、2019年のGWに乗船した海外クルーズについて別記事を書いています。
クルーズ旅行で実際にかかった費用を公開! <2019年GWノルウェージャンブリス編①>
もしよろしければこちらの記事もお読みください。
コメントを投稿する
コメントを書く