BRASIL MARU ×ぶらじる丸

以前からたかまるさんからご要望をいただいておりました、商船三井が昨年建造、就航させた世界最大級の鉄鉱石専用船（ＶＬＯＣ）「ＢＲＡＳＩＬＭＡＲＵ」（３２３０００載貨重量トン、１６０７７４総トン）のイラストをえびはらまなみさんから写真をお借りしてやっと描くことが出来ました。

これもまなみさんの走水で撮影された素晴らしい写真があってのもの。ありがとうございました。

一緒に同じ構図で先代の南米移民用貨客船「ぶらじる丸」（１０１００トン、１９５４年建造）も描いてみたのですが、総トン数で１６倍近く、全長で２、２倍近い差がある両船だけに絵で見ただけでもかなりのボリュームの違いが分かります。

ぶらじる丸のほうは完成時の大阪商船時代の塗装色で描いたのですが、なんとなく当時の絵葉書っぽい雰囲気に描けたかなと自画自賛（笑）

この船、現役を引退後は鳥羽で浮かぶ博物館として保存されていたのですが、１９９６年中国に曳航されて解体されました・・・・・・

と思っていたのですが、先ごろ中国の広東省、湛江市で海上パビリオンとして生き残っていることが分かり、船好きの間で大きな話題になっています。

mr. punipcruises

船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者
東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。
少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。
初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。
水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。
公式サイトはこちらからどうぞ
www.punipcruises.com

らつ子

2008-01-14 11:40

石川達三「蒼茫」の雰囲気そのままにぶらじる丸はサントス港を思い起こさせてくれました。
中国で存命ときいてうれしくなりました。
自画自賛は当然のこと、ポチ論！を捧げます！

こじ太郎

2008-01-14 15:57

鳥羽にあったぶらじる丸が現存していたなんて･･･驚きです。
実家には親父が残したぶらじる丸が中国へえい航される時の新聞の記事が残ってますが、
親父も現存していたと聞いたら喜んだことと思います。貴重な情報ありがとうございました。

えさみ

2008-01-14 19:40

初めましてえさみと申します、私たちの近辺の小学生の修学旅行コースに必ず入っておりましたブラジル丸が１０年程前に小学生に修学旅行の感想とブラジル丸の事を聞いたらもう無くなったと聞かされて残念に思いましたが現存しているとは驚きました。

縹渺

2008-01-14 20:15

お〜、ぶらじる丸って生きていたんですね！
名前はどうなっているんでしょう？

tak*ma*u0*07

2008-01-14 21:24

大阪商船の由緒ある（ぶらじる丸）の３代目！
はるばるブラジルに向け、処女航海の麗姿を見せて頂き、心から嬉しくなりました。
姉妹船もできますが、どんな船名になるのでしょう。笠戸丸、りおでじゃねいろ丸、など素晴らしいブラジルシリーズ船団ですね。
２代目無事に活躍中とのニュース！ＢＩＮＧＯ！
中国に感謝しましょう。

鉄軌星斗

2008-01-14 23:32

ＰＵＮＩＰさま
こんばんわ。
「ぶらじる丸」という船名がずっと引き継がれているのですね。素敵な話ですね。
船の世界ではよくある話かも知れませんが、鳥羽に係船してあったあの「ぶらじる丸」を思い出してみると、親しみのある船だけに何か特別な感じがします。
その２代目「ぶらじる丸」が中国で健在とのこと、うれしくなってきました！
湛江ですか。訪中時には北京ベースとなる私には遠いイメージがありますが、香港からならありですね（何が？）（笑）。
では、失礼します。

mr. punipcruises

2008-01-14 23:42

つえださん、３０年前と言うともうこの絵の二代目ぶらじる丸は引退していましたね。
サントスには移民たちが記した軌跡が数多く残されているのでしょうね。