箱根・芦ノ湖の遊覧船（前編）〜普通の船編

夫婦で、久しぶりに箱根に行ってきました。

ブログ仲間のキキさんに紹介してもらった、「星の王子様ミュージアム」や「成川美術館」「箱根関所」「杉並木」などなど、紅葉にはまだ早かったですが秋の一日、のんびりと箱根の名所めぐりを楽しんできました。

仙石原高原のススキの原が見ごろできれいでしたよ〜

そんな旅のレポートはいずれまた何かの機会ということで、このブログは基本「客船と船旅のブログ」なので 今回妻に呆れられ、嫌がられ、最後は「もう！いい加減にして！」と怒鳴られながらも撮影に奔走した芦ノ湖のユニークな遊覧船を２回に渡ってご案内します。

上の写真は「成川美術館」の庭園から見た、芦ノ湖の元箱根港。左の近世の帆走軍艦風の船がご存知 海賊船（本当は海賊船じゃないんですけどね）の「ロワイヤル」、右はパドルボートの「フロンティア」、その上を航行中のが、「第二こま」です。

近世ヨーロッパの帆走軍艦、アメリカの河川用外輪船、無国籍の近代遊覧船、そして日本伝統の赤い鳥居。見ようによってはめちゃくちゃシュールな光景です（笑）。

まずは、この芦ノ湖で９０年近い遊覧船事業の歴史を持つ、西武鉄道系の伊豆箱根鉄道の客船たちからご紹介します。

まずは芦ノ湖最大の２代目「十国丸」（３３７トン、１９８６年建造）双胴船です。
ブリッジの上が運動場のスタンド席のような階段状の展望デッキになっているようです。
真冬は寒いかも･･･

西武カラーのストライプがお洒落な「第二こま」（１３５トン、１９８２年建造）
双胴船ではないのでスタイリッシュな感じです。

河川に多く見られる水上バスのようなローシルエットの「神山」（４８トン）
芦ノ湖には低い橋があるようには見えないのでこの船型はあまり必要ないかと思うのですが･･･どこからかの転用かも知れません。
どうやら予備船としてずっと繋留されている様子。

双胴船の２代目「はこね丸」（２６５トン、１９８５年建造）

芦ノ湖の双胴船は１９６１年就航の日本最初の双胴船「くらかけ丸」にはじまる長い歴史を持っています。

「はこね丸」の出港風景。双胴船独特の船尾形状がわかります。

バックの黒っぽい和風建築は箱根関所で、数年前に完全復元されました。

この伊豆箱根鉄道の芦ノ湖遊覧船には実はあともう一隻、「はこね丸」の準姉妹船で「あしのこ丸」（２１４トン、１９８４年）も存在するのですが、時間と、妻のご機嫌の関係で撮影不可能でした（泣）

次回はヨーホー！ヨーホー！海賊船だぁ〜

何度も言うようですが本当は「海賊が乗っていた船」ではないのですけどねぇ