イタリア貨客船「ポルトフェライオ」

イタリア貨客船「ポルトフェライオ」

2014年5月17日 23:43
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mr. punipcruises

船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者 東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。 少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。 初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。 水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。 公式サイトはこちらからどうぞ www.punipcruises.com

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お待たせいたしました。根岸プールのスケールボート走航会のレポート

青函連絡船ファン垂涎の「十和田丸」と「空知丸」のツーショットシーンをお届けする前に、去年の暮れに初めてお邪魔した時にちょっとだけ見せてもらったこの船…

イタリアの沿岸航路用貨客船「ポルトフェライオ」PORTOFERRAIO(総トン数不詳、1942年建造)の姿をじっくりとご覧ください。

まずはドライドック(?)での画像

なにぃ〜? バルバスバウだぁ〜? フィンスタビライザーだぁ〜? バウスラスターだぁ〜? ポッド推進だぁ〜?

それがいったいなんぼのもんじゃい!…といった風情が素敵♪

このイタリアの貨客船、元は第二次大戦中に英国で大量に建造され、多くの連合国で使用された「フラワー・クラス」(米軍では「テンプトレス・クラス」と呼称)という小型哨戒艦(コルベット艦)の一隻で、アメリカ海軍の「アラクリティ」USS ALACRITYという名前で活躍していました。

戦後、イタリアに売却され、このような姿の貨客船に改造されて国内航路で使われていたようです。

このRC船のオーナーはその「フラワー・クラス」のプラモデルを購入…それをそのままコルベット艦として造るのでは面白くないということで、数年がかりでこの貨客船に改造…動力を入れてRCスケールボートとしてデビューさせたそうです。

ただしこれでもまだまだ艤装の途中段階で、完成まではまだまだ歳月が掛かるとのこと…

まるで浮かぶサグラダ・ファミリア教会(笑)

ばりじゅんの夕陽を浴びて旋回中の美しい姿

救命艇、木のベンチ、デリックポスト&ブーム、黄色いキセル型ベンチレーター、細部にまでこだわった素晴らしい出来栄えです。

見れば見るほど感心してしまいます。

もちろんこんなマイナーな船のGA(一般配置図)など手に入るわけもなく、これらの造作はオーナーが全て現存する数少ない写真をもとに自作されたとか…

すごい! すご過ぎです。

「十和田丸」とのツーショット

こうして航海していると本物の船にしか見えません。

やがて日も暮れかけて、デッキに美しく灯が灯りました。

いよいよ特設の桟橋に接岸です。

カメラを桟橋の上に置いて撮りました。

伊豆諸島あたりか瀬戸内海あたりのどこかの島の桟橋のような風景です。

この画像だとシアーの強さがよく判りますね。

う〜ん、船は最高なんだけど、やっぱり背景がねぇ〜

これでどうだっ!

この時、水面とわたしのカメラの底部は2センチも離れていません。

カメラを構える二の腕は完全に水面に接しています。

ちょっと手を滑らしたらすべてがパーのきわどい撮影でした。

デッキの壁に反射して映る白熱灯の灯りが古き良き時代の船旅のノスタルジアをそそります。

やがてゆっくりと離岸していきました。

再び桟橋に着岸…もういちど「十和田丸」とのツーショットをどうぞ

「ポルトフェライオ」は72分の1、「十和田丸」は鉄道模型のHOゲージに合わせて80分の1なので、ほとんど同じような縮尺と言っていいと思います。

ポルちゃんの引退がいつなのかよく判りませんが、貨客船としての就航は1948年、「十和田丸」の就航が1966年…

同時期にこの地球上に存在していた可能性の強い日欧の全くタイプの違う貨客船のコンビネーション・ショットです。

赤と青の舷灯の灯りがきれいです。

だいぶ暗くなってきてそろそろ撮影も限界かな?

最後は奇跡的にクリアーに撮れた真っ暗な中での夜景ショット

オーナーさん、いろいろ撮影させていただき、ありがとうございました。

コメント

17
ゲスト
2014年5月18日 00:07

すごいねぇ・・・! 「バリ順」お気に入りのようで様で・・・(=o=;)

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月18日 00:14

ふねきちさん、「ばりじゅん」気に入りました(笑) でもよく意味が分からない… 床屋さんがバリカンを使う順番のことですか?

ゲスト
2014年5月18日 00:22

「ようで様で」と書いてしまっていた・・・ ごめんなさい。

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月18日 00:35

ふねきちさん、全然気が付かなかった(汗) でもLINEでしょっちゅうそういう間違いをしている人を知っているので平気です(笑)

ゲスト
2014年5月18日 01:02

へぇ〜そんな人いるんですかねぇ! きっと、予測変換にお任せで、あわてて送信ボタン押しちゃう人なんでしょうねぇ! ギクッ!川崎方面から視線を感じるぞ・・・(=o=;)

ゲスト
2014年5月18日 11:17

こんにちは(^-^)/ 本物の船のようですね。 特に夜景は、夜闇に浮かんでいるようです。 \(^o^)/

ゲスト
2014年5月18日 11:31

きれいに撮れてますね。さすが、わたしが動画を撮っているとき、前を大胆に横切っていっただけのことはあります(悪魔笑) ( ;¬_)ジーーーッ

ゲスト
2014年5月18日 13:01

こんにちは。 綺麗な船ですねぇ〜。 本物みたいですね。 カッコイイですね。 ナイス! 僕が打ちました。

ゲスト
2014年5月18日 17:42

なるほど、こういうものだったのですか。 期待通りのすばらしい模型です。 それに、目のつけどころはサスガ。

ゲスト
2014年5月18日 18:43

この船は知る人ぞ知る 標的船か?当たり屋か?と言われるほど 他の船から次々とぶつけられ・・・・・ 私が知ってる範囲で4〜5回。 (そのうち1回は私ですが) その都度、オーナー「荒くれ船長」さんが 星明子状態になりながらも懸命に修復作業を施し 今に至る涙ぐましい船だったりするんですよ。

ゲスト
2014年5月19日 18:54

小さな船でも、このスケールだと迫力ありますね〜、本物みたいですばらしい!! な〜んちゃって船模型を粗製乱造している私とは 異次元の世界ですが・・・汗・・・汗・・。

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月19日 23:16

かっくん、この船も「十和田丸」も「空知丸」も夜景は本当に美しかったです。 機会があったら一度見に行かれるといいですよ。

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月19日 23:18

ealisねいさん、ごめん〜ってば〜(泣) てっきり普通のカメラで撮っているのだとばっかり思ってた。 でも、こんどあのときの動画見せてね(笑)

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月19日 23:20

フネ双子くん、本物の船みたいに見えるでしょう。 関西にもこうしたRCスケールボートの愛好会があるみたいですから見に行かれるといいですよ。

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月19日 23:22

ARCadiaさんのようなクラシック客船ファンにはたまらない作品かも… 見れば見るほどほれぼれする作品です。

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月19日 23:27

Keiichiさん、え〜!この船、そんなかわいそうな船だったんですか〜 そのけなげさにますますファンになっちゃいそう(笑) それにしてもこの日はあんな人が青函連絡船を操船していたというのによく無事だったもんですね〜

mr. punipcruises
mr. punipcruises
2014年5月19日 23:35

s4s*s4s*1さんのような小さな模型もこうした大きめの模型もそれぞれ製作者の船に対する愛情が溢れんばかりに感じられてどれもこれも素晴らしい船たちだと思います。 どっちもわたしには無理ですけどね(泣)

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