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今後もクルーズ船業界は試練が続く?
梱包された大量のゴミを搬出するクイーン・エリザベス号

今後もクルーズ船業界は試練が続く?

2020年3月24日 12:36
jun

mr. jun

子供の頃は世界を回る船乗りを夢見ていましたが理数系と意志が弱く早々に断念、一般企業で事務屋をやっていました。 初めてのクルーズは2007年のギリシャ・エーゲ海3泊4日クルーズでしたが、目覚めたのはその6年後、飛鳥Ⅱ「クリスマスワンナイトクルーズ」に乗船してからで、その後は年に数回楽しんでいます。

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新型コロナウィルスとは全く関係の無い病で今月初めから数日前まで入院していた私。

入院前から飛鳥Ⅱとぱしふぃっく・びーなすのクルーズ中止発表は承知していたものの、すでに予約済みで退院後の最大の楽しみだったにっぽん丸の沖縄・奄美クルーズが入院中に中止になったと聞いてガッカリ。

改めて、新型コロナウィルスの猛威を知ったところですが、よくよく考えてみると船の歴史に感染病との闘いはつきもの。

帆船の時代であった14世紀や16~17世紀にヨーロッパで大流行したペストでは乗組員の多くが病に罹って航行能力を失い洋上を漂っていたため幽霊船といわれた船が結構あったようですし、到着した港で感染している船員が居ると分かり入港を拒否されて長期間の沖待ちを強いられた船も多かったようです。

また、19世紀に発生したコレラの感染を世界的な大流行にしたのは帆船から蒸気船となって各段に航海日数を短縮した商船の往来が一つの要因ともいわれているそうです。

そんな船の歴史の中でも、今回の新型コロナウィルスは新しい形の事件となるでしょう。

というのも、これだけ世界的な大流行となっているのにクルーズ船の運航休止は発表されても、外航フェリー以外のコンテナ船やタンカー等の外航商船の往来まで休止したというニュースは聞かないからです。

それだけ近年は商船での人の往来が激減している証拠ともいえますが、外航商船の運航を休止したら国の経済が疲弊するという問題とともに商船自体の衛生管理が徹底してきていて乗組員に感染者がほとんど出ていない結果ともいえないでしょうか。

現在の商船は、世界保健機関(WHO)の船舶衛生ガイドという指針に基づいて衛生管理を徹底している他、各国の検疫もほぼ同一基準になっているそうですから、19世紀のように商船の往来が感染症を広げるという事はまず無いといって良いのでしょう。

しかし、昨今のクルーズ船はmr.shibata氏もご指摘のように経済性重視で非常に大型化していますから従来の客船の常識を超える多数の人々が乗船し、その人々が各地を同じように観光して船に戻りますから、かつての定期客船の常識である港に着けば乗下船で乗船者が少しづつでも入れ替わるという事はなく、一旦、どこかの寄港地で感染者が出れば最終目的地までほぼ全員が一緒という事実が浮かび上がったのが今回のダイアモンド・プリンセス号でしょう。

それでは、今後のクルーズ船業界はどうなるのでしょうか、私の勝手な意見を書かせていただきますと、新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない限り全面再開はまず不可能でしょう。

そして、ウィルスの感染拡大が収まったとしてもこれまでと同じ条件でのクルーズ船運航は無理だと思っています。

まず、今後は、クルーズ船が寄港したどこかの地域で新型ウイルス騒ぎが起きた、あるいは、乗船客に感染症患者が発生したとしたら、どこの国も即座に、そのクルーズ船の入港を拒否するか全員を隔離することになります。

そのため、クルーズ会社も乗船客の衛生管理を徹底し、熱がある人や現症中の人の乗船、あるいは重大な持病のある高齢者の乗船を断るようになると思います。

一方、直ぐでは無いにしろ欧米各国のクルーズ船の衛生基準が格段に強化され、船医の増員と万一の場合の隔離病室の設置を含む医務室の拡大が求められる他、パブリックスペースや内側客室、バルコニーの無い部屋への飛行機の並みとまではいわないまでも強力な換気設備の設置を求められるのではないでしょうか。

その結果、改装してもその基準に到達しえない旧型船や改装資金の無い会社のクルーズ船の運航は不可能になり、大型化も抑制されると私は思います。

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