新造船の完成想像図

新造船の完成想像図

2019年12月21日 12:59
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mr. punipcruises

船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者 東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。 少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。 初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。 水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。 公式サイトはこちらからどうぞ www.punipcruises.com

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ここ最近、国内のフェリー会社各社から続々と古い船の代替や新航路の開設などによる新造船の発表が相次いで客船ファンとしてはとてもワクワクしています。

どこの会社もメディアに発表する際は造船会社で用意してくれたCGによる完成予想図を公開するので、それを見て我々船ファンはどんな船なのか想像するわけなのですが、やはりコンピュータが描いた無味乾燥した絵では出来上がって実際に航海している雰囲気は伝わりきれない気がします。

そこで私はその発表されたCGを基にして類似しそうな船をベースにその船が実際に就航したらこんな感じなのかなぁと言うイラストを描いてネットで逐次公開しております。

う~ん アホなことをやってるなぁ(-_-;)

例えばこの船

つい先日発表になった宮崎カーフェリーの神戸〜宮崎航路のこうべエキスプレスとみやざきエキスプレスのリプレイスで2022年の就航を目指して内海造船で建造するようです。

メディア発表は側面図のみのCGで、見ると白と赤のツートーンの塗り分けが船首から船尾にかけて斜めに切り上がった形という大胆なカラーリングになっているのですが、それ以上に驚いたのはアックスバウと言う斧のような形状をした独特の船首構造です。

私の知る限りでは長距離カーフェリーではこの船首を採用した船は無く、他のフェリーでも下田〜伊豆諸島航路のフェリーあぜりあしか知りません(もしかしたら他にもあるかもですが…)

とりあえず自分で撮った現行のこうべエキスプレスの写真を基にフェリーあぜりあの船首を参考にして神戸三宮フェリーターミナル停泊中の姿を描いてみました。

次に奇しくも発表が宮崎カーフェリーと同じ日になった名門大洋フェリーの大阪〜新門司航路の二隻のフェリーのリプレイス

同社に四隻フェリーがあるうち、私が先日新門司から乗船した第一便、フェリーふくおかⅡクラスの二隻の代替(三菱下関建造)なのですが、1万トン足らずの総トン数から一気に1万5千トンと大型化を図っています。

瀬戸内海航路独特の上部車両後半壁面のずらりと並んでいた開口部がなくなってのっぺりしているのも特徴です。

この絵もやはりまだ新しい残りの二隻のうち、大阪湾で先日自分で撮影したフェリーおおさかⅡの写真を基に描きました。

少し前には既存航路の代替では無く新規航路に投入と思われるフェリーも発表になっています。

まだ正式に航路は明らかになっておらず、造船所が新日本海フェリー向けに三菱長崎での建造を発表したと言う段階ではありますが、公開されている222mと言う長い船体やいかにも乗船の少なそうな上部構造物の形状からしておそらく数年中に同社が新規開設を計画している横須賀〜新門司航路の船だと思われます。

イラストは今年の初夏に新潟から小樽まで乗船した同社のあざれあが同じ垂直の船首を持つのでそれをベースにし背景に横須賀沖の無人島の猿島を配して描きました。

さらにその前には以前から噂されていた燃料にLNGを使用すると言う日本で最初のフェリーが正式に発表になって話題を呼びました

商船三井系のフェリーさんふらわあが大阪〜別府航路のリプレイスで就航させる船(三菱下関建造)で、LNG燃料もさる事ながら瀬戸内航路ではおそらく最大の船になるのではないかと言われ話題になっているています。

船名も現在のさんふらわああいぼりとさんふらわあこばるとを引き継ぐ形で、商船三井のルーツのひとつである大阪商船や関西別府航路の老舗の関西汽船での伝統の船名をつけて、さんふらわあくれないとさんふらわあむらさきを名乗ると発表され、さらに往年の船ファンの間では盛り上がっています。

最後に数ヶ月前の話ですが、長いあいだ東海汽船の伊豆諸島航路のフラッグシップとして君臨し、夏の納涼船としても活躍してきた貨客船さるびあ丸 もついに引退することになり同社からリプレイスの新造船が発表になりました

この船は数年前に同社でデビューした橘丸と共通設計の姉妹船である事が事前に分かっていたので、その大雑把な外観を事前に描いておいた上で待機、発表当日レストラン船ヴァンテアン船上で行われたライブ配信を見ながらカラーリングや細部を仕上げ、発表僅か一時間後にSNSでアップした作品です。

先日、下関の三菱造船にこの船の進水式を見に行き、絵がほぼ間違っていない事が分かってほっとしました。

手前に描いてあるのはやはり来年6月にさるびあ丸 と同時デビューする、川崎重工神戸が米ボーイング社のライセンスで26年ぶりに建造し、さるびあ丸 と同時にデビューする同社のジェットフォイルのセブンアイランド結です。

こちらも現行の同社のジェットフォイルの写真を基にして描きました。

こんな感じでここのところ年季が入ってきた国内の客船、フェリーのリプレイスもだいたい一段落、あとはジャンボフェリーが2022年就航と言われるその発表を待つばかりです。

やっぱりニャンコの顔を船首に描くのかなぁ=^_^=

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