Cruisemansクルーズ旅行の口コミ・予約サイト
日本で造られたカーニバル・クルーズの客船

日本で造られたカーニバル・クルーズの客船

2006年7月31日 23:57
punipcruises

mr. punipcruises

船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者 東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。 少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。 初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。 水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。 公式サイトはこちらからどうぞ www.punipcruises.com

プロフィールを見る

いまやクルーズ客船会社のカーニバルといえば、老舗のP&O/プリンセスグループ、キュナード、コスタ、ホランドアメリカなどの客船会社を次と飲み込んで成長を続ける、巨大資本ですが、

本体のカーニバルクルーズはアメリカ東西海岸とカリブ海が中心のクルーズに専念していて、海を渡って日本にやってきたことは、わたしの知る限りでは一度もありません。

でもあの赤白青のド派手なファンネルマークを日本の港で披露したことがあるんです。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

1977年の秋ですから、今を去ること30年近く前、ある大型客船が神戸港にやってきました。

その船の名はS・A・バール(32697トン、1961年建造)
元はイギリスユニオンキャッスルラインの南アフリカ航路の定期貨客船トランスバール・キャッスルで、その後、サフマリンと言う会社に移籍してこの船名を名乗っていました。

ちょうど商船三井の2代目あるぜんちな丸を大きくした感じの均整の取れた美しい船です。

神戸では川崎重工神戸造船所のドックに入渠、なんとそこでクルーズ客船に大改造されることになったのです。

依頼主はまだそのころ中古客船を買ってクルーズしていた新進気鋭のカーニバルクルーズ。

ちょうどそのころ神戸を初めて訪れた船好き少年だったわたしは、中突堤の関西汽船の乗り場から今のモザイクの先あたりで工事中だったこの船を目撃しています。

もうほとんど出来上がっている状態であの赤白青の巨大なファンネルが神戸港に聳え立っているのをいまでも鮮明に覚えています。

で、出来上がったのが上の絵にあるようなクルーズ客船フェスティバール。

ふつう美しい船を大改装するとどうしようもない船が出来上がったりするものですが、われらが川崎重工、オリジナルのイメージを崩さず、なおかつ華麗なクルーズ船らしく、いい仕事をしています。

でもなんでクルーズ船なんか作ったこともない、はるか極東の造船会社にこんな大きな船の大規模な改装工事の依頼が入ったのか当時から不思議でなりません。

ここで造ったさんふらわあを見て、カッコいいと思ったのかなぁ?

いずれにしろこの船はカリブ海で大成功!カーニバル躍進の原動力となりました。

しかしながら、その後この会社は中古船はやめて、ティシュケースのような新造船ばかりになり現在に至っています。当然、川崎重工に海外からクルーズ客船改装の依頼は入らなくなってしまいました。残念

ちなみにこのフェスティバールのころの同僚船でカルニバールという船と言う船があります。横浜・神戸でおなじみ、ピースボートのトパーズの壮年期の姿です。これも何かの因縁かな?

コメント

8
ゲスト
2006年8月1日 15:23

川崎重工の神戸で改装してるの、私も見た記憶がありますねえ。30年前になるんですか。笑 インデペンデンスだったか、コンスティチューションだったかもハワイに行く前に神戸で改装してましたよね。 客船改装営業、気合が入ってたんですかね。 客船建造の勉強だったのかも。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年8月1日 16:58

saillargeさん、そういえばオリエントオーバーシーズラインがあの2隻を買って香港からハワイに回送する途中にどっちかが神戸で工事を受けていましたね。すっかり忘れていました。たしかフェスティバールよりあとだったと思います。残念ながらわたしは見ていません。

ゲスト
2006年8月1日 17:25

1979年、FESTIVALEが改装され、その後にINDEPENDENCEが改装されました。 私も見に行きました。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年8月1日 19:04

skyblueさん、ありがとうございます。この2隻の神戸での写真をお持ちでしたらぜひアップして下さい。お願いします!

ゲスト
2006年8月6日 18:39

あいにく写真は撮ってないです。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年8月6日 23:20

skyblueさん、調べていただいてありがとうございます。またよろしくお願いします。

ゲスト
2006年12月23日 12:47

当時撮った写真をトラバしました。かなり劣化して変色した写真ですが、参考程度に見て下さい。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年12月23日 23:29

こじ太郎さん、トラックバックありがとうございます。貴重なお父様のお写真、拝見いたしました。あのとき自分が見た景色が甦ってきました。感激です。

コメントを投稿する

ログインしてコメントする
PUNIP CRUISES

このブログについて

PUNIP CRUISES

客船、クルーズ、フェリーなど船の旅に関すること全てを、自分で描いた船のイラストをメインにいろいろな角度からとりあげたブログです。

このブログの他の記事

ブログの一覧へ
#がんばれダイヤモンドプリンセス

#がんばれダイヤモンドプリンセス

今やTVのニュースで見ない日のない、プリンセスクルーズのダイヤモンドプリンセス 良い時は「豪華客船」と言う決まり文句で思いきり持ち上げるのに、何か問題があると叩きまくるマスコミと、それに便乗して勝手な事を言いまくる人達のコメントに嫌気がさして、大変な状況にある乗客、乗員の方々を応援しようとTwitterに #がんばれ…

記事を読む
ウッドバーニングアートの新作

ウッドバーニングアートの新作

かなりテキトーでおっちょこちょいの私は1日に何度となく探し物をしているのですが(自慢するな!)、先日、やはり画材関係の探し物をしていたら偶然、A4ぐらいの大きさの未使用のシナベニヤ板を発見しました! よし、これは神様が私に久しぶりにウッドバーニングアートをやりなさい!と言うお告げに違いない! と普段は神様なんかまるで…

記事を読む
ぱしふぃっくびいなすのギフト商品用イラスト

ぱしふぃっくびいなすのギフト商品用イラスト

![](embed:photo/92926) この春から日本クルーズ客船 ぱしふぃっくびいなすの船内ショップで販売されるギフト商品(チーズケーキとクリーナークロス)用のイラストです。 また発売になりましたらその商品写真をアップしますので乗船の折はぜひお買い求めください。 ところで、クルーズ好き、港好きの方は背景の港町…

記事を読む
商船三井客船広報誌「海」89号

商船三井客船広報誌「海」89号

![](embed:photo/89158) 1921年(大正13年)創刊のかつての大阪商船の広報誌「海」の流れを汲む、商船三井客船 にっぽん丸のリピーター向け広報誌「海」の89号が発刊になりました。 今回も前号に引き続き、私が表紙のイラストを担当させていただいております。 見ての通り、昇る朝日を背景にこちらに向かっ…

記事を読む
ピアノ ランド、もうすぐ横浜初来航!

ピアノ ランド、もうすぐ横浜初来航!

いよいよ一週間後の2月1日、バミューダ船籍の中国客船、ピアノランド MS PIANO LANDが「やっと」横浜港にやってきます。 もう西日本の港には昨年秋から入っていますが、関東にまで足を延ばすのは今回が初めて 7万トン足らずの中型クルーズ客船ですが、横浜港の初入港客船はこの船が最初なのでとても楽しみです。 もともと…

記事を読む
さんふらわあの系譜

さんふらわあの系譜

![](embed:photo/88267) 1972年の最初の「さんふらわあ」から最新の2代目「さんふらわあ きりしま」まで、28隻のさんふらわあシリーズ(RORO船を除く)を18のタイプに分け、デフォルメイラストにしてだいたい年代順に並べて描いてみました。 最初の船の名前はサブネームのつかない単なる「さんふらわあ…

記事を読む