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スカンジナビア・午後の曳航 <前編>

スカンジナビア・午後の曳航 <前編>

2006年9月1日 23:04
punipcruises

mr. punipcruises

船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者 東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。 少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。 初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。 水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。 公式サイトはこちらからどうぞ www.punipcruises.com

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ついにその日がやってきました。

もし見に行かなかったら、船好きであり続ける限り一生後悔すると思い、この目で彼女の旅立ちを確かめるために思い出の地、西伊豆を訪れました。

7時に東京を発って、10時半ごろ、現地に到着。

スカンジナビアの全景を斜め前方から望める絶好のビューポイントの道路は一目見ようという見物客とそのクルマですでにいっぱい。(1枚目と2枚目の写真)

わたしはとりあえず車窓から写真だけ撮って、一番好きな斜め後姿が望めるいつものお土産やさんの駐車場へ

スカンジナビアをじっくり見ると、桟橋と船を結ぶタラップもはずされ、船を固定していたチェーンも全て撤去、2隻のタグボートが寄り添って、出発準備が整っています。

しばらく見たあと、そこから徒歩でスカンジナビアの入り口へ。すでにセレモニーの準備をしていました。

もとのチケット売り場あたりでは地元の子供たちが色とりどりの風船を持って待機しています。

この子たちのなかにはお父さんお母さんがこの船でブライダルを挙げたという子もいるかもしれませんね。

セレモニー自体はまったく興味がないので、少し離れた河口のベンチで時間になるまでスケッチをして過ごしました。

美しい船の姿をいつまでも記憶にとどめるのはやはり写真ではなくスケッチが一番。

やがて運命の時。2006年8月31日正午がやってきました。

桟橋には新しいこの船のオーナーとおぼしき外国のかたの姿と風船を手にした子供たち。

上空には5機の取材ヘリ。近くの路上には見物客のクルマの路上駐車の列。海上には数隻のヨット。チャーターされた遊覧船ちどりもやってきました。

ひそかに期待したオーシャン・プリンセスの姿はありませんでした。

タグボートの汽笛の合図とともにもやい綱がはずされ、スカンジナビアは36年ぶりにゆっくりと動き始めました。

<明日の後編に続きます>

コメント

16
ゲスト
2006年9月2日 00:49

華やかなセレモニー・・でも寂しさは隠せませんね。。。?(;_:)

ゲスト
2006年9月2日 11:46

和歌山沖で沈没したそうです。 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060902STXKG002202092006.html

ゲスト
2006年9月2日 12:10

私も沈没のニュースを見て書き込みに来ました!びっくりです。

ゲスト
2006年9月2日 12:18

今、お昼のニュースで曳航途中に浸水が酷く沈没した事を知りました。こんな最後になろうとは、とても残念です。最後に多くの人に惜しまれながら見送られた事は、この船にとっても良かったですね。永遠の旅立ちになってしまいましたが、日本の海に沈んだという事は、この船も日本を離れたくなかったのかもしれませんね。今後は、ダイビングスポットにでもなるのかな?浅いところなら良いですけどね。

ゲスト
2006年9月2日 13:03

Punipさん、危惧してたことが起きてしまいましたネm(__)m、↑黄龍さんのコメントと同感です。「後編」を書きながら泣いておられるンじゃないですか?

ゲスト
2006年9月2日 13:08

し、沈んじゃったねっ(&gt_&lt)無理して見に行って良かったですね。

ゲスト
2006年9月2日 16:53

あのう、今ニュースで見たのですが沈没したそうですね。びっくりしました。

ゲスト
2006年9月2日 21:21

ほんと〜に「さよなら」に、なってしまったんですね (&gt_&lt) ↑黄龍さんが代弁して下さってます。水深72mらしいです、観光ダイビングでは無理ですね。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月2日 23:07

皆さんがコメントを寄せていただいたおかげで後編を書く気になりました。ありがとうございます。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月3日 22:13

skyblueさんのコメントでこの事件をはじめて知りました。ありがとうございました。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月3日 22:16

sanakoさん、本当につらい出来事です。曳航すべきではなかったのです。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月3日 22:18

黄龍さん、出港のときのこの船の様子を見ていても日本を離れたくないと言うこの船の意思のようなものが感じられました。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月3日 22:19

じゃむオジさん、「後編」はなかなか書くことが出来ませんでした。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月3日 22:21

SAKURAさんにもこの船にはいろいろな思い出があるんでしょうね。地元の方々もかなりのショックだと思います。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月3日 22:23

みねさん、北海道からコメントを寄せていただきありがとうございます。全国ニュースになっていたんですね。

punipcruises
mr. punipcruises
2006年9月3日 22:25

堕天使さん、たしかに72メートルの水深では一般ダイバーの潜水はほとんど不可能です。もっと浅かったとしても、わたしは潜ってみたくないです。

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