
PL107「宗谷」&5003「しらせ」

mr. punipcruises
船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者 東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。 少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。 初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。 水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。 公式サイトはこちらからどうぞ www.punipcruises.com
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今月はじめ、2度目の南極行に旅立っていった海上自衛隊の砕氷艦5003「しらせ」
出港前に ほんの少しだけ艦内見学をする機会を得、しかもそのあと同じ東京港の船の科学館に保存展示してある初代の南極観測船PL107「宗谷」を見学することもことになったため、2隻の南極観測用の船(艦)の違いをつぶさに確認することが出来ました。
「宗谷」は1939年に耐氷貨物船として建造され、1957年に南極観測用の砕氷船に大改装されたもの
一方、「しらせ」はご存知のとおり昨年竣工したばかりの最新型
想像はしていたものの、この2隻の50年以上(建造されてからだと70年以上)の違いはかなりのものがありました。
それはまるで昭和40年代のトヨタ・パブリカと最新型レクサスLS600h(「しらせ」もある意味ハイブリッドなので・・・)の違いかな?ちょっと判りにくい比喩ですが・・・
もちろんどちらが魅力的か?というのは全くの別問題です。
ここに掲載した写真は全て同じ日に撮影したもの・・・全て左が「宗谷」、右が「しらせ」です・

船体中央部
ちなみに「宗谷」は海上保安庁の所属、「しらせ」は海上自衛隊の所属です。

それでは船内に入ってみましょう。
「しらせ」のは長さに較べて船幅が異様に広く、しかもその幅一杯に取っているので、7〜8万トン級の客船のブリッジにいるような感じです。
それに較べて「宗谷」は戦前の内航貨物船そのもの

操舵輪付近

ブリッジから見た船首
幅の違いはあるものの、ブルワーク、キャプスタン、カーゴハッチなどなど、基本的なつくりは一緒ですね〜

造船所のプレート
うわっ〜 違いすぎ!

公室・・・「しらせ」も決して広くはありませんでした。
数ヶ月前に船橋港で見学した先代5002「しらせ」の公室のほうがずっと広かった気がします。

科員室・・・「宗谷」は3人部屋、いっぽう「しらせ」は16人部屋。でも快適さは格段に違うのでしょうね。
「宗谷」のベッドに置いてあるガットギターが時代を感じさせます。
今の乗組員の皆さんはおそらくⅰ‐podなんかで音楽を楽しむのでしょう。

右舷後方から見た、煙突とマスト
ちなみに「しらせ」は並列2本煙突です。

後部ヘリ甲板
「宗谷」も意外と広く感じましたが、「しらせ」のような格納庫は存在しないため、シコルスキーS58型などの3機のヘリは甲板に剥き出しで積んでいたようです。
まだまだ他にもいろいろな写真を撮りましたが、このブログではこんなところでおしまい。
それにしてもわたしがこの2隻で一番違いを感じたのは・・・エレベーターの存在かな?
クルーズ客船のものとは全然違う、実用一点張りのごく地味なものでしたが、こういう艦に備えられていること自体がわたしにとって大きな驚きでした。
コメント
6件面白い比較大変参考になりますね^^
PUNIPさん、こんにちは。 宗谷なつかしいですね。いつも昔話ですが、昔?日本鋼管浅野ドックという造船所が瑞穂埠頭の横辺りにありました。「ふじ」や「しらせ」もここで建造したのではないでしょうか?横浜港内遊覧船「かもめ」に乗って入渠中の船を見るのが楽しみでした。海上保安庁時代の「宗谷」も時々、見掛けたような記憶があります。

STORMさん、こうしてみると、違う点も多いですが、共通するところもずいぶんとあります。 全く同じなのは船体に塗られたアラートオレンジの塗装ですね。

船おじさん、わたしは全然記憶にありませんが、そんなところに造船所があったのですね。 今のユニバーサル造船ですね。 港内遊覧船の「かもめ」も懐かしいです。
大黒埠頭側にケーブル船2隻(NTT-WE & kddi所有船舶)の専用桟橋がありますがご存知ですか? 以前はケーブル製造工場も新山下。新神奈川にあり(現、福岡へ移転)、横浜港は海底電線の拠点でした。掲載されているフェリー改造のWM号へは3か月ほど乗船経験あり懐かしく思い出しています。

kechibishiさん、もちろん知っていますよ。 「KDDIオーシャンリンク」は一度新港ふ頭で船内見学をしたこともあります。





