非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。
クルーズマンズではじめよう
私は、実際に寄港地でのシャトルバスの運行をしたり、自治体と本船の掛け渡しを行う立場におります。 まず乗船されている方からすれば「有料のシャトルが出ている港」、「無料のシャトルが出ている港」、「何も出ていない港」に分かれると思いますが、運行する側からの内情をお話しすると①自治体がその予算を使い無料で運行する港、②自治体、またはランドオペレーターが本船の要請を受けて有料で運行する港、③地元の商工会議所や商店街、または観光施設が自身の活性化を図るために運行している港などにわかれます。。シャトルの運行がある港の中で①と③は行政なのか個人なのかという違いはあれど間違いなく客船を誘致しているのはわかると思います。では②の港が客船を歓迎していないのかというと、そうではありませんし、そのシャトルだけが乗車賃を取っているかというとそうでもありません。シャトルバスの運行より新設のターミナルを建築したりその運営、港の歓迎行事にお金を回すことを優先している港もあります。また、高級船になるほど、そのシャトルバス運行費用を本船が負担しており、乗客の立場から見れば無料シャトルにみえているケースもあります。(ちなみに私が携わる船社で乗客にチャージする船はないです)。あと、私の憶測ですので聞き流していただいても結構なのですが①と③でも乗客に運賃をチャージしている船社もあるのかもしれません。そうなると、「シャトルが有料だから誘致に積極的ではない」、「無料だから頑張っている」というわけでも無いと思います。ちなみに、私が手掛けた出入港で秋田県はなかなか力を入れているなと感心します。県が主導で誘致事業を行なっているようなのですが、JRを取り込み客船ターミナルの前にクルーズ客専用の鉄道駅を作ったり、専用の列車を走らせたり。100人乗りの小型エクスペディションシップを秋田港に入れた時もその規模に手を抜くことなく出港時には大曲の花火で見送ってくれたのには感動を覚えました。
私はクルーズキャビンの販売もやっている傍ら故郷に外航クルーズ船が入ってきて故郷がクルーズで賑わって下さればと 外航クルーズ誘致の構成委員もクルーズへの感謝の意味を含めてボランティアベースで行っています。昨今は全国で外航クルーズ入港回数も増えてきてるので、観光庁、国土交通省産業港湾クルーズ室の方々とも様々な課題やクルーズで日本が元気になるには・・・そんな話合いを良くしています。その中で寄港地における無料のシャトルバスに関しては概してにカジュアル船は誘致して自治体が商店街や、港付近の駅などがある一番地までシャトルバスでワンコイン程度で乗車できる様に自治体が用意することが多いです。無料の場合はその自治体が特別予算計上し「次回も入港してもらいたい」とお金は全て自治体・・そいうった港はどちらかと言うと地方創生の名の元、大きな港ではなく、言葉は不適切ですが普段はあまり賑わいがない地方の港に多い様です。東アジア、日本は地中海、アラスカなどにはない全く異なるクルーズビジネススタイルができ上がりつつあり、これが吉と出るか凶と出るか・・いずれにしてもクルーズ船の入港で港付近が活況を呈して、元気になってもらいたいですね