
向い波(正面から来る波)を走っていたとすれば、船は船尾を中心軸として、船首を持ち上げるように波に乗った後、着水します。
即ち、船首側の方が大きく揺れます。仮に船首と船尾の部屋の距離が200mあったとすれば、船尾側に対し、船首側は18倍近い揺れを感じます。ただ本船の場合、小型ボートの様に波を受けて飛び跳ねる訳ではありませんので、船尾で5mm揺れを感じたら、船首では9cm程度の揺れを感じるかもしれない、という程度でしょう。
因みに上層階と低層階の揺れの量は、前後の動揺は同じですが、左右方向では船の重心点を軸に揺れますので、総合的には船尾から離れており、重心点からの高さも遠い【船首・上層階】が最も揺れます。
対して追い波(船尾から追いかけてくる波)の中を走った場合、船尾側が浮き上がるように走りますので、今度は船尾の方が揺れます。ですが、正面から波を受け止める向かい波と違い、船の進行方向と同じ方向を進むのが追い波ですから、衝撃を感じることも無く、ゆっくり波に乗ったり下りたりしますので、体感的には『揺れている』と感じにくいと思います。
従って、船の規模や性能で差はあるにせよ、総合的には揺れにくい部屋の順番は、低階層船尾<高階層船尾<低階層船首<高階層船首 となります。
