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クルーズマンズではじめよう
2017年GWのHISチャーター
チャータークルーズは3回乗りました。全てGWですが、2014年、2016年と2017年。結論から申しますと、2017年のHISによるCelebrity Millenniumは悪くなかったです。2018年と2019年のGWは、チャーターだらけになり値段も急上昇でしたので、チャータークルーズは使いませんでしたが、2017年は満足できるクルーズだったと言い切れます。
チャーターと通常の違い
チャータークルーズは基本的に主催者が船を乗組員付きで借り上げるクルーズです。日本では旅行会社が借り上げるケースがほとんどですが、海外でもいろいろな団体がチャーターをするようです。少し調べてみたらRoyal CaribbeanのWeb Siteにはチャーターのページもありました。
http://www.royalcaribbeanincentives.com/discover/ship-charters/
つまり、チャーターは主催者が思うように船を使えるクルーズなのです。したがって、主催者によって内容は大きく変わります。日本は旅行会社が借り上げるので、色があまり出ませんが、その旅行会社がチャータークルーズをどう扱いたいのかで良し悪しが決まるような気がします。
HISは慣れてきた!?
2017年のHISは前年2016年のCosta Victoriaから比べると学習効果というのかフィードバックというのか、判りやすく言うとチャーターに慣れてきた。と感じました。サービスという意味では「濃く」なく「薄い」のですが、これで十分という感じで、お節介的な干渉もあまりなく程よい感じでした。 写真はキッチンツアーです。出口で、ワインの即売会あり。
一つだけ問題をあげると、高知での港から街までの交通手段確保が出来ておらず、シャトルバス待ちで疲れてしまいました。事前の周知が悪いのかタクシーも港に入ってくるのは少なく、結局待つしかないという状況でした。
2019年GW
2019年のGWプランは、2018年のGWが終わったところから着手しました。詳細は、私のブログをみてください。それでも、GWのチャーターを予約する気にはなれませんでした。10連休になりそうだったこと。値段が高すぎたこと。更に、過去に行ったコースと同じようなコースばかりだったこと。この3つが主な理由で、私はFly&Cruiseでギリシャの島巡りを選びました。クルーズが一般化してきて、GWは初心者がチャーターに寄るお任せクルーズを試みる入門編になってきた感じあるのも、避けた大きな要因です。ただ、クルーズ人口が増えてくることは歓迎すべきことですので、初心者の方には、チャータークルーズはお手軽に参加できる敷居の低いクルーズですので、物怖じせずに一度チャレンジしてみてください。とアドバイスしたいですね。クルーズとは面白いもので、ハマるか、二度と行かないかどちらかになる場合が多いようです。チャータークルーズで少し不満があったとしても、面白かったと思えば次回は、一般クルーズを試してください。少し違いますから。
気になるチャーター
GWがチャーターの一番のターゲットでしょうが、最近のチャーターは以前に比べて各主催者の特色が出てきたと思います。旅慣れた経験者を狙ったJTBの世界一周は、年配者にとってはベストサイズのSun Princessを持ってきました。すでに出航しています。(SUNは良い船。個人的にも大好きです。)またジャパネットタカタがMSC BELLISSIMAでGWを外して(GWはHISが抑えました。)5回のクルーズをフルチャーターしたのは興味深いし、良いところを狙っていると思います。ターゲットが明確。クルーズ初心者、年配者、休みが自由に取れる人に定めて、超大型船を使って、リーズナブルな料金(決して安いとは思いませんが、込み込みで抜群の値段設定になっています。)で日本1周。やるなぁ〜って感じです。考えてみると、GWチャーターがスタートしたのも、まだ日本の乗客で巨大クルーズ船が埋まるのか判らなかった初期に、旅行会社がリスクをとって始めたものだったと思います。今回の世界一周も、GWを外した時期に超大型客船を持ってくるのも同じくチャレンジだと思います。2020年のGWはまたQueen Elizabethが来ますが、こちらはチャーターではなくCunardが直接です。(なぜ直接か。カラクリがありそうですので、また別途。)
まとめ
チャータークルーズの評判が悪いのは、船会社が悪いのではなく、主催する旅行会社がどれだけ目的意識を持って行っているのかが大きいと思います。旅行会社からすると大型客船を借りきるリスクが生じます。部屋を埋める力量が問われます。通常の代理店業務と比べて、売れない分を背負い込むハイリスクですから、当然ハイリターンを狙って来ます。今までのチャーターはリスク回避に走り、部屋を埋めることとコストを削減することに重点を置いていたのではないでしょうか。したがって、どのように楽しんでもらうかは船会社任せ。しかし、船会社はチャーターなので余計な口出しはしない。こんな悪循環になっていたのではないかと想像します。私の経験でも最初の2回(阪急交通社の最初のチャーター、Saphaire PrincessのGW2014年、HISの初期のチャーター2016年Costa Victoria)はお世辞にも良いクルーズとは言えませんでした。これが2017年にはかなり良くなっていた。ただ、今年のMSC Splendidaもひどかったとの噂がしきりですので、今後どうなるかわかりませんが、ジャパネットなどの異業種も入ってきたことで、サービスを競う時代が来ることを期待しています。