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クルーズマンズではじめよう
なぜ、今回のクルーズを選ばれましたか?
10年程前に旅した英国スコットランドのハイランド地方で氷河に削られた山々の圧倒的な景観を見て感激、フィヨルドの本場?ノルウェーのフィヨルドを見たいと思うようになりましたが、海外クルーズに行くなら地中海方面でしょうという声に押されて延び延びに。
ところが、昨年の秋、取り寄せたキュナードラインのパンフレットを見るとクイーン・ヴィクトリア号が8日間のフィヨルドクルーズを複数回実施すると分かって決断しました。
というのは、諸事情から2週間以上家を空けられない為で、前泊を入れた往復の日数を考慮するとぴったりでした。
キュナード・ラインの人気エリア
実際にご乗船されていかがでしたか?評価とご感想をお聞かせください。
お食事、ダイニング
ディナーは2回制のブリタニアレストランでしたが、事前に席が決められているため列を作って待つ必要が無く楽でした。
食事は前菜、サラダ、主菜、デザートの品をメニューから選ぶ形式ですが、初日に日本語メニューを頼むと翌日からは頼まなくても日本語メニューが出てきて助かりました。
食事の質も良くておいしく私どもは満足でした。
また、クイーンズルームのアフタヌーンティタイムはさすが英国船と思えるサービスの良さで大満足でした。
サービス、スタッフ
英会話が苦手な私がキュナードが気に入ったのは、スタッフと乗客の距離が程良く離れているところ。
ルーム担当のスチュワードやレストランの担当ウェイターも最初の挨拶が済むと笑顔と簡単な会話以外話しかけて来ないのでノンビリでき助かります。
それは、他のスタッフも同じで、会話を楽しみたい方や細やかなサービスを期待される方は少々物足りないかも知れません。
なお、一人だけ乗船していた日本人スタッフの方は非常に親切でした。
お部屋
海側バルコニー
海側バルコニーの机と二人用程度のソファーが付いている部屋でしたが、広くはないものの狭さも感じません。
部屋の清掃が昼前と夕食時の2回行われる為、清潔感も問題ありません。
ただ、大改装したというので期待したバスルームのシャワーは従来と同じ固定式のままで残念でした。
また、洗面所に備えてあるアメニティーは相変わらずシャンプー類、石鹸、シャワーキャップ、綿棒程度でした。
船内の施設、アクティビティ
朝食と昼食はほとんどビュッフェ形式のリドレストランで済ませましたが、品数が多い上に美味しいものが多く、時間帯によっては座る席を探すのが大変な事以外は満足でした。
また、毎夜開催されたロイヤル・コート・シアターのショーやコンサートはレベルが高く素晴しいと思いました。
寄港地での移動や観光についてお聞かせください。
サウサンプトン
ロンドン市内に前泊して、当日の朝、キュナードラインの送迎バスを頼んでいたのですが、指定された待合せ場所で待っているのに時間を過ぎても誰も現われず、場所を間違えたかと大いに慌てました。
30分以上過ぎて現われた係員によると、当日の送迎を頼んでいたのは私ども夫婦だけだったそうで、会社からは指定された時間枠内に行けば良いと言われていたとの事。
案内書を見ると確かに9時30分~11時30分の間となっていましたので間違いではないのですが、時間に細かい日本人はついていけません。
なお、サウサンプトン港まで乗せられた車はベンツの高級セダン車で、これも驚きました。
ベルゲン
船が世界遺産ブリッゲン地区の木造家屋群がある側の桟橋に着いたので歩いて行きました。
観光の中心地は木造家屋群から500m四方程度なので徒歩で十分だと思います。
なお、展望台の有るフロイエン山へのケーブルカー乗り場もその範囲ですが、その日はクルーズ船が数隻ほぼ同時に着いており乗り場は長蛇の列。
私たちは乗車を諦めて徒歩で登りましたが、道中の景色は良いものの予想以上に遠いうえ坂道の傾斜もハードで参りました。
クリスチャンスン
ガイドブックにも載っていない北の街なので期待していなかったのですが、見た目、大型船の通行は不可能と思うような狭い水路を抜けると風光明媚なきれいな街が有って驚きました。
ここでは丘の上から突然轟音が轟いてビックリしましたが、歓迎の礼砲でした。
エスカーションはバスで海が荒れると波が道路を覆い世界最凶の橋ともいわれるストルシャイスン橋や木造教会を見学しましたが、どこもちょっと荒涼感の有る北国の風景で楽しめました。
ガイランゲル
早朝、外を見るとすでにフィヨルドの中を航行中で風景は刻々と変わり、最後は断崖絶壁から流れ落ちる滝を見上げながらの航海で素晴しいものでした。
エスカーションはバスで山の中腹まで行ってからのハイキングを選択しました。
バスを降りた場所からはガイランゲルフィヨルドの最奥が眼下に見えて素晴しい景色。
そして登り始め坂た坂は、しばらく緩やかだったものの20分も登ると狭く急になり予想外の過酷さ。
高齢者が多いクルーズのハイキングと甘く見ていたツケを払わされました。
1時間半程登って着いた先は流れ落ちる滝を裏から見る、いわゆる裏見の滝でした。
周囲の風景もフィヨルドは見えないものの、スイスアルプスに来たような山岳風景で疲れが吹っ飛びました。
ただ、私たちが行った日はガイドも驚く程の晴天で大変良かったのですが、この周辺の天気は変わりやすく崩れると本当に過酷なハイキングになるそうなので、山歩きが好きな方以外はエクスカーションハイキングを避けた方が良いでしょう。
ハウゲスン
静かできれいな古い港町でした。
シャトルバスで10分程行ったところが中心部で数百mの通りに小洒落た商店が並んでいる以外は住宅地いった雰囲気、その商店街から少し歩くと綺麗な住宅街になっていてここは裕福な地域だと感じましたから、ゆっくり散策するのに良い街だと思いました。
なお、出港時に少年少女ブラスバンドのお見送りが有りました。
日本では珍しく有りませんが、欧米のクルーズでは初めての経験でした。
予約・手配に利用した事業者の対応や利便性はいかがでしたか?
昨年のクルーズを予約した際、対応する方によって少々話しが嚙み合わない事があったので、メールだけでのやり取りのため面識はないのですが何度か担当していただいた方を指名して乗船券のみを依頼しました。
その際、昨年のクルーズで支払った船上デポジットを使用してもらいたい旨連絡して了解してもらい、数日後にメールの添付ファイルで送られてきた予約内容確認書で割引を確認しました。
予約金は現金での振り込みのみということなので確認書が送られて来た数日後に銀行振込しましたが、ベストワンクルーズの場合、入金確認の連絡が無いので担当者に振込を連絡して確認メールをもらいました。
その後、ロンドンからサウサンプトンまでの送迎バスを追加予約し、手配が終わった旨の連絡を直ぐに受けましたが、残金の請求書が出発日の2か月前を過ぎても来ず、思わず督促してしまいました。
また、エクスカーションの予約に必要なキュナードラインの予約番号もこちらから問合せしました。
今回のクルーズは、どのような方にオススメですか?
出港後、しばらくすると霧が発生し、ちょっと楽しみにしていたドーバー海峡は何も見えず、翌朝の終日航海(北海)も霧の中で前途が不安でした。
ただ、ベルゲンに入港する数時間前から霧が晴れ、その後は船のスタッフの方が奇跡的と言った程、連日好天に恵まれて最高だったのですが、帰航時の北海はまた濃霧で何も見えませんでした。
周囲の方に聞いてもノルウェーフィヨルドクルーズは、天候に恵まれる事が少なく、日程の半分は雨や霧に遭うようですし、フィヨルドの風景も見慣れてくると感激度が薄れますから、手頃な料金とはいえないキュナードラインが初めてという方やクルーズ自体が初めてという方にはお勧めしません。
反対に経験者の方でしたら、フィヨルドの風景は素晴しいしので乗船する価値があると思います。
又聞きで恐縮ですが、濃霧でなければ雨や霧の日のフィヨルドも風情があって良いものだそうです。
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