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クルーズマンズではじめよう
クルーズインダストリーニュースというWeb Siteをよく見ています。
https://www.cruiseindustrynews.com/
このWeb雑誌のコンテンツの一つに新造船情報があります。
以下は、2019年のリストです。
Cruise Industry Newsの記事から
気になる新造船は、ベスト3は以下の3隻です。
Costa Smeralda コスタ最大の183,900トンであることも注目ですが、LNG燃料船であること。一般商船のLNG燃料化はなかなか進まない中にあって、クルーズ船はLNG燃料化ではかなりのファーストランナーだと思います。構造的にも推進力が電気のクルーズ船はLNG燃料に向いていますし、航路も特定できるのでバンカリングも比較的楽です。
Saga Discovery 50歳以上のシニアを対象にしたSagaクルーズは、私が将来乗りたい船会社の上位に位置していますが、その新造船です。いままでは、中古船にての事業運営でしたが、いよいよ新造船投入ですので、将来が楽しみです。
Ritz Carltonの新造船 こちらも最高級ホテルのRitz Carltonがクルーズ業界に進出する初の新造船です。名前も決まっていないようですが、どのような船になるのか楽しみです。 最高級クラスになるのでしょうから、乗れるとしてもかなり先。それまで頑張って働いてお金貯めます。
この雑誌の、新造船リストは、造船所だけではなく、発注金額も記載されています。以前三菱重工がAIDAの2隻を受注していた際に、この雑誌で発注金額を知りましたが、受注のためにかなり無理をしたことは明らかでした。工程は遅れに遅れ、結果大赤字で、大型クルーズ船から撤退を表明したのは残念なことです。
工程という視点で気になる新造船は、中国市場向けに作られたCosta Venezia。中国市場投入前の、処女航海でイタリアから中国に行くところ、来年のGWにJTBがチャーターして日本発の台湾行きが1航海だけ実現しています。イタリアが工程通りに巨大船を作り上げるのか?遅れるとGWクルーズはキャンセル?これも違うポイントで興味がある新造船です。
ちなみに、STXFranceもSTX本体の倒産で名前が変わっているのを最近見つけました。Chantiersとなっていますが、直訳はサイト(造船所?)Wikipediaによると、Fincantieriとフランス政府が50:50のようです。Fincantieriもイタリア政府の会社です。双方ともに、軍艦を作るための造船所の顔も持っていますので、欧州各政府の国家安全を維持するためのしたたかな技術維持戦略が見え隠れすると感じるのは、私の思い込みでしょうか?