晴海のクルーズターミナルから乗船のアザマラクルーズ日本発着
2020のオリンピックに向けての工事が進められている晴海の臨海周辺をぬけて、晴海のターミナルからの出港でした。
船に乗るたびにヘビークルーザーの方から情報を教えていただいておりますが、良くお勧めとなる、アザマラクルーズ。
なかなか日本も東京までやって来ることがなく、今年は春から何本か回すのでチェックしていましたところ、気にいるお値段で出ていまして、5月ごろ予約をしました。 ラグジュアリークラスではないが、プレミアムカジュアルよりは全体にちょっと、上のクラスのクルーズといわれています。 アザマラクラブクルーズがセレブリティの上のクラスとしてセレブリティクルーズにとりこまれ、3万トンクラスの船3隻で質の良いクルーズを回しているようです。
アザマラクエスト
今回はその中のアザマラクエストで日本回り14泊釜山寄りのコース。 日本での販売が少なかったらしく乗船してみると私達のほかには日本人乗客は4人。 半分スタッフのような、そしてアンバサダーと称する方とその友人、墨絵のアーティスト(船内で実演などしていた)で合計9人くらい。 乗客は6人でした。
あとはほとんど、アメリカとオーストラリアからの乗客。 他に、イギリスなどのヨーロッパや、メキシコ。 アジア人はとても少なかったです。
400人くらいの乗客に対して、200人のクルーと対クルー比が高く、小さな船ですので、非常にサービスが良かったと思いました。
スマートカジュアルがドレスコードで、フォーマルの日がなく、ホワイトナイトは大きなパーティでこの時は皆さん上から下まで白いものを着ます。 でも、どんなものでも白ければいいので、中には部屋のバスローブを着る猛者も。
昼間はブランドピカピカではなく、雰囲気の良い服装をしていらっしゃいます。 夜はちょっぴりオシャレになります。 でも、バフェであっても迎える側はLEDのキャンドルをともしたクロスのかかったテーブルにちゃんとしたグラスがならんでいました。
なんとも良い雰囲気  ウェルカムドリンクは勿論、フルートグラスのシャンパンやミモザ。 乗ったすぐは、今までの大き目や装飾の多い船と比較してしまい、こじんまりとした階段や、各所に飾られたプリザーブドフラワーが気になったりもしましたが、日が経つにつれ、スタッフやほかの乗客たちとのやり取りや、寄港地でのサービスなども本当にゆきとどいていて、どんどん居心地がよくなっていきました。
今までの船旅でもそうですが、乗船して2.3日もすると、すっかり今乗っている船に夢中になってしまいます。 基本のアルコール類、ビール、ワイン、スピリッツ、カクテルやソフトドリンクはインクルードです。
どこかで腰を下ろせば、すぐにどこからともなくウェイターが現れ、何かお飲みになりますかと迫ります。 昨今、はやりの巨大客船と違い、大きな映画スクリーンも巨大シアターも、ロボットバーもなければバーチャルウィンドウもないし、そのほかのいろいろな設備もごく少ないです。
3万トンの大きさですから、乗客も少ない。 でも小さいから揺れるかと思えば、驚くほど静かで出航の滑らかな速やかさは眼をみはるほど。
あっという間に港を離れていきます。 夜も静かだし、寄港地への到着もいたって、すみやか。 早く着いて、出航時間も正確、時には早めに出発することも。 今までラグジュアリーラインの経験がクリスタルシンフォニーのリポジショニング寄港地なししか経験がないもので、今回の旅は説明しがたい心地よさでした。
一言でいえば、必要なものやほしいサービスが、思ったとき、必要な瞬間にちゃんと先回りされて用意されていると、感じました。 それでも、アザマラ経験の多い方からはこれでもだいぶ変わったとの声も聴きました。
アザマラのサービスとは?
スタッフとの距離もとても近く、キャプテンをはじめとする上級オフィサーが何時もあちらこちらにいて、挨拶をしたり乗客に声をかけたりしています。 ヘビークルーザーな馴染みのお客様へのサービスかと、思っていましたが、私達にもお声がけがあり、まるで乗客全員と親しくなろうとしているように見えるくらい。  寄港地でも下船時に上級オフィサーが見送ってくれます[/caption]
メインシェフもいつもバフェやレストランに出てきてお客の様子を見たり、食事をもってくれたり、お勧めしたり大忙し。
キャビンスチュワードやテーブル付きのウェイターなどと親しくなることなどは当たり前ですが、そのほかの上級のスタッフとは挨拶するくらいで、こんなにあちこちで会ったり、話しかけられたりされるのは初めてのことでした。
寄港地で 下船時に上級オフィサーが見送ってくれます
そして乗客もアザマラのリピーターが多く、スタッフとも顔なじみで、色んなスタッフの 近況を聞いたり、まるで親戚の集まりのような感じです。 こじんまりとした船内も親戚か知り合いの大邸宅にホームステイしているような気分になってきます。
エンターテインメントもスタッフも人数は少なくてもとても近い感じで、例えばトリビアひとつでもPCモニターではなく、肉声の問題でやります。 そして寄港地などで人数が少ないとほかの船では取りやめになるところ、まるで家族のゲームのようにソファにみんなで集まってたのしみます。
そういうタイプの船ならではで 乗客も誰とでも気軽に話をしたりする雰囲気もあり、顔見知りもどんどん増えていきます。 寄港地での過ごし方も皆さん、その場所の普通の生活を見たい、夕食を作る民家の漏れてくるにおいをかいでみたいという方までいらして、気軽に観光地を回るというふうでもないようです。
寄港地観光の過ごし方は?
自転車を借りて、街を回る方もいましたし、公共の交通機関に挑戦したり。 船自体も文化のふれあいを重視しているので 寄港地での滞在時間がとても多くとられています。
土地の事情を知りたい乗客のために、日本人のアンバサダーという方が乗船していて多くの地図やインターネットなどで 皆さんの質問を受けていらしたり、寄港地によっては現地ガイドが船まで乗り込んで、出発前に相談に乗っていたりもしました。
寄港地観光は割高でちょっと、手が出ないものが多かったのですが、紙すきをしたりなどの文化体験があったり、食事も和食バフェとか松花堂弁当などが出たといらした方から話を聞きました。
観光に行かなくても、自分で行きたい人のために、街から遠い寄港地ではシャトルバスが必ずありそれもりっぱな観光バス。 雨もよいなら傘が長いも折り畳みも用意され、行きはペットボトルの水ももらえ、帰りは冷たい水やレモネードと冷たいおしぼりが待っています。
このクラスでは当たり前なのかもしれませんが、やはりさすがと感じてしまいます。 豪華客船、豪華客船と日本のメディアは十把一絡げに報道していますが、その会社の持ち味のそれぞれ違うものがたくさんあるとますます思います。
楽しむために必要だと思うこと
ただ、ひとつこのような海外の船の場合は、英語がわからないとやはり、楽しみが少ないかもしれません。 こちらのように、客同士の社交のような楽しみ方が多いところでは、共通語はやはり、英語。
大英帝国は世界を制覇しませんでしたが言葉だけは世界を制覇しています。 ほとんどの外国の乗客はネイティブでなくとも英語をつかいます。 ですので、まったく使えないとむずかしい場面があるとおもいます。
この心地よさをクルーズファンの皆様にはぜひぜひ、おすすめしたいけれど、 そこだけは抑えどころです。
でも船旅らしい船旅を楽しみたい方には絶対おすすめできます。 ヘビークルーザーの方が、”居心地のいい空間、行き届いたサービス、おいしい食事、そして楽しい会話、これができる船が一番だね” とおっしゃっていました。
もちろんのことですが、それが満足できるレベルにあると思えるクルーズとしてのアザマラファンが多いのでしょう。 もっと日本に多く来てくれると乗りやすいのですけれど。
コメントを投稿する
コメントを書く